天界を舞台にしたファンタジー映画の中でも、『千と千尋の神隠し』は独特の神々の世界観を描き出しています。湯屋に集まる八百万の神々の賑わいから、繊細な自然神の描写まで、日本の民俗信仰をモチーフにした天界の解釈が新鮮です。特に釜
爺や無顔の存在が、人間と神々の境界を曖昧にする演出は、単なるエンタメを超えた深みがあります。
『スピリット・アウェイ』の原題が示す通り、この作品は異界と現実の狭間で揺れる少女の成長物語。天照大神の末裔という設定の白龍や、川の神としての正体が明かされるシーンは、日本の神話体系を知るほどに味わいが増します。ジブリの世界観が、西洋的な天使と雲の天界ではなく、土着の信仰をベースにしている点が特に興味深いですね。