なお、行間以外の要因(行長、フォント、文字サイズ、段落間の余白)も影響するので、検証時は他条件を固定することが重要だ。試験的な結果は必ずしも万人に当てはまらないが、学生の反応を直接見ることで実務的な最適値に近づける。参考にしたのは人間工学的な示唆を与える書籍で、例えば『Designing with the Mind in Mind』の議論を思い出すと実感が深まる。
期待される結果は一貫していないが、一般傾向として行間を詰めるほど読み速度は下がり、理解度がわずかに低下することが多い。特に行間が0.9倍や「Exact」で文字どうしが接近すると、行の区別がつきにくくなり視線の迷いが増える。教育現場では可読性を保ちながら情報量を増やしたい場面があるため、私は試験的に『The Elements of Typographic Style』で紹介されるような適度な余白を基準にして、1.15〜1.5の範囲で調整することを勧める。最後に、統計的には対応のあるt検定や反復測定ANOVAで効果の有無を検討すると説得力が出る。