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『蟹工船』って知ってる?プロレタリア文学の古典だけど、今読んでもグッとくるものがあるんだよね。小林多喜二が描く過酷な労働環境と労働者の団結は、現代のブラック企業問題にも通じる部分がある。
特に印象的なのは、船という閉鎖空間で繰り広げられる人間模様。資本家と労働者の対立構造が赤裸々に描かれていて、読んでると胸が締め付けられるような感覚になる。でも最後には希望の光も見えるから、単なる暗い話じゃないところがいい。
今の時代にこそ読んでほしい一冊だと思う。SNSで話題になったこともあるけど、やっぱり名作は時代を超えて響くものがあるね。
最近ハマっているのは『下町ロケット』シリーズ。中小企業の社長が技術者魂を武器に大企業と戦うストーリーで、ビジネス書みたいに実用的な要素もある。
特許を巡る攻防や企業買収の駆け引きなど、実際のビジネスで役立ちそうな知識が物語に自然に組み込まれている。主人公の佃航平の「モノづくりへのこだわり」は、どんな仕事にも通じる大切な姿勢だなと感じた。エンタメとして面白いだけでなく、働くことの意義を再確認させてくれる。池井戸潤の作品はどれも現実味があるから、社会人なら共感できる部分が多いはず。
お金にまつわる人間の本質を描いた作品なら、『銀河鉄道の夜』が意外と深い。宮沢賢治のこの作品、一見ファンタジーだけど、実は経済格差や労働の意味について考えさせられるんだ。
ジョバンニが貧困に苦しむ描写や、カムパネルラの犠牲的精神を通して、本当の豊かさとは何かが問いかけられている。賢治の農民生活の経験が反映されているせいか、リアリティがある。資本主義社会で疲れた心に、ふと立ち止まって考えるきっかけを与えてくれる。童話の形を借りた、鋭い社会批評だと思う。