籠の鳥、その尊厳を取り戻す結城蒼介(ゆうき そうすけ)が、一番従順な「籠の鳥」を飼っていることは、誰もが知っている。
私には感情も尊厳もなく、いつでも彼に服従し、文字通りに彼の足元に跪くことしかできない。
湊市(みなとし)で一番優秀な弁護士である蒼介は、一枚の契約書で私の残りの人生を閉じ込めた。
彼は、私の契約違反を助けられる法律など存在しないと自信を持っている。
ただ彼にひとつだけ誤算があった。法律は生きている人間を裁けても、死人を裁くことはできない。
彼の30歳の誕生日に、私は入念に準備した大きな「贈り物」を届けるつもりだ。
鼓動を止めた私の心臓で、この「無期契約」を終わらせるのだ。
蒼介の誕生日まであと3日。
このサプライズが届くまで、あと3日。