最後に静かな魔術や回復系のBGMには、'Spiegel im Spiegel'(アルヴォ・ペルト)のミニマリズムが合うと思う。余韻が長く残るので呪文の蓄積や精神的な癒しを表現するのに向いているし、楽器編成を変えればキャラクターによってさらに色付けできる。これらを場面に合わせて混ぜると、水属性の奥行きを豊かに表現できると感じている。
その観点から'The Shape of Water'のサウンドトラックは直球で参考になる。作曲の細やかなフレーズの積み重ねが水中の世界を自然に想起させ、ロマンチックな魔法や異形との共鳴を演出するのに適している。また、子ども向けの柔らかい表現が欲しい場面には'Ponyo'のような親しみやすい楽曲を取り入れると温かみが出る。どの曲も用途に応じてEQや空間系を調整すれば、魔法の属性感をより明確に伝えられると実感している。