胸が熱くなるサウンドを求めているなら、こういう作品のOSTをぜひ聴いてみてほしい。どれも場面の高揚感を一気に引き上げる楽曲が揃っていて、聴いていると自然に背筋が伸びる。僕自身、気分を盛り上げたいときや物語の熱量に浸りたいときはこれらのサントラを繰り返し再生している。
まず外せないのは『進撃の巨人』。重厚なオーケストラとエレクトロニクス、合唱が混ざり合うサウンドは圧倒的で、怒涛の展開にぴったり合う。イントロから一気に世界観へ引き込まれる力があり、戦闘シーンやクライマックスの緊張感を何倍にもする。続いて、『ギルティクラウン』はシンセやギターを大胆に使った疾走感のある曲が多く、ドラマティックな瞬間をいっそう際立たせる。エモーショナルでありつつ、スピード感が欲しいときに最適だ。
次に挙げたいのが『Fate/Zero』。荘厳な合唱や重厚なストリングスが、英雄譚のスケール感をしっかり支えてくれる。静かな曲でもどこか迫力があって、聴くたびに新しい発見がある。サイコスリラー色の強い『サイコパス』は、ダークでメカニカルなサウンドが特徴。電子音とオーケストラが織りなす緊張感は、心拍数を上げる効果抜群で、クールな高揚感が欲しいときにぴったりだ。
もう少しジャンルを広げると、『ベルセルク(1997)』の音楽は生々しい怒りと哀しみを同時に刻みつける力があるし、『天元突破グレンラガン』はロックとオーケストラが融合したような高揚感がすごい。『カウボーイビバップ』はジャズを軸にしたクールな熱さが特徴で、アクションやカッコよさを強調したいときに効く。さらに『キルラキル』はテンポと勢いで圧倒するタイプのサウンドで、気分を一気に昂らせたいシーンに合う。どれも「
滾る」という感覚を与えてくれる要素がはっきりしている。
最後に、どこから聴き始めるかの目安をひと言。まずは各作品のフルサントラの冒頭トラックや、アクション寄りのインスト曲を選ぶと雰囲気がつかみやすい。例えばオーケストラ+コーラス系が好きなら『進撃の巨人』『Fate/Zero』、シンセやロック寄りの高揚感が欲しければ『ギルティクラウン』『キルラキル』『天元突破グレンラガン』が刺さるはず。個人的にはシーンの熱をそのまま音で感じられる曲に触れると、物語の思い出が鮮やかに蘇ってくる感覚がたまらない。気に入ったらサントラ全体を通して聴いてみてほしい、きっと聴き応えがあるから。