双子の弟に奪われた私たちの命両親は、妹が事故で亡くなったときの賠償金を使って四部屋の家を買った。
でも、私に与えられたのはトイレだけ。まだ1歳にも満たない双子の弟たちは、それぞれ一部屋を与えられて、何不自由なく育てられていた。
弟たちが成長し、大きくなった頃、また事故が起きた。一人は角膜移植が、一人は心臓移植が必要だと言われた。
両親は泣きながら私にすがりついて、弟たちを助けるために臓器を差し出せと言ってきた。
逃げようとした私を、両親は手にかけた。
気がつくと、私は妹が亡くなったばかりの過去に戻っていた。
今度は逃げない。妹と私の無念を晴らす。あいつらには、自分のしたことの報いを必ず受けさせる。