フランス語で「光」を題材にした作品といえば、まず思い浮かぶのがルイ・マルの『ラ・リュミエール』です。
この1987年の作品は、文字通り「光」をテーマにした実験的な短編集で、画家のピエール・オーギュスト・ルノワールの息子ジャン・ルノワールと、映画監督の父ルイ・マル自身の関係を描きつつ、光が持つ芸術的・精神的な意味を探求しています。特にカメラワークが光のニュアンスを捉えるのに秀でていて、フランス映画らしい繊細な表現が印象的です。
もう一つ挙げるとすれば、ロマン・ポランスキーの『苔の聖母』。原題の『La Vénus à la fourrure』こそ「光」を含みませんが、劇中で演じられる戯曲が光と影の対比を重要なモチーフとしており、フランス語圏の演劇文化における光の象徴性を感じさせます。