「僕のヒーローアカデミア」のキリシマとバクゴウの関係性を深掘りしたファンフィクションなら、『Ashes to Ashes』が圧倒的だね。この作品では、キリシマの「他人を救うためなら自分を犠牲にしても構わない」という信念と、バクゴウの「力こそが全て」という狂気的な価値観がぶつかり合い、火花を散らす。特に第3章の戦闘シーンでは、キリシマが自分の個性を過剰に使い、肉体が限界を迎える中で、バクゴウが「お前の自己犠牲なんてただの馬鹿げた自己満足だ」と咆哮する場面が胸に刺さる。作者は二人の対立を単なる力比べではなく、根本的な哲学の衝突として描いていて、読んでいて引き込まれた。
後半では、バクゴウがキリシマの負傷した姿を見て、初めて「弱さ」に対する嫌悪ではなく困惑を覚える心理描写が秀逸。これまで「弱いものは消えればいい」と公言していた彼が、キリシマの弱さになぜか怒れなくなる過程が、荒削りながらも人間味を感じさせる。ラストシーンでキリシマが「君にも救われる価値はある」と言葉を投げかけ、バクゴウが無言で拳を握りしめる描写は、ファンならずとも鳥肌が立つレベルだ。この作品はAO3で「Angst with a Hopeful Ending」タグがつく人気作で、コメント欄でも「キャラクターの本質をえぐり出した」と評判だよ。