具体的には、怪物創造と倫理の問題を突きつけた『Frankenstein』が示す「作る者と作られる者」の関係性は、異形を扱う多くの現代作品に影響を与えている。また、映像表現から受けたショックの感覚として、古典的ホラー映画の代表例である『Nosferatu』にある異質な存在の不気味さは、場面構成やキャラクター造形に反映されることが多い。さらに、心理的な家屋・空間の不安を描いた『The Haunting of Hill House』は、日常の場が崩れることで“異形”が顕在化するという発想を補強している。
さらに、海外の古典的な怪奇小説も無視できない。特に『The Call of Cthulhu』のようなコスミックホラーは、人間の理解を超えた存在の不在や不可視化に関する示唆を与えている。映画からの影響もあって、例えば『遊星からの物体X』に見られる“変容する肉体”の恐怖は、視覚に訴える表現を漫画に落とし込む際の参照点になっていると感じる。