頭の中で年表を組み立てるとき、僕はまず「制作順」と「物語内時間」を分けて考える癖がある。『
紅屋外伝』の短編や雑誌掲載エピソードが後から追加された結果、発表順と時系列がかなり乖離しているからだ。具体的には、初期の本編が主人公の青年期を描き、その後の外伝で幼少期や敵側の背景が補完されるような形になっている。
僕がやっている整理法はシンプルで、キャラクターの年齢と出来事の因果関係で並べ替えること。回想や視点切替が多い章は注釈をつけて、本編→外伝→番外編の順で並べた年表を作る。そうすると時間軸の矛盾が見えやすくなり、初見のときに感じた「あれ、これいつの話?」が解消される。最終的には、自分用の時系列チャートがあると安心するし、読み返すたびに新しい繋がりが見つかるのが楽しい。