そのうえで、二つ目の手は書店やオンライン書店の注力ジャンルを観察すること。海外の専門書店や大手オンライン書店の“coming soon”や出版予定リストを定期的にチェックすると、新しい翻訳がいつ出るかを早期に察知できる。私の経験では、翻訳企画は展示会やフェアで動くことが多く、フランクフルトやロンドンのブックフェア情報を参照することも有効だった。例として、私が見つけた記録には『The Push Man and Other Stories』の英訳関連で翻訳者のインタビューが掲載されており、そこから権利処理のフェーズが読み取れた。こうした断片情報をつなげていけば、編集側でもかなり正確に翻訳状況を把握できるはずだ。