เข้าสู่ระบบ地球とはまた違う遠い星、そこのある街では記憶喪失の少女が拾ってくれた師匠への恩返しとして探偵助手をやっていた。そんな日々の中ひょんなことからお忍びで街に来ていた貴族の彼に助けられてしまう。そしてイケメンで、心までも美しく格好良い彼に一目惚れしてしまうのだった。
ดูเพิ่มเติม「よし……準備オッケー!!」 鏡の前で髪を整え、今日も一日頑張るべくほっぺを叩き気合いを入れる。それからロンドさんと共に朝食をとり、それから例のイメン家について調べに行く。「そういえばこの家にイメン家の場所について何か分かる資料があるんですか?」「過去に少し交流がありましてね。探せばあると思いますし、街で聞いたり他の方法で調べるよりかは早いと思いますよ」 屋敷の資料などが多く仕舞われている部屋でわたし達はせっせと手を動かす。「おや、こんなところに居ましたか」「リ、リントさん……ど、どうしたんですか?」 作業を始めてから三十分程経過したところでリントさんが顔を出してくる。わたしはちょっと顔が引き攣りそうになるが、我慢して笑顔を作る。「そう怖がらなくても良いじゃないですか。それより二人ともイメン家について調べてるんですよね?」「兄さん何か知ってるんですか?」「いえいえ……丁度用事の一環で調べる機会がありましてね。家の位置や他の情報などは頭に入っているんですよ」「ほ、本当ですか!?」 わたしは餌を目の前にぶら下げられた犬のように前のめりになり話に食いつく。「えぇほんと……」「それはどこですか!? 他の情報も含めて教えてください!!」「す、少し待ってくださいまだ話は終わっていませんよ……」 リントさんはわたしから一歩距離を取り、一回咳き込んでから話を仕切り直す。「とはいえ無条件に話すつもりはありません。良い機会ですし、貴方達探偵に依頼をしようと思いまして」「い、依頼って……?」 この人の性格からなんとなくタダで教えてもらえないような気はしていたが、とりあえず話だけは聞いてみることにする。「六年前にこの屋敷で起こった事件の調査……とはいったものの資料や情報を後で渡すのでそれを元に探偵さんの推理を聞きたいというだけですがね」「推理を聞きたい……?」「弟が気に入るくらいですし、何か私が思いつかないような考えを言ってくれるかと期待も含めて。まぁ一日もかからず終わると思いますし、場所を街に聞きに行ったりここで調べたりするよりは早いし疲れないと思いますが? どうします?」 明確に利点を述べ自分の願いを聞き入れてもらおうとする。少し言い方がムカつくがこちらに損はないし条件の提示も理に適っている。「待ってください兄さん。六年前の事件ってまさ
"お前はこの家の一人息子なんだ""お前がこの家を引っ張っていくんだ。もっとしっかりしろ" この言葉を言われたのは一体何度あるのだろうか? 脳内で再生が余裕なくらいには少なくとも聞いたはずだ。「しんど……明日また抜け出そうかな」 母親が居なくなり、現実逃避に走り女装して街に出る。最近はストレスかその回数も増えてきた。最初は親父にも怒られたが回数を重ねる内に何も言わなくなってきた。(やっと見捨てられた……か。ふん、まぁ他の養子を探すなり好きにすりゃいいさ) オレは不貞腐れベッドに潜り込む。内心では親父が自分を大事に想ってくれていることは分かっているが、どこか反発してしまう。将来への不安や期待の重圧に耐えられなくなってしまう。「ミラモ様。紅茶をお持ちしました」 そういえばメイドのテルタに紅茶を頼んでいた。オレは過去の自分を脳内で軽く殴りながらもしんどい身体を動かして起こす。「気分が優れませんか?」 部屋に入り紅茶を渡してもらうが、隠そうとしたはずなのに彼女はオレの些細な表情の変化を察知する。ここに来てからもうすぐ二年くらいだが、オレのことをよく理解し親身に接してくれる。「悪くもなるさ……オレなんかに家の将来とか……二人目の妻とか養子とか他にも色々あるだろ……」「あの人は良くも悪くも一途ですからね」「はぁ……」「そうため息をつかなくても……ミラモ様は優秀ですし大丈夫だと思いますよ」「そうかい……」 面向かって言われると少し照れてしまいそっぽを向いてしまう。「ねぇテルタ……もうすぐ親父の結婚記念日なんだけどさ、何か親父が喜びそうなプレゼントとか思いつかない?」「そういえばもうすぐですね……」 仕事人間の父親が唯一絶対に予定を空ける日。この日だけはオレにもあれこれ言わず、従者も巻き込んで食事を楽しむ。「花とか……いや何か形が残る物がいいかな……?」「ふふっ……なら明日私と抜け出しますか?」「いいのか?」「えぇ。ミラモ様一人で行かせるよりは」「お前って結構言ってくるよな……ま、良いかもな、それ」 明日の予定が決まり、自然と気持ちが明るくなってくる。照れながらも軽く一言お礼を言いその日は寝ることにする。 そして結婚記念日の前日、親父は殺され翌日テルタも殺されるのだった。☆「ごめんなさい……」 自分の過去を吐露し、ミラモは私
「はぁ……なんとかなった……」 あの話し合いの後、わたしは連行せずロンドさんの元辻斬り捜索に死力を尽くすことを条件に解放された。「とりあえずお水をどうぞ」「あ、ありがとうございます……」 わたしは緊張で、ロンドさんは捜査で心身共に疲弊しており、それを見たミラモが気を利かせてしばらく客室で休ませてくれることになった。「ごくごく……ぷはぁ」 しばらく振りの水はとても新鮮で、全身が透き通るような感覚だ。「そういえばあの話し合いの最中で意識失っちゃってたみたいなんですけど、どんなこと話してたんですか?」「えっ……!? そうなんですか!? どの辺から?」「えっと確か……ロンドさんが被害者がわたしの顔を正確に覚えているのか? って投げかけたあたりからです。ミラモに依頼をされるところでちょうど目が覚めて咄嗟に反応したんすけど……」 あの時また頭痛が酷くなり、視界が歪んで気づけば時間が進んでおり体調は良くなっていた。「じゃあ途中で呟いたのは何だったんだろう……? 無意識に出た言葉なのかな?」「え? わたし何て言ってたんですか?」「確か"姉"と一言だけ。それで僕が色々思い出せて話を繋げれたんですよ」「姉……?」 考え込み記憶を探ってみるが、やはりそのようなことを言った覚えはない。それからわたしが意識のなかった間どんな話をしたのか事細かに説明してもらう。「わたしがその……イメン家の生き残り……?」「まだ確定ではないですけど……その可能性が非常に高いです」「そんな……わたしが貴族だったなんて……」 驚きはあるが、どこか納得している自分も存在する。探偵をやっていく中で自分はこの見た目の娘にしてはやけに知識が豊富だとは自負していた。それも自分が元貴族であると仮定したらそれだけの教養があったことにも納得がいく。「じゃあわたしは……」 その情報を元に今一度記憶を探ってみる。記憶という水面に新情報という石を投げ込み、上手く波紋を発生させようとする。(雨の日……雷……光る何か……刃物?) その場に居るロンドさんのことなど忘れるかのように、必死に集中し全意識をそこに向ける。「来るな」「うぐっ……!!」 突如聞こえた誰かの声。それにより一瞬脳は刺激されるものの、すぐに痛覚に変換され集中するどころではなくなる。「シュリンさん!? 大丈夫ですか……?」
「……正確に話すと以下が被害者から聞いた話だ……もういいか?」 ミラモが更に詳しく被害者から聞いた話を述べる。昨夜から一睡もできていないと愚痴を挟み、何度か目元を押さえながら。「お疲れのところ申し訳ございません。話し合いはこちらでやりますので後は休んでてください」「お言葉に甘えさせてもらうよ」 ミラモはソファーに深々と座り目を閉じる。寝てる……ということはないだろうが、それでも身体を休め心身共に回復させる。「やはり敷地内に居たことは保留するにしても、その証言は決定的ではないのか? そのことにシュリン自身も気づいて口封じに来た……という可能性もあるだろうし」「いえ……もちろんあなたの言うことも可能性の一つとして考えられますが、そもそも被害者の証言には確定的でない、"欠陥"があります」「欠陥……? 特に矛盾等は見られなかったと思うが?」「いえ……被害者の発言を考えると、シュリンさんが辻斬りだと示すには根拠が薄い点があります」 最初ミラモから話を聞いた時は気づかなかったが、今一度細かく聞いたことである一つの違和感を見つける。もしかしたら何でもないと一蹴されるかも、聞き間違いだったと訂正されて終わるかもしれない。それでも尋ねる以外の選択肢はない。 「まずイメン家の当時の家主、つまり推定シュリンさんの父親に当たる人物が彼女のことを辻斬りだと言っていたと述べていましたが、正確には間違っています」「間違っている……?」 ミラモが薄らと目を開きしんどそうに意識を覚醒させる。「はい。被害者の証言によると正確には辻斬りと叱っていた相手はドア越しのため分かりません」 「……確かに」「ならば相手はシュリンさん以外の家の関係者かもしれませんし、こっそり家に招いた仕事やプライベートの知人かもしれません」「姉……?」 ぼつりとシュリンさんが呟く。それがボクの二年と少し前の記憶を呼び起こす。「そうだ……確かイメン家に居たのは歳の二つ離れた姉妹だったはずです。シュリンさんをどちらと思っているのかは分かりませんが、確定的な情報だとは言い難いです」「ロンドが調べればすぐ分かる嘘をつくとも思えないしな……ミラモさん。イメン家は二人娘だったと被害者は言っていましたか?」「いや……証言されたのはさっきので全部だ。家族構成までは知らないけど……貴族なんだし二人娘くらい
「いらっしゃいま……あら? もしかして探偵のお方ですか?」 事前に師匠からわたしの容姿等の話は聞いていたのか、お店に入るなりすぐにこちらに話しかけにくる。 「はい! プロメス探偵事務所のシュリンです!」 「それと……あら? 所長さんは……?」 「それが所長は別件の方に対応しなければいけなくなりまして……大変申し訳ございません」 「あ、いえいえ大丈夫です! こちらの依頼もダメ元だったので、対応してくださるだけありがたいです」 パン屋の店主である女性は人当たりが良く、こちらの不手際に優しく対応してくれる。 「ところでそちらの男性は……?」 「僕は今日から探偵事務所を手伝うこ
目の前の、わたしを助けてくれた男性がこの街を仕切る領主の息子。そんな信じられない事実に開いた口が塞がらない。 「自己紹介が遅れてすみません。僕はロンド・テオス。所長が紹介してくれた通りこの街の領主の次男です」 彼は相当な地位の者だというのに、威張ったり偉ぶったりする様子はない。寧ろ物腰丁寧で従者のようだ。 「え、えーとその……」 「そんな畏まらなくてもいいよ。今はお忍びで来てる、ただのロンドだから」 「は……はぁい」 とは言ったものの、やはり緊張してしまう。 「とにかく二人で調査頼むぞ」 「はい……って、わたしとロンドさんでですか!?」 「おうそうだぞ。二人で協力し
「どうしたんだい? 顔が赤いけど……」 「あ、いやその……何でもないです!! とにかくありがとうございました!!」 わたしは深く頭を下げてから逃げるようにその場から駆け足で立ち去り事務所に戻る。 「おかえり〜どうしたんだそんな息切らして?」 事務所では師匠が紅茶を飲んで依頼の資料などを整理していた。こちらまで良い香りが伝わってくる。 「な、なんでもない! とにかくお昼ご飯作るね!」 「お、おう……」 今日のご飯担当はわたしなので、火照った顔を冷やすようにこっちに集中するのだった。 ☆ 「んぅ〜やっぱシュリンが作るパスタは最高だな!」 わたしが作った料理はトマトソ
その日は雷雨の夜だった。手元にあるランプだけが頼りで、しかし時折鳴る轟音が刹那の間全てを映し出してくれる。 今一度雷が落ちる。窓のすぐ側に落ちたのか、ガラスを大きく揺らす。 「ごはっ……!!」 私の血を吐く音が雨音に混じり溶けていく。目の前に深くフードを被ったロングコートの男が居た。その手に持った、血が滴るナイフが闇夜に光るのであった。 ⭐︎ 「シュリンちゃん? おーい!」 「はっ……!!」 師匠に頼まれたお使いの最中。わたしはボーッとしてしまっていたようで、商人のおじさんに意識を戻される。 「どうしたの?」 「なんかぼーとしちゃって……」 「それよりはいこれ林