運の尽きを英語で表現するなら 'out of luck' がピッタリですね。このフレーズには、もう助けようがない絶望感が滲み出ています。
たとえば『パルプ・フィクション』のあのシーンを思い出します。ブルース・ウィリス演じるブッチが、武器屋の地下室で仲間を置き去りにした後、偶然にも街中でヴィンセントと再会する場面。まさにヴィンセントにとっては 'out of luck' な瞬間でした。幸運が完全に尽きてしまったことを、銃声と共に鮮烈に描いています。
また『ブレイキング・バッド』のハンクも、鉱山でヘクトールと対峙した時が彼の運の尽きでした。あの緊張感溢れるシーンでは、'my luck has run out' という台詞こそなかったものの、視聴者にはその状況が痛いほど伝わってきます。
こういった名シーンを見ると、英語の 'out of luck' には単なる不運以上の、避けられない運命の終着点というニュアンスがあると感じます。日本語の「運が尽きた」よりも、より決定的で劇的な響きがありますね。
最近読んだ中で特に印象に残っているのは、'No Game No Life'のシュヴィと白の関係を深掘りしたファンフィクションです。元々はライバルとして火花を散らす関係だったのが、徐々に互いの才能を認め合い、やがて複雑な感情へと発展していく過程が丁寧に描かれていました。特に白の内面の変化が繊細で、ゲームを通じて相手を理解していく様子に引き込まれました。
この作品の素晴らしい点は、敵対関係の緊張感を保ちつつ、微妙な距離感の変化を自然に表現しているところです。最初は言葉少なだった白が、少しずつ心を開いていく描写は胸に迫るものがありました。作者の筆致が二人の心理描写に長けており、感情の揺れが手に取るように伝わってきます。