「飼うって…具体的には何するの?」
この前言ってた一緒にご飯食べたり、映画観に行ったりっていうニュアンスとはまた違う気がする。
女性を飼う…つまり飼育とは自分好みに仕立て上げたり調教したりするという意味だろう。 どちからというと、後ろめたい意味で使われるような。ごくりと喉を鳴らして、昴生を見つめた。
「そうですね。まずは病気を治しましょう。
ピロリをやっつけましょう。 俺といる時は、ただひたすらにダラダラしましょう。 いない時もダラダラしてください。 朝昼晩俺が手料理を作ってあげます。 できない時はデリバリーを頼みます。 掃除も洗濯も俺がします。 できない時は家事代行サービスに来てもらいます。 だから侑さんはこの家で自由に暮らしてみて下さい。」 ……………………え? 「できないと言ってもやるんです。 侑さんは次の仕事が決まるまで、ただダラダラと過ごすのが仕事です。 好きなものいっぱい食べて、ガリガリな侑さんじゃなくて、3食昼寝付きでゴロゴロして、太ってしまえばいいんですよ。」「え……え?
そんな事出来るわけないし、それに私には自分のマンションが。」「ああ。あそこは今朝早く不動産に電話を入れておきました。
半年分の家賃を入金しておいたので、家賃の心配はしなくて大丈夫ですよ。 必要なら一緒に荷物を取りに行きます。」「半年分って結構な額だよ…?どうしてそんな……それにあそこには熱帯魚が」
「ここに運んでくればいい。侑さんと一緒に俺が面倒を見ますので。」
「どうして……そこま