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第 422 話

Auteur: 水原信
実際、夢瑶は利益ばかりを重視するタイプだった。

自分にメリットのある人には愛想よく接するが、そうでない相手には冷たい。

本当に信頼できる友人など一人もおらず、いずれ使い道がなくなれば簡単に切り捨てられるだろう。

「ところで、今から福祉施設に行くよね?」

瑛恵が訊ねた。

「うん。編集長が様子を見に行ってって言ってたし、ちょっとした物を買って届けて、後で経費処理する予定。まあ、公益活動ってところね」

海咲は続けた。

「私の勘だけど、この福祉施設のプロジェクト、単なる記事で終わらないかもしれない。バラエティ番組か、局の大型番組に取り上げられる可能性もあると思ってる」

「え?それって何か情報をもらった
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