望まれない結婚〜相手は前妻を忘れられない初恋の人でした

望まれない結婚〜相手は前妻を忘れられない初恋の人でした

last updateปรับปรุงล่าสุด : 2025-09-25
โดย:  結城 芙由奈อัปเดตเมื่อครู่นี้
ภาษา: Japanese
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男爵家令嬢、ジェニファーは薄幸な少女だった。両親を早くに亡くし、意地悪な叔母と叔父に育てられた彼女には忘れられない初恋があった。それは少女時代、病弱な従姉妹の話し相手として滞在した避暑地で偶然出会った少年。 けれど、ある事件によりジェニファーは少年に別れを告げることも出来ずに避暑地を去ることになった。 10数年の時が流れ、音信不通になっていた従姉妹が自分の初恋の男性と結婚した知らせを受ける。しかし2年後、従姉妹は病で亡くなってしまう。それから1年の歳月が流れ、突然彼から求婚状が届けられた。ずっと彼のことが忘れられなかったジェニファーは、喜んで後妻に入ることにしたのだが、残酷な現実が待っていた――

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บทที่ 1

プロローグ

カチコチカチコチ……

静まり返った応接間に、秒針の音が聞こえてくる。

重厚なカーペットが敷かれた室内はとても広く、調度品はどれも高級なものばかりだ。

しかし、それもそのはず。

ここは『ドレイク』王国の中でも屈指の財力を持つテイラー侯爵家だからだ。

「……」

先程から緊張した面持ちで、1人の女性がソファに座っている。

彼女は見事なプラチナブロンドの長い髪に、宝石のような緑の瞳の女性だった。

そして彼女の正面に座る男性は、真剣な眼差しで書類を見つめていた。彼はシルバーブロンドに琥珀色の瞳が特徴の美しい青年である。

27歳の彼は、この屋敷の当主であるニコラス・テイラー侯爵その人だ。

これから、2人は重要な取り決めをすることになっている。

「ジェニファー・ブルック。これが、君の全ての釣書か?」

不意に声をかけられた女性――ジェニファーは顔を上げると、丁度ニコラスが書類をテーブルに置いたところだった。

「はい、そうです」

「そうか……現在、25歳。完全に行き遅れだな」

行き遅れ……その言葉にジェニファーの顔がカッと熱くなる。

「今まで何故結婚しなかった? ずっと家で家事手伝いだけをしていたようだが……それで出会いが無かったのか?」

ズケズケと尋ねてくるニコラスの目はとても冷たいものだった。

「家事手伝いだけをしていたわけではありません。シッターの仕事もしていました。ただ、殆どボランティアのようなものでしたので、釣書には書きませんでした。結婚しなかった……いえ、出来なかったのは……貧しくて持参金を用意……出来なかったからです……」

持参金を用意できないということは、致命的な問題だった。

「君は、仮にもブルック男爵家の長女なのだろう? それなのに持参金を用意できなかったのか?」

「釣書にもありますが、私は両親を8歳のときに亡くしています。そして叔父夫婦が私の後見人として、3人の子供たちを連れてブルック家に来ました。全員私よりも年下です……今では人数が増えて5人になっています」

「なるほど、ブルック家を食い潰されてしまったというわけか? それだけじゃなく家事手伝いまでさせられているということだな?」

「そ、それは……」

確かにニコラスの言う通りではあったが、肯定する訳にはいかなかった。そんなことが叔父夫婦の耳に入れば、大変なことになってしまう。

「まぁいい。そのお陰で亡き妻の遺言通り、君と結婚することが出来るからな。尤も、こちらとしては少しも望んではいないが……持参金は用意する必要は無い。どうせお互い望まない結婚だろうから」

ニコラスはため息をついた。

「お互い望まない、結婚……?」

その言葉にジェニファーは疑問符を投げかける。

「そうだ、俺は亡き妻の遺言を守る為。そして君はブルック家の財政難を立て直すためなの結婚なのだから、当然持参金など用意出来るはずも無い。違うか?」

「いえ……その通り、です……」

「そういう訳で、結婚式はしない。何しろ、こちらは妻が亡くなってまだ1年。君にしたって彼女は従姉妹にあたるのだからな。……それにしても何故妻は自分が亡くなった後の後妻に君を指名したのだ? まさか、君の差し金か?」

うんざりした様子でニコラスが尋ねてきた。

「いいえ! そんなはずはありません! だ、第一……私は……」

そこでジェニファーは言葉を切った。

(言えないわ……結婚式にも葬儀にも呼ばれていないなんて、そんなこと。言えばきっともっとニコラスを怒らせてしまうことになる……)

「まぁいい。お互い、嫌なことはさっさと終わらせてしまおう。結婚式を挙げるつもりは無い。この書類にサインしてくれ。俺の名前はもう記してある」

テーブルの上には婚姻届とペンが置かれている。

ジェニファーはペンを手にすると、早速自分の名前を記入した。

「……書きました」

「よし、これで結婚手続きは終わりだ。用が済んだなら、出ていってくれ。後で執事を部屋に寄越すから、必要な話は彼から聞くように」

これ以上、ここにいてもニコラスの機嫌を損ねてしまうだけだろう。ジェニファーはおとなしく従うことにした。

「分かりました、失礼致します」

席を立ち、部屋を出ていこうとした時。ニコラスのつぶやきが耳に届いた。

「……全く。名前だけではなく、外見まで……妻と似ているんだな」

その言葉に一瞬ジェニファーの肩がピクリと跳ねるも、無言で部屋を後にした。

――パタン

扉を閉じ、廊下に出るとため息をついた。

「ニコラス……本当に、貴方は変わってしまったのね……。子供の頃はとても優しかったのに……」

思わず目頭が熱くなりそうになる。

ジェニファーは泣きたい気持ちを必死で我慢し……ニコラスと始めて出会った頃を思い返した――

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