Chapter: #38『えっと……とりあえず立ち話もなんだからこっち着いてきて。』 「はーい。」 "てくてくてく……てくてくてく……" いや〜ちゃんと話聞いてもらえそうで良かった良かった。僕とは違うアプローチで研究してるらしいし早く話聞きたいな〜。 "バタンッ" 「ん?え?え?」 僕……追い出された?いやいやいやいや!僕は極めて友好的に話しかけたつもりだよ?僕も一応真面目に研究をしてて先生と同じ探求者のつもりだったのに。そんなぁ!こうなったら成果物を持って釣るしかないか……って魔法鍵かけられてるじゃん!え?そんなに僕嫌われた?ショックだわぁ。 ま、これくらいなら秒で開けられるけどね! "ガチャッ" 「先生!これだけ見てくださいよ!」 『なんで入ってくんだよ鍵かけただろうが!』 「お願いですこれだけ見てください!」 "バンッ" からの魔力圧を"ドンッ" 『……………………』"バタンッ" 「え?もしかして圧かけすぎて倒れちゃった?」 さてと、どうするかなぁ。勝手に論文を見るのはさすがにまずいしなぁ……ぶっちゃけすることがない。いや、ないことはないよ?入学式中だし。先生の復帰を待ちがてら入学式の見学に集中でもするかな。よし、それでいこう! てか長くない?だってもうだいぶ経ってるはずなのにいつまで入学式やってるわけ? 入学式会場の方に意識を戻すとそこには正装をして入学式に乗り込んできた裕福そうな子供がいた。 『ちょっと待ったァァァァァァ!!!この俺の入学を認めないとはどういうことなんだ!』 「いや、結婚式かよ……。」 いや、結婚式でもいないか。あれはフィクション。ドラマだけの話だしな。まぁこの世界自体が大概ファンタジーしてるからしょうがないね……とはならんよ?ならないよ?だから一つだけ!一つだけひツッコミをさせて欲しい!裕福そうな子供に。そう君だ!君に対して言いたいんだよ。 「入学断られたのはそういうとこだぞ!」ってなぁ!
Last Updated: 2025-09-16
Chapter: 閑話 分霊さんのひとりごと どうも皆さんこんにちはわ。ちょっと前に消し飛んだ名無しの分霊さんです。未だに身体の再形成はしてもらえてないです。そのことは一旦脇に置いておいて、今日はこっちの暮らしを紹介していこうと思います。とは言っても大した内容にはならないと思いますけどね。まぁ、箸休めとでも思ってくださいな。それじゃあさっそく分霊の日常譚、始まり始まり〜!◇◇ 分霊の朝は早い……わけもない。だってそうでしょう?身体ないんだもん。ただ黙々と現世で活動してる分霊から本体へのフィードバックを処理するだけの存在ですわ。並列処理とかはね、構造上向いてないんですよね、並列処理をしようと思うなら本体に準じた思考能力と横の繋がりが必要なんですよ。 ここで分霊って魔法のおさらいと行きましょうか。分霊っていうのはざっくり言うと本体の意識をコピーアンドペーストした上で使役されてる存在なわけです。ここまでは大丈夫です?まぁ厳密には違う訳ですが今はこのくらいの理解でいいと思います。で、問題が魔法的に繋がっているのが分霊それぞれとだけなことなんですよ。 もう少し独立性を持たせて、かつ統率個体を作ればあるいは……ってこれだとダメなのか。となると本体の性格的な側面を分割した上で魔法で機能の拡張をする辺りが解決策になるんでしょうか。どこぞの「ですがなにか?」みたいに問いかけてくる系ラノベの益虫な節足動物みたいなことすればいいんじゃないです?これ以上は触れないですけど…… 本体のコピーとは言ってもこれだけ好きに生きてりゃ性格も違ってくるんです。そうなると趣味嗜好も変化します。 あぁ〜頭に入れること多すぎで草も生えねぇよ!もう勉強とかしたくねぇ〜!誰かください!アニメを!漫画を!ラノベを!ゲームを! しくしく……しくしくしく!ちらっ?しくしくしく……ちらっ? はぁ……チッ
Last Updated: 2025-09-15
Chapter: #37「頼もぉぉぉぉぉぉ!!」『………………………………………………』 あれ〜?聞こえてないのかなぁ。ここにいる先生もだいぶ歳らしいし耳が悪くなったのか?「たぁぁぁのもぉぉぉぉぉぉ!!!」『………………………………………………』 いや、違うな。これはたぶん聞こえた上で無視されてるんだ。そっちがその気ならこっちだってとことことんやってやんよ!"てくてくてく"「すぅぅぅぅぅ……たぁぁぁぁぁのもぉぉぉぉぉぉぉぉ!!!!」『うるせぇ!!貴様のクソデカボイスのせいで実験に悪影響があったらどうすんだよ!』 んだと?てめぇがさっさと返事しねぇからこちとら大声出すことになってんだよ!この僕の喉が潰れたらどう責任とってくれんだあ゙ぁん?「安心してください!ちゃんと僕と先生以外を結界で隔離しておきました!これならびっくりして飲み物零しそうになっても大丈夫ですね!」『違うそうじゃない……』 違うそうじゃない?わかってやってんだよばーか!「あと一応休憩中っぽかったんで声かけたんですけど、思いっきり無視されたのでちょっとムキになっちゃいました。すいません。」『貴様のような素人の目から見て休憩中でもまだ実験をしているかもしれないというのに軽率だな。』「心拍数や筋肉の収縮などの各種バイタルデータ的にはリラックスしてるみたいだったのでてっきり休憩中かと……邪魔してしまったなら謝ります。すいませんでした。」『なんだコイツ……シンプルに気持ち悪い。』
Last Updated: 2025-09-14
Chapter: #36 入学式 なんやかんやありまして入学式でございます。はい拍手!もっと面接からの合格通知とか家族の反応とかあるでしょって?そんなの読んでて楽しい?いや、読みたいなら書くけど……うーん、気が向いたら閑話として本編とは別に書くかもしれない。書くとしたら本編進める気力が湧かない時とかかな。|閑話休題《それはさておき》 今日は入学式という僕の人生における節目の日だ。とは言っても僕は今日も寮に引きこもる予定だけどね。入学式なんて立ちっぱなしにされた生徒が立ちくらみでぶっ倒れるくそだるイベントだからね。サボれるならサボるさ。当然でしょ?寮でゴロゴロしながらラジコン操作感覚で画面越しに入学式を見学するって計画……だったんだけどね?「〜であるからして学生諸君にとって学校とはこの社会全体の縮図なのである。貴族と平民の平等を謳っている我が校だが、それは身分を理由に他者の学びを妨げてはいけないという意味である。故に上の身分の者相手への敬意を忘れてはいけない。そしてこれは身分関係ないことであるのだが、ここは学び舎だ。努力を惜しまぬ者への敬意も忘れてはならぬ。諸君!ここは学び続ける者の味方だ!我々教員、そして設備を存分に有効活用したまえ!」 長くて飽きちゃったのよ、僕。だからちょっと学校を見学しつつ端末操作することにした。いわゆる歩きスマホってやつ?でも安心したまえ諸君!それを咎める人などこの世界には存在しない!理由は簡単!ながら操作をするような魔道具がないからだ。それに今は在校生含め全ての生徒が入学式に参加している。あ、もちろん僕は例外ってやつね? この状況ならぶつかる相手などいないってこと寸法よ。いたとしても仕事中で机に向かってるしてる先生くらいだと思うしね。こんなとこブラブラしてる先生はいない。これは別にフラグとかではなく純然たる事実だ。というわけで比較的融通効かせてくれそうで、かつ優秀な教授の所に凸していk……「痛ってぇ!躓いたんだけど最悪。ん?この段差か。これは僕が悪いな。まぁ、歩きながらの操作をやめる気はサラサラないんだけどね。じゃ、気を取り直してしゅっぱーつ!」 みんな「は?」みたいな顔してるけどこれは必然なのだよ。僕がこの学校に何をしに来たか。クソ長い教師の話を聞きに来たか?否!僕は研究をしに来たんだよ?なら研究室に行くってのは必然じゃないか。異論?認めるわけがない
Last Updated: 2025-09-13
Chapter: #35 さぁ面接を始めようか『それじゃあ面接を始め……る前に一つ聞いてもいいか?』"パリパリッポリッポリッ"「はい、なんでしょう。」『それは……なんなんだ?見たところ魔道具の類のようだが……』「これは遠隔操作型長距離通信端末です。名前の通り長距離通信を可能にする魔道具で、"パリパリッポリッポリッ"付いてる足で歩いて移動させることもできます。あくまでメインは遠距離通信用の端末なので細かい動きはできないんですけどね。それに……あんまり機能付けすぎると多方面から目を付けられなので。」『多方面に目を付けられるだなんて大袈裟じゃないか?お前の学力、戦闘力は目を見張るものがある。が、それ以上にこの国には国力を上げるために優秀な研究者たちが研究し続けてきた歴史がある。ただ遠くと話せるだけの端末なら既に開発されている。』「む!僕を馬鹿にしないでください。"パリパリッポリッポリッ"そんな陳腐な物なわけないですよ。これ、映像も写せるんです。こっちからもそっちの様子が見えてます。"パリパリッポリッポリッ"それに隠密機能積んだら立派な諜報活動も可能な魔械兵の完成じゃないですか。」『確かにそれならお前の発明は素晴らしい。研究開発においても第一線で活動している者たちに引けを取らないだろう。だがなんだその姿勢は!寝っ転がって飲み物を飲みながら菓子を摘むだと?そんなの面接云々関係なく人としてどうなんだ?身内との会話ならともかく外部の人間と話すというのにその姿勢はありえない!』 いや、ついポテチを摘む手が止まらなくて〜てへぺろっ☆ な〜んてさすがに言えないしここはいい感じに誤魔化すしかないか。「だから嫌だったんですよ映像写すの。ちょっとムキになって映像投影機能オンにしちゃいましたけど本当は使う予定なかったのに。面接官さんのせいです!」 あ、これダメだ全然誤魔化せてない。やっぱりダメかぁ。自立思考型ゴーレムの試運転は失敗かぁ〜ポンコツ過ぎてこいつ墓穴しか掘らないじゃねぇか!
Last Updated: 2025-09-12
Chapter: #34 ミシェル君はサボりたい『それじゃあ面接を始め……る前に一つ聞いてもいいか?』"パリパリッポリッポリッ"「はい、なんでしょう。」『それは……なんなんだ?見たところ魔道具の類のようだが……』「これは遠隔操作型長距離通信端末です。名前の通り長距離通信を可能にする魔道具で、"パリパリッポリッポリッ"付いてる足で歩いて移動させることもできます。あくまでメインは遠距離通信用の端末なので細かい動きはできないんですけどね。それに……あんまり機能付けすぎると多方面から目を付けられなので。」『多方面に目を付けられるだなんて大袈裟じゃないか?お前の学力、戦闘力は目を見張るものがある。が、それ以上にこの国には国力を上げるために優秀な研究者たちが研究し続けてきた歴史がある。ただ遠くと話せるだけの端末なら既に開発されている。』「む!僕を馬鹿にしないでください。"パリパリッポリッポリッ"そんな陳腐な物なわけないですよ。これ、映像も写せるんです。こっちからもそっちの様子が見えてます。"パリパリッポリッポリッ"それに隠密機能積んだら立派な諜報活動も可能な魔械兵の完成じゃないですか。」『確かにそれならお前の発明は素晴らしい。研究開発においても第一線で活動している者たちに引けを取らないだろう。だがなんだその姿勢は!寝っ転がって飲み物を飲みながら菓子を摘むだと?そんなの面接云々関係なく人としてどうなんだ?身内との会話ならともかく外部の人間と話すというのにその姿勢はありえない!』 いや、ついポテチを摘む手が止まらなくて〜てへぺろっ☆ な〜んてさすがに言えないしここはいい感じに誤魔化すしかないか。「だから嫌だったんですよ映像写すの。ちょっとムキになって映像投影機能オンにしちゃいましたけど本当は使う予定なかったのに。面接官さんのせいです!」 あ、これダメだ全然誤魔化せてない。やっぱりダメかぁ。自立思考型ゴーレムの試運転は失敗かぁ〜ポンコツ過ぎてこいつ墓穴しか掘らないじゃねぇか!
Last Updated: 2025-09-11
Chapter: #18 イィィィィヤァァァァ!!!!「モフモフ〜♪モフモフモッフモフ〜♪わたくし〜のあいぼ〜うはどっこにいる〜♪可愛い可愛いわたくし〜のモフモフさ〜ん♪わたくし〜はここよ〜出ておいで〜♪」【モッフモフ第6番『相棒』-第2楽章 作詞作曲 アビゲイル=ルミナリア 】より そんなこんなで森を散策すること二時間。一向に見つからないモフモフ。性懲りもなく突撃してくる|駄竜《バカ》共。なんなんこいつら!さっさとピーねよ!てかわたくしについてる血で同じバカ共の末路を理解できねぇのか?あぁん?おっと失礼致しました。つい美しくない言葉を使ってしまいましたけれど、普段はこんなんじゃありませわ!本当ですわよ!チッ……全部全部あの駄竜が悪いんですわ!モフモフA『何あの化け物!竜を何体仕留めればあそこまで濃い竜の匂いが付くのさ!逃げなきゃ殺られる!逃げなきゃ殺られる!』モフモフB『あ、やばい僕死んだ。お父さんお母さん、先立つ親不孝者な僕をお許しください。』モフモフC『……………………………………………………………………………………オジャマシマシタ。』 上位の魔物の血は魔物除けの結界に使うとも聞きますし、駄竜の血の影響でしょうか。やっぱりあのバカ共のせいでしたか。あとで根絶やしにしないとですわね。余計な予定を増やすだなんてあの駄竜共サイテーですわ! 「はうっ!あんなところに可愛らしいモフモフさんが!しかもそのモフモフが白銀の毛の狐さんとはわたくしスーパーウルトラグレートデリシャスワンダフルついてますわね!これで勝つるですわ!」"プルプルプルプルッ"「さぁ〜おいで〜怖くないですわよ〜?」"プルプルプルプルッ"『修羅が……修羅がいるよォ……私美味しくないからぁー!私食べても美味しくないから殺さないで〜!』「ほーらわたくし特製の干し肉ですわよ?食べたいでしょう?」"プルプルプルプルッ"『あ、私は今日死ぬんだ。あの方優しいな、今から殺す相手に慈悲として最後の晩餐を用意してくださるなんて……アハハハハハッ!』「ほーらおいでー!」 "プルプルプルプルッ"『イィィィィィィィィヤァァァァァァァァ!!!!』
Last Updated: 2025-09-09
Chapter: #17 モフりたいですわぁぁぁ!!『あふんっ……』 クソ情けない駄竜の断末魔が聞こえた気がしましたがまぁ気の所為でしょう。もういい時間ですしわたくしもそろそろ帰りましょうかね。駄竜はどうでもいいんですけれど……やはり異世界ファンタジージャンルの小説たるものペット枠の一つや二つ、欲しくありませんこと?欲しいですわよね?欲しいですわよねぇ!(圧) 欲しい……です。 はい、ちゃーんと空気読めて偉いですわね!特別に1アビゲイルポイント差し上げますわ!まぁそんな茶番をさておきまして、モフモフを探していきたいと思います!なんでモフモフ限定なのかって?そんなのわたくしが吸いたいからに決まっているじゃありませんか!モフモフは正義!可愛いは正義!そしてそんなモフモフからしか得られない栄養素がいずれ発見されるのです! さてと、真面目な話をしましょうか。モフモフということは何を意味するかわかりますか?モフモフということは身体で受けきるタイプではないということです。わたくしの戦闘スタイルの関係上、共闘するならスピードタイプか遠距離タイプが望ましいんですの。となると先程の駄竜のように鱗のような硬いものが身体を覆っているタイプの魔物はあまり好ましくありませんの。人に置き換えると金属鎧のようなものですしね。 その点モフモフなら毛皮系の鎧、すなわち近距離なら回避盾や斥候、そして遠距離なら魔術師のような役割を担ってくれますの。これならわたくしのスタイルとも噛み合いますわ。やはりペットと言ってもわたくしと共に生きる以上ただの愛玩動物とはいきませんもの。相棒として共に戦ってもらわないといけない以上わたくしの戦闘スタイルと噛み合うことは必須。 ついでに言えばカラーリングも大切ですわね。上位の魔物は姿を変えられるとも聞きますし、もし人化できるようになった時には銀髪赤目がいいですもの!犬系でも狼系でも猫系でもいいですけれど、銀髪赤目!これだけは絶対に譲れませんわ!
Last Updated: 2025-09-08
Chapter: 閑話 吾輩結構強いのに(短めです) 吾輩は竜。神代から続く由緒正しき純血竜の家系の四男坊だ。由緒は正しいのだが先々代から最上位竜を輩出できていないせいで駄竜だなんて言うやつもいる。だからこそ吾輩はひたすら貪欲に強さを求め獲物を狩り続ける。両親や兄弟たちは意地汚いだのみっともないだの純血竜としてのプライドはないのかだのと散々な言われようだ。 だが、本来竜は戦闘種族なのである。かつて多く存在した強者たちとの生存競争に勝ち、生き残ることで最強生物竜の立場を獲得してきた。にも関わらず最近の我が一族の体たらくはなんだ?立場に甘え、戦いを野蛮な行いだと蔑み、惰眠を貪る。 これではその力が衰え、最強生物としての血が劣化していくのは当然のことではないか。なぜそんな単純なことに誰もわかっていない!なぜ誰も試さない!過去の栄光を誇るのはいい。だが、結果だけを見て戦い続けた歴史を見て見ぬふりするのは違うであろうが。 ならこの吾輩が強さを求める竜たちの導となろう。その生涯をもって戦い続ける竜の真価を示そう。◇◇ 「ふんっ、人間のガキではないか。今日は気分がいい。この小さきものには慈悲をやろうではないか。さ、我の咆哮に脅え即刻立ち去るがいい!」 え?無視して突っ込んでくるじゃん!え?全然ビビってない?おえっ!なんか口に入ってきた気持ち悪!おえぇっ!なんだこの毒は!気持ち悪っ!おえぇぇぇっ!だが!おえっ!残念だったな吾輩の身体には耐性があるゆえ毒程度で吾輩は死なn……
Last Updated: 2025-09-07
Chapter: #16 わたくしは不満ですの!「うーん、これなら瞬殺できるんですけど戦闘訓練にはならないんですわよね。最初の咆哮さえ耐えてしまえばそこらの狼の方が戦いずらいとかどうなんですの?だって狼共は一応逃げますし、ただの的でしかない竜よりは多少……。」 あぁ〜解体クソ面倒ですわね。誰か解体要員でも連れて……いや、それは咆哮食らった後にまともに動ける人間がいないから断念したんでしたわね。なんでいつまでたっても耐性が付かないのかしら。正直このままじゃお話になりませんわ。当時は私、お兄様、お父様の三人でもギリギリでしたものね。そこからさらに私が龍との相打ちで一抜けすることになってしまいましたしね。 戦場で覇気に負けて足を止めるなど愚の骨頂ですもの。自分を殺してくださいと言っているようなものだというのに天下のルミナリア辺境伯騎士団の団員ともあろう者が揃いも揃ってこの様とは……。◇◇ ここでその覇気を浴びた被害者さんたちの声を聞いてみましょう!被害者A「なんなんですかあの覇気!およそ人が出して良いレベルを超えてますって!お嬢様の前でなければ失禁してました。安心してくださいね?自分は耐えきりましたので!」被害者B「竜の咆哮の方がまだマシ。以上!」ノンデリ被害者C「なんだあの化け物はよぉ!思わず足が止まって腰が抜けちまったじゃねぇか!にしてもあれがうちの大将になるたぁそれまで長生きしねぇとな。」 現場からは以上です。 ◇◇ わたくしは単騎で勝てなどとは言っていませんのに。その場に立つ資格を得なさい。彼らに求めたのはそれだけだというのに!目の届く範囲なら守りきれますけれど、これじゃ咆哮で足が止まって解体もまともに出来ないばかりかその後連れて歩くこともできませんものね。欲を言えば料理人も…… ダメですわね!何をそんな貴族の令嬢のような甘ったれたことを言っておりますの!貴族令嬢、それも上位貴族の辺境伯の令嬢なのを忘れている訳ではありませんわよ?それはそれ、これはこれですもの。まぁそれはさておき、一度気を引き締め直さねばなりませんわね!わたくしは我が国の剣、そのような甘えは許させませんわ!とはいえ現実問題として美味しく食べるための調理法の研究は必須ですわよね。 戦力の底上げのために一番手っ取り早いのが魔食ですし。となると美味しく食べれる状態にしてこっそり食事に混ぜて後に引けなくして……ふふふっ一蓮托
Last Updated: 2025-09-06
Chapter: #15 魔物の森の歩き方「勉強クソだりぃですわ!というわけで今日は気分転換にブタ共をシバキにいきますの!」 誰に言ってんだこのエセお嬢様の皮を被ったガチお嬢様は……。それはそうと彼女がブタ呼んだ魔物の正式名称は魔豚人(オーク)。小鬼(ゴブリン)と同様に極めて原始的な種であり、それ故に進化や変異の幅が広い。小鬼と違い、通常種と上位種で見た目に変化がほとんどない。そのため冒険者になりたての者が誤って攻撃してしまい殺されるという事故がよく起きる。 「あんなもんただの二足歩行する豚ですものね。狩って食べるなら少しでもマシな方がいいですもの。」 そんなことを言いながら首を狩っては内臓を引きずり出して吊りしてを繰り返していく。表情を一切変えずに。やーいやーい!自称か弱い女の子ー!どこがじゃーい!「チッ……この刃が届かぬところからふざけたことを。いずれわたくしも貴方の首を貰いにそこまで言ってさしあげますからね。首を洗って待っていてくださいね。貴方を喰らえばどこまで強くなれるのかしらね。」 ッ!?ま、まぁ所詮は定命の者の戯言。しかも言ったのは定命の者の中でも脆弱な人種。そんなソナタらの刃が我らに届くことはない、ない……はず。多分大丈夫。 「あれは豚、あれは豚ですわ。」 わ、我は豚ではない!我神ぞ!偉いんだぞ!強いんだぞ!「いや、豚って言ったのはあんたの事じゃねぇよ。とりあえずこんなものかしら。ついでに竜でも狩っていこうかしらね。飛竜の幼体が街道の方まで飛んできてちょっかいを出していると聞きますし……。どうせ倒さなければいけないなら一人の時に倒してついでに味見までするとしましょうか。」 竜は縄張りを持つ種族だ。故に基本竜は単独で行動している。そんなプライドが高いが故に舐めプをしてくる竜はある一定以上の強さを持つものからすれば格好の獲物だ。バカで傲慢で目立ちたがり屋な性格故に無駄に吼えるし、魔力もダダ漏れで探すのも楽で相手の力量も見極められないから逃げもしない。 ほんとにこんなのが好きだとは貴族というのはおかしな連中だ。骨格標本にして売ると白金貨数枚はくだらないらしいけど……阿呆の骨なんて飾ってなんになるんだか。まぁ売れるなら売るけども。 えぇ〜っとですね。竜の狩り方講座の方を始めていきたいと思います!奴らは接敵と同時におらかかってこいや!と言わんばかりの咆哮で相手を威圧してきます
Last Updated: 2025-07-31
Chapter: #14 完璧な計画ですわ! あ、これ多分深く考えちゃダメなやつですわね。タイムパラドックスとか緩やかに元の時間軸に合流して結局龍に負けて死ぬ未来変えられない可能性とかそんなことを考えてたらわたくしのアイデンティティ崩壊まで秒読みですしね。 わたくし、SAN値チェック失敗して発狂だなんてごめんですもの!きっと神的な上位存在が起こした矛盾をはらんだ超常現象的ですわね。可能性の話は一旦脇に置いて気分転換がえてら今後のことを考えましょうかね。わたくしはこのままいけば学園に通うことになりますわね。 回避できないこともないですけれど……土地と民を見捨てて攻めるならともかく守りながら戦うとなると戦闘員の数が少々心もとないんですのよね。広い土地を守るには数必要ですし、見せかけだけだとしても数がいれば民を安心させるのにも有用ですもの。やはり平民貴族問わず人材を育てて同時に引き抜きをするのが無難ですわね。 とはいえ今後のことを考えると勧誘の過程で他家と揉めるわけにもいけないのがまた厄介ですわね。穏便にとなると慎重に事を進めなければいけないのがストレスですわね。時間があまりないというのに……クッソめんどくせぇですわ!サクッと武力制圧したいところですけれど、そんな些事にリソースを割けるほど時間的に余裕がないのがネックですわね。「よし、柄ではないですけれど優等生キャラを演じて片っ端から恩を売りまくってやりますわ!」 学園入学時にはおそらく前回の全盛期には達しているでしょうし、武闘派貴族の学園での師匠ポジに収まりたいところですわね。脳筋共は基本馬鹿ですけれど恩にはしっかり報いてくれますし安心ですわね、馬鹿ですけれど。すっごい馬鹿ですけれど。 そういえばあの馬鹿共、意外とモテるらしいですわね。普段の緩いのに戦闘になると表情をキリッとさせてクレバーに戦うギャップがいいらしいですわ。わたくしも……モテたかったですわね。わたくしとあのおバカさん達は何が違うのかしら。 今回は優等生キャラを演じる予定ですし、前回一ミリも異性からモテなかったわたくしにも好意を向けてくれる殿方の一人や二人くらい……。絶対に婚約者を捕まえてあのノンデリ団長に全力でドヤ顔で煽り倒してなりますわ! 悔しがるノンデリの顔が目に浮かび……浮か……あのノンデリどんな顔だったかしら。困りましたわ!記憶にモヤがかかったように思い出せませんの。こんな
Last Updated: 2025-07-24
Chapter: #74 セクハラ「ふわぁ〜眠い。雪お姉ちゃん抱っこ。」 『はいはい、雪お姉ちゃんじゃなくて紡お姉ちゃんですけど抱っこするね〜。』 柔らかい……この感触は雪お姉ちゃんじゃないな。誰だろう…… 「あ、そうだった雪お姉ちゃんは裕也お兄ちゃんとイチャイチャしてるんだった。」 『たしかに今日は朝早かったし、遊園地に着いてからもいっぱい歩いたから眠たくなっちゃうのもしょうがないよね!』 しょうがない……しょうがないんだけど悔しいし、申し訳ない。せっかくの休日。せっかく入園料。配信以外に用事のない一歳児の私と違って色々用事もあって忙しいだろうに。休みの日を合わせて、今日を着て行く服を時間をかけて選ぶ。入園料も結構いいお値段するんだろう。そんな今日という日を私は、台無しにしてしまったのかもしれない。 「私も一歳なりに結構頑張ったと思う。だから遊園地まで来てこんなことさせて悪いんだけど、もう寝落ちちゃうと思うから一緒にいて欲しいな。せっかくの遊園地なのに私に合わせて全然回れなくてごめんね。」 なんか、紡お姉ちゃんの様子がおかしいような気が……まさか私狙われて…… 『大丈夫だよYURAちゃん!これはこれで役得だからね♪あ、そうだ!雪ちゃんは裕也とイチャついてるだろうし、YURAちゃんは私とイイコト……しちゃう?』 「ヒッ!誰か……誰か助けt……」 怖い怖い怖い。私は何されちゃうの?体格差的に抵抗は無意味。むしろ無駄に怪我をする危険もある。でも、私まだ経験ないし。初めては好きな人とが……ってこれただの劇か。即興劇に動揺していた状態から今回のことでさらに動揺した私は、一周まわって冷静になっていた。 『ちょーっと待ってぇぇぇぇい!!!』 ゆ、裕也さん!?そんな迫真のちょっと待ったは結婚式くらいでしかやらないんじゃないかな?そのくらい迫力たっぷりなちょっと待った。その迫力に思わずビクッとしてしまったのは秘密だ。 『ツムギ、はうす。』 『はい……すんませんした。』 紡先輩も可哀想になってきましたし、ここいらでちょっと助け舟でも出してあげようかな? 「私は大丈夫ですよ?ちょっとびっくりしちゃっただけですから。まぁこれはただの即興劇ですしね!お二人もそうピリピリしなくても……」 『YURAちゃん、しーー。』 無理だったぁ!これは……逆らっちゃダ
Last Updated: 2025-08-09
Chapter: #73 演技開始!(短くてさーせん)「雪お姉ちゃん、わがまま言ってごめんね?お姉ちゃんたちが遊びに行くのに私も行きたいなんて言ってさ。私邪魔……だよね?」 ノリで始めたけどなんだこの設定!勝手に設定ややこしくしちゃったよ!大丈夫かな?エチュードだから打ち合わせとかないけど収集つく?不安しかないよォ〜!『そ、そんなことないよ!?だってそもそも今日のは前々から遊園地に遊びに行くって決まってたのにお母さんが予定入れたのが原因でしょ?それなのに急にYURAに一緒に行けばいいんじゃないとか言ってさ。こっちこそごめんね、YURAは絶叫系あんまり好きじゃないのに……。』「う、うん……私が残るとなると雪お姉ちゃんが私とお留守番になっちゃうと思って一緒に行きたいって行ってみたんたけど、やっぱり裕也お兄ちゃんと二人っきりが良かったよね。つむぎお姉ちゃんと二人で遊んでるから楽しんできてね!デート、なんでしょ?」『ッッッ!?そ、そんなんじゃな……でもありがとね、YURA。いや、せっかくの機会だもんね!絶対ものにしてくるから!』「雪お姉ちゃんなら大丈夫だよ!なんてったって私と同じで超絶可愛い美少女なんだから!それに……いや、今言うのはやめておこうかな?今言っちゃったらさ、つまらないからね!」『え〜!何さもったいぶっちゃって!教えてよ〜!』「な・い・しょ!ま、機会があったら教えてあげるね!お姉ちゃん!」
Last Updated: 2025-08-08
Chapter: #72 エチュー……ド?『今回の設定は遊園地に遊びに来た友人たちと着いてきた妹ちゃん一人。』「了解です!ビシッ!」『フッ……その効果音口で言うのな。そういやYURAちゃんは誰の妹役にするんだ?』『YURAちゃんは私が貰う。異論は認めない。』『と言うことらしいんだけど……YURAちゃんもそれでいい?』 「あ、はい。それで大丈夫です。ゆ、雪お姉ちゃん?」『ムフフフ〜雪お姉ちゃんだよ〜!さぁおいでYURAちゃん!お姉ちゃんがよしよししてあげようではないか〜。ほれほれほれ〜!ういではないかういではないか〜!』「あの……可愛がってくれるのは嬉しいんですけど、もう少し表情筋さんに頑張ってもらうことってできます?」『んっと……こう?』 目が笑ってねぇ……「もう、それでいいです……」『ふっふっふっ……私の笑顔がプリティー過ぎて言葉も出ないか。近う寄れ近う寄れ。ほれ、存分に見るがよいぞ?』「つむぎs……」 あ、ダメだこの人に聞いてもまともな返事が返ってくる気がしない!『ん〜?』「いや、やっぱりなんでもないです。気にしないでください!それよりゆうやさん!真顔でボケまくるこの人にどう反応すればいいんですか!」『ねぇ!一回うちの名前呼びかけたよねぇ!なんで言い直した?ねぇ!なんであ、こいつに聞いてもダメそうだなみたいな顔したの!』 そういうの後輩の私の口からは言いにくいのを察してくれると助かるんですが……。『普段の言動を考えろよ……』 ゆうやさァァァァァァん!!!あなたが私にとっての救世主です!大好き!愛してる!いや、やっぱりダメだ!ロリコンなゆうやさんはお帰りください。(裕也)なんか冤罪かけられた上に告ってもないのに勝手にフラれた気が……『え!?こんなに頼れるお姉さんは他にいないよ?百歩譲ってうちの普段の言動がアレだったとしてもさ!まだ今日入れて二回しか会ってないじゃん!』『その少なく回数でもわかるってことはそういうことだよ。』『え?そういう……こと?』 うわぁ、何も言えねぇ……。とりあえず目を逸らしとこ。『むぎちゃん、どんまブブッ!アハハハハッ!』 な、なんだこの人たちは。びっくりするくらい話が進まないんだけど……『なんでそんなうちのことをいじめるんですかぁ!YURAちゃん!うちはそんなアホの子じゃなくて頼れるお姉さんだよね?そうだよね?』「ノ、ノ
Last Updated: 2025-08-07
Chapter: #71 初エチュード エチュード。それは場面設定だけで、台詞や動作などを役者自身が考えながら行う即興劇のことである。相手の言葉に速やかに対応し言葉を返していく。それ故にアドリブ力が非常に求められる。 そう、アドリブ力が求められてしまうのだ。「あぁ〜や〜り〜た〜く〜な〜い〜!アドリブ力とか私に求められても無理ですってばァ!全部段取り決めてやりましょうよォ。」『だーめ!ホントの想定外に遭遇した時に落ち着いて対応できるようにするためのトレーニングは大事なの!』「うぅぅぅぅ……頭ではわかってますよ?頭では……突然アドリブを入れてくる人もいるでしょうし、生放送をしている以上私が想定しえない何かが起こるかもしれない。その時のための経験を積むって意味でも大切な意味のあることなのは理解してるんです!理解してはいるんですけど感情では納得できないんです!!やりたくないんです!」『由良、もう始まるから準備して。』 「うわぁぁぁん……」 やりたくないよォ……やりたくないんだけど始まった以上はやらなきゃだよね?事務所に所属した以上は仕事だしなぁ。はぁ……頑張るか。『さぁ始まりました!ピオーネ公式放送曲!今回は新たに加わったメンバーと一緒に配信組のみんなでエチュードをやっていきたいと思います!始める前に新メンバーを紹介しますね。YURAちゃーん!!』 あ、さっそく呼ばれた。吸って〜吐いて〜吸って〜吐いて〜よし!気持ち切り替えて明るくいこう明るく!「はーい!というわけで自己紹介をしていきます!配信組のマスコット兼VTuberのYURAです!先日顔合わせをしに行ったら紡先輩に撫で回されました!今日はよろしくお願いします!」『声色からもわかる通り、YURAちゃんは今回のエチュードを死ぬほど嫌がっております!』 私なりに明るくしようとしたんだけどな。嫌さがダダ漏れだったかぁ……私も精進が足りないなぁ。「はい!私はアドリブが苦手なので即興劇が嫌すぎて駄々こねていたら配信が始まりました!始まったものは仕方ないので自分なりに頑張ってみたいと思います!」 『というわけで苦手なりに頑張ってくれるみたいなので温かい目で彼女頑張りを見守っていてくださいね!それじゃあさっそくエチュードを始めよう!3・2・1・Q!……あ、設定の説明するのをうっかり忘れてたよ、ごめんごめん!』
Last Updated: 2025-07-31
Chapter: #70.5 スレ回【天才】YURAちゃん応援スレPart33【VTuber】 001:名無しのお兄ちゃん ID:sgPagmKmJ34 本スレは個人VTuberのYURAちゃんを応援するスレです。YURAちゃん以外の話題は極力控えてください。また、アンチには反応せず静かに通報ボタンを押しましょう。 ・スレを立てるときは先頭に「!extend:―――――――――――――」を三行入れる。 ・次スレは>>800が立てること。無理なら代理を頼むか踏まないこと。 ・各種サイトへの転載禁止。 ◇◇ 245:名無しのお姉ちゃん ID: pgDmgMmg73 ついに"リスナーの性癖を晒しあげよう"とかいう恐ろしいコーナーが始まってしまったね。怖いよね。リスナーのリクエストをもとにしてYURAちゃんがイラストを仕上げるんでしょ?リスナーの性癖とYURAちゃんの性癖が悪魔合体してどんなイラストが生み出されちしまうんだろうか…… 246:名無しのお兄ちゃん ID:gMmpwgmM46 ちなみにだけどお前らも引用リツイートでリクエスト送った? 247:名無しのロリコン ID: NjgNgaMg41 >>246 あったりめぇだろ?書くだけただなんだから書かないなんて選択肢は存在しないでしょ 248:名無しお姉ちゃん ID: sgPmKmJ34 リクエストの一発目は銀髪赤目のツルペタお姉さんか。一歳児に自分の性癖を送り付けるとかいうだいぶ終わってる行動をしといて今更日和ってんの誰だよ〜! 249:名無しのロリコン ID: NjgNgaMg41 普段の姿を見てからその子の叡智絵を見るのも悪くない。普段はこんな感じの子なのに……みたいなギャップがいいってのに。 250:名無しのお姉ちゃん ID:pgDmgMmg73 みんな大好き猫耳だー!!ロリだー!!メイド服だー!ひぃやっほーー!!この三つだけでも最強なのにここに泣き顔が追加されるんですか!もうそんなの最強に決まってんじゃんかよォ! 251:名無しのお兄ちゃん ID:agjGjgMjgm46 いや、えっろ!そしてしれっと自分の性癖部分の業を人に押し付けようしてて草 252:名無しのお姉ちゃん ID: pgDmgMmg73 YURAちゃ
Last Updated: 2025-07-31
Chapter: #70 事務所体験記「みーんなー!先輩方との顔合わせをしてきたよん!なんかねぇ……芸能人って感じがした!凄かった!(小並感)」 ――語彙力よ……――一応VTuberって話を生業にしてるんだよね?――おっかしいなぁ……小学生の感想かってくらいの語彙力のなさだったぞ?――具体的にはどんな感じだったのか教えて教えて〜!「うーん……裕也先輩は苦労性っぽい感じで、紡先輩は元気っ子みたいな?紡先輩は扉を開けると同時に突撃してきてずっと私の頭を撫で回してましたね。不審者っぽかったです。雪先輩はマイペースというかなんというか……口数がとっても少ない方でしたね。それでも存在感があって、最年長ってこともあってか紡先輩も裕也先輩も雪先輩の言葉には従ってましたね。」――面白い人達だね――やっぱりリアルのYURAちゃんも可愛いのか――俺もYURAちゃんをなでなでしたい――お巡りさんこいつです――配信組の皆さんは三人だけだったの?「そうだね、私が今日あったのは三人だけだった!あ、そうそう!来週のコラボの告知みたいになっちゃうんだけど、紡先輩にエチュードをしないかって誘われたんですよ!来週の土曜日ですね。アドリブ苦手でガッツリチャートを組んでる私なんですけど、苦手なアドリブの克服をするために挑戦するので是非とも温かい目で見ていただけると嬉しいです!」――え?YURAってアドリブ苦手だったん?……――イレギュラーがあっても落ち着いて対応してるイメージあるからてっきりアドリブも余裕なのかと思ってたわ――苦手の克服は大変だしやりたくなくなることもあるだろうけど、なんとか克服できるように頑張ってね!「私がなんかあっても冷静に対処できているのはそれも想定して予定を組んでるからです。じゃないとテンパってその日話すことが全部飛んだりしちゃうのでね。普段私が見せないようなキョドったり動揺して噛んじゃったりもあるとは思いますけど、それも含めてエンタメとして楽しんでいってくださいね!」 今日はレッスンもあってちょっと疲れ気味だし配信切り上げようかな。いや、でも短すぎるかなぁ……まぁいっか!「それじゃあ今日はレッスンもあったのでここら辺で配信を終わりにしたいと思います!今日は言えなかった事務所での経験は機会があれば話していこうと思います!それじゃあ、おつゆらでした〜!待ったね〜!」
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