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結城 木綿希
結城 木綿希
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Novels by 結城 木綿希

魔物嫌いの魔食家令嬢

魔物嫌いの魔食家令嬢

龍に殺されたはずなのに目が覚めると過去に戻っていた主人公が泥水をすすりながら死ぬ気で強くなる。一度死んで二度目の人生。自分を殺した龍より強い生物がいる世界で弱いままでいることは許されない。侯爵家の長女として、生まれながらの強者として、いずれ来る災厄を知る者として、わたくしは誰よりも強く在らねばならない。それこそが高貴なる者の義務なのだから。
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Chapter: #54
 落ち着きなさいアビゲイル=ルミナリア。イラつけばその分だけ魔力の制御が雑になってしまいますわ。「すぅ〜はぁ〜。よし!わたくしが殺るべきことはただ一つ。ひたすら攻撃ですわ!鱗が砕けるまで攻撃し続ければ砕けますもの!そしてその後は奴が死ぬまで攻撃ですわね!死ぬまで殴れば死にますし。これぞまさしく頭脳プレイ!やはりわたくしは天才ですわ!脳が冴え渡ってますもの。」 誰も信じてくれないだろうが一応彼女の名誉のために説明しておくと今の彼女は久々の強敵を前に少々?いやだいぶかなり興奮し過ぎていた。そのせいでもうアドレナリンがドッバドバである。それもあってだいぶ頭がゆるゆるになってはいるものの一応選んだ方法は脳筋ではあるものの最適解であった。 いや、もちろん本来であればこの場合撤退すべきではある。これはそれをせず戦う場合の話である。 最適解というより他に方法がないという方が正しい気もするが最適解は最適解である。全身鎧のせいで攻撃出来ない。ならば鎧を砕くしかないのである。 前言撤回をしよう。ただの脳筋である。「アハハハハハッ!当たりませんわねそんなヌルい攻撃!あなたそれでも龍なんですの?そーんな遅い攻撃しかできない上にわたくしの攻撃を躱せもしないだなんて、ただの龍の形をした頑丈な的ではありませんか。」 アビゲイルの煽りが止まらない。今日も今日とてキレッキレである。「あら、ご自慢の鱗にヒビが入ってしまいましたわよ?あらあら今頃焦っていますのね、もう遅いというのに。お可愛いこと。」
Last Updated: 2026-02-21
Chapter: #53
 現在絶賛一人で全力疾走なうですわ!ん?アインはどうしたのかって?彼は勇敢な殿方でしたわ……彼は尊い犠牲になりましたの。わたくし、彼のことを今後一週間は忘れないことをここに誓いますわ。彼の分まで頑張って強くならなければですわね。「クッ、龍め!このぉ!アインの仇ぃ!」龍「グルッ?」|閑話休題《茶番はそこそこに》 彼のこと、ちょっと強くビンタしすぎましたわね。さすがのわたくしと言えどさすがに猛省ですわ。とはいえ生きてはいますしセーフですわね。まぁ当家のものは優秀ですし、きっと帰った頃にはピンピンしていますわよね。たぶんおそらく?めいび…… あ、見ーつけたぁ!「お久しぶりですクソ龍さん。そして、さようならぁ!」"ガキンッ!!"「やっぱり相も変わらずカチカチですわね!ほんとなんなんですの?魔力で防御してるから固いとかならわたくしも納得できますのよ?魔力切れさせても素の防御力でわたくしの攻撃を普通に耐えやがる龍種は本当になんなんですの?」 ほんと理不尽極まりない存在ですわ。生物ですわよね?一応生物ですわよね?何ナチュラルに魔力で強化した金属以上の硬度を誇ってくれちゃってますの?バカですの?バカですのね。ほんっとうにスペックが頭悪い。僕が考えた最強の生物!じゃねぇんですわよ。そのくせまだ上がいるとかどうなってますの?まじで。
Last Updated: 2026-02-20
Chapter: #52
「よし、次は龍行きますわよ!」「は?何言ってるんですかアビゲイル様!?」「聞いてなかったんですの?今から龍を狩ると言っているのですわ。耳でも腐ってらっしゃるの?」「しっかり最初から聞こえてましたよ!残念ながらねぇ!聞こえてるから聞いたんですよ!信じられなくて!思わず耳を疑いたくなる内容だから!もっと行間を読んでくださいよアビゲイル様!それはそうとなんでそんな突然龍狩りだなんて。」「現状の狩りに飽きてきたからですけど……なにか問題でもありまして?」「(飽きてきたからなんか他の遊びしよっか〜!みたいなノリで龍狩りとか言うとか頭おかしいんじゃねぇの?)バッカじゃねぇの?」「ふむ、なにかわたくし聞き間違えてしまったみたいですわね。アイン、もう一度言ってくださる?」「ずびまぜんでじだ。」「あら、何に対する謝罪ですの?わたくしはもう一度言えと言っただけですのに。ほら、無駄な抵抗してないでさっさともう一回言ってくださいまし。わたくしも暇じゃないんですのよ?わたくしが言えと言ったのだからできますわよね?ねぇ、アイン?」「……バッカじゃねぇの?と言いました。」「そうですかそうですか。よーし、アイン!歯ァ食いしばってくださいませ?気ぃ抜いたら魂まで抜けちゃいますからね。」
Last Updated: 2026-02-19
Chapter: #51
「右に三歩、殴る。前に一歩、殴る。後ろに一歩、コンマ数秒止まる、右に一歩、左に二歩、殴る。」 クソつまんねぇですわね、これ。対価に高級な重りという名のわたくしのお小遣いを捧げてますけれど……リターン小さすぎて燃えませんわね。ハイリスクローリターンとか誰がやりますの?あ、やってるのわたくししでした。 一応ガッツリデバフ食らったときの予習にはなりましたけどね。ここの魔物は結構真正面から殴ってくるタイプなので出会いませんけれど、身体機能にデバフかけて動きづらい状態に慣れる前に仕留めきるとかいう殺意高めの敵もいるらしいですし、対策はするに超したことはないんですけれどね。 なんせ……絵面が地味。 にしても凄いですわよね、その魔物。そこに来るのだからデバフ喰らっても速攻解除するか適応してその中で最大効率で身体を動かして敵を打倒するのなんて当たり前。だからその前に最短で蹴りをつける。普通デバフで動きを封じたあとに生け捕りにして巣に持ち帰るとかしがちじゃないですか。それをしないでちゃんと最短で仕留める。暗殺者みたいでかっこいいですわよね。 わたくしもなりたいですわね、暗殺者。暗殺者は誰の目に止まることもなく淡々と敵を狩る。わたくしもそんな風に悲劇が起こる前に淡々と狩りたいものですわね。英雄の名声は悲劇を防げなかった証拠ですもの。
Last Updated: 2026-02-18
Chapter: #50
「だいたいコツを掴んできましたわ。さてと、そろそろ反撃開始と……いきましょうかぁ!」 にしても誰もわたくしのこと心配してらっしゃらないわね。それだけわたくしの強さを信頼しているということなのはわかっているのですが……なんか寂しいですわ。やはりわたくしも一人の乙女ということですわね。 白馬に乗った王子様とまでは高望みしませんわよ?でも、たまには「君の強さはよく知っている。それでも不安なんだ。君がかすり傷でも負ったら!こんなとき、ただ見ていることしかできない無力な我が身が憎いよ。私も男だからね、好いた女性のことを守りたいんだよ。」とか言われてみたいですわ。「……わたくしって妄想の中の王子様にもかすり傷しか負わないと思われてますのね。あなたの身に何かあったら!とかじゃないんですのね。虚しくなってきましたわ。」 まぁ、実際この重りに傷を付けられたら魔法の効率が下がって瞬殺してしまうんですけれどね。わたくしの付与の腕が未熟というのもあるんですけれど、ギッチギチに詰め込んだせいか魔法の構造が少々弱くなってしまっているんですのよね。 攻撃を喰らえば喰らうほど強くなるという……。そのうえ全身を被っている関係上重りの方が傷付きますし。あぁ、わたくしには過ぎた願いだったのでしょうか……。 世知辛いですわね。そもそも同世代と話す機会がないせいで友人が……この話はここらでやめておきますわ。負けが決まっている勝負なんてするだけ無駄ですもの。
Last Updated: 2026-02-17
Chapter: #49
「これは!マジで!やっべぇですわぁ!逝く!逝っちゃいますわ!みゃーーー!!!」一般人視点再び!「えっとアビゲイル様は何やってるんです?」「荷重トレーニング……らしいぞ?一応……。」荷重トレーニング:筋肉に対して通常以上のより高い負荷をかけることができる。そのため、自重トレーニングに慣れた人がさらなるレベルアップを目指す場合に最適。また、効率の良いフォームの獲得にも効果的。トレーニング効果の実感という意味でも、荷重を取り除いた際に身体が軽く感じられ、スピードや跳躍力の向上を実感しやすいため効果的。みんなもやろうぜ筋トレ!まずは自重トレーニングから!無理は禁物!休息日も忘れずにな!作者との約束だぜ!|閑話休題《それはさておき》「違うそうじゃない!なんであの人あんなもん身体につけて竜の巣突っ込んでるんですか!さすがに死にますて!」「アハハハっ!アイン殿は心配性だなぁ。"スンッ"あれが死ぬように見えるのか?」「アハハハハハッ!久しぶりにヒヤッとさせられましたわ!やはり修練はこうでなければいかけませんわね!燃えてきましたわよぉ!」「見えませんね、はい。」「にしても凄いよなアビゲイル様は。ご自身で全力の付与を施してガチガチに硬く重くしてるらしい。その重さで攻撃力が上がってしまうからと、この為だけに独自で攻撃時に装備者から魔力を奪って相殺する魔法を開発したらしいぞ?」「いや、もうそれ呪いの装備じゃないですか!」「あの方はどこまでも規格外だ。だが……いや、だからこそ我々は強くあらねばならぬのだ。あの方が何と戦おうとしているのかを無学故知らぬ。知らぬが、あの方がその敵と戦う時にただ守られるだけの無力な存在いる訳にはいかぬのだ。隣に立てるようになるとまで自らを過大評価していないが、あの方がなんの憂いもなく戦えるように場を整えるのが我ら騎士団の役目と考えている。故に、アビゲイル様を頼むぞ。アイン。」「この命にかえても。まぁ、現状まだまだ程遠いんですけどね。アハハハッ。」
Last Updated: 2026-02-16
憧れに手を伸ばせ

憧れに手を伸ばせ

 街頭ビジョンに映るVTuber達に憧れた一人の少女がいた。お世辞にも良いとは言えない彼女の家庭環境では憧れに手を伸ばすことすら叶わない。  しかし、それは彼女が諦める理由にはならない。家を出て就職し、プライベート全てを憧れに近付くための自己鍛錬に費やした。 いくら彼女に才があろうと努力をしようと両親から逃げ続けている以上は表舞台には上がれないし、憧れ続けたVTuberにもなれない。彼女は最期までVTuberにはなれず、来世を夢見て死んでいった。  これは、そんな彼女の来世が舞台のシンデレラストーリー。 ※#〇.5の回は本編に直接的には関わりません。でも、読むとキャラ達のいる世界のことをもっと知れます。
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Chapter: #137 ただの取引先ですので
「菖ちゃんヘルプ!」「いや、私にどうしろと!」 むーりーでーすー!私ってばまだ一歳の女の子なのでよく分からないでーす!ご自分で頑張ってくださーい!私はもうさっさと退散しまーす!「ほら、こう……なんかあるでしょ!所属タレントのメンタルケアもマネージャーの仕事の一環でしょ?がーんば!」「そ、そんなぁ……ママ絵師さんじゃないですかぁ!当事者じゃないですかぁ!」 真面目な話ママ絵師って言葉って一人歩きしちゃってるよね。私はあなたのママじゃないです。ただの取引先でしかないので甘ったれないでください。って今だけ言いたい。普段は思ってないけどね?ほんとだよ?「いや、御社のただの一取引先に過ぎないので。私はここで失礼します。」「待って!待って!お願い待って!由良ざーん!そ、そうだ!もう私|会社《ここ》でギャン泣きします!引くほど!もうみんなドン引するくらい泣きます!だから助けて!」「そんなこと言われたってー!起きたらなんか私の寝息を録音しようとしてる冥ちゃんいただけなの!私もよくわかってないの!被害者なの!彼女のことはそっちで引き取ってよ!"もういっそ私怒らないからネタに走って欲しいよ!なんでもいいよ!私のことで争わないで!"とかでもいいんだよ?なんでもいいからこの空気を打破してよ!誰かほんとに助けて!」
Last Updated: 2026-02-20
Chapter: #136 オワタ
「ハスハスハスッ!由良ちゃんの可愛らしい寝息!」「ん?冥……ちゃん?」「やっばいどうしよう興奮してきた。この超貴重由良ちゃん寝息ボイス録音しちゃおうかな!ナニに使うために録音しちゃおうかな!」「あの〜冥ちゃん?芽依ちゃーん!」「あ……。」「えーっと……おはよ……う?」「我が生涯に一片の悔い無し!」「ちょいちょいちょーい!死んじゃダメ!死んじゃダメだからね!?ほら、責任果たさなきゃでしょ?マネージャーに事の経緯を説明したりとかその前にやることあるでしょ?自害する前に色々やらなきゃ!迷惑かけちゃうよ?ね?」「わかりました。逝く時は一人で誰もいないところでひっそりと逝きます。」 違うそうじゃない!けど最低限時間は稼げたし、一旦マネージャーさんに諸々をぶん投げて対策とって彼女の精神状態を回復させて……あぁ〜私が菖ちゃんにもう休みなって寝かせちゃったから!あの場に菖ちゃんがいたら起きなかった事故だもんね。そもそも私がYURAだなんてカミングアウトしなければ……ひ、ひ、ひとまず時間稼ぎには成功したし今はそれを喜ぼう。 こ、こういう時こそ大人に頼るべきだよね!一歳児がやることじゃないもんね!きっと人生経験豊富な大人なら完璧な対応で彼女を立ち直させるんだろうなぁー(前世老衰の中身年寄りによるヤケクソ)◇◇「ずびばぜんでじだ〜!どうか、どうか!いっぞわだじを殺じでくだざい〜!」「大丈夫だから、大丈夫だから、ね?別に私は気にしてないからさ。一旦落ち着こ?年頃の女の子がおよそしちゃいけないような顔になっちゃってるからさ。冥ちゃんの反省は十分伝わってるから!」
Last Updated: 2026-02-19
Chapter: #135 ※録音中
「で、要望は?はよぅ。私もう疲れちゃった。」「はぁ……要望でしたっけ?猫耳白髪オッドアイにロングヘアーで、初期衣装はメイド服がいいです!あとは……太ももに暗器仕込みたいです!」 ふむ、ふむふむふむ……なるほどなるほど〜?「やっぱり君厨二病だろ。もうね、白髪オッドアイとかメイド服に暗器とか典型的な厨二病過ぎて惚れ惚れするよ。もうワザとだろ。さては君、ツッコミ待ちだなぁ〜?」「なわけないでしょ!」「それはそうとキーワードとしてはなかなか悪くないじゃない?まぁ組み合わせてみてどうなるかは分かんないけど、私が上手いこと調整するし任せといよ。もういい時間だしそろそろヒアリングは終わりかな。」「いや、まだ三時……」「私にはおやつを食すという崇高な使命があるのだよ、君。ではでは〜おつゆら〜。」「な、生で聞けたー!」「んじゃもう寝るよ。冥ちゃんも無理しないようにね、またよろしk……すぅーすぅー……すぅーすぅー……」「寝ちゃった。ほんとに限界だったんだな由良さん。通話切る前に力尽きてるし。にしても寝息まで可愛いな。もうちょっとだけこのまま聞いてから通話抜k……いや、いやいやいや!ダメだよ倫理的に良くない!それに万が一起きたらどうするのよ私!貴方の寝息を聞くために通話残ってましたって?ただの変態だよ!」※後日マネージャーに議事録を渡すために由良が念の為通話内容録音中
Last Updated: 2026-02-18
Chapter: #134 設定は飾り
「うるさいうるさいうるさいうるさーい!!!私の負担を少しでも減らしたいなら四の五の言わずに要望言う!そしたら私の作業も進むから!曲の方は独断と偏見で進めてるからそれなりに早く終わるはず。」「お!めちゃくちゃ楽しみにしてたので嬉しいです!散々かっこ悪いとこ見せちゃってる由良さん相手だと独断と偏見ってのがかなり怖いですけどね。大丈夫ですよね?信じてますよ、由良さん。」「大丈夫大丈夫。ちゃんと設定守ってる時に聞くと「なんか意外性ある曲だなぁ〜!こんな一面もあったんだ〜!」ってなるけど、君のボロが出てきた頃に聞くと「あぁ、めっちゃ冥ちゃんだわぁ……」ってなる感じに仕上がるから期待しといてね!」「なにそれ怖さ増したんですけど!?何するんですか!私のオリ曲に何するんですか!」「ふふっ……ひ・み・つ!」「ああもう可愛いなぁ!」「真面目な話、設定を最後まで守りきれるVTuberなんて稀有なんだよ。そして君は、やべっ!っていうタイプの人間だ。でもね、それも含めて君だから。君の素と君の設定が混ざりあって最適化されて柿崎冥という唯一無二のVTuberになる。あ、でも個人情報はポロリしちゃダメだからね。冥ちゃん結構おっちょこちょいだから不安で……。」「そこは君なら大丈夫!って言うところじゃないですか!それでも不安なら君を信じているという私の言葉を信じてみて欲しいとか言ってくださいよ!ねぇ!」
Last Updated: 2026-02-17
Chapter: #133 トロロのモノマネ
「いぇーい!ぶいっ!仲良くしよーねっ!めーいぢゃーん!」「〇ロロだー!本物だ〜!いや、モノマネだけども!あ、そういえば由良さん事務所に怒られてませんでした?仕事しすぎだから休めって。」「すぅー……さ、さぁ本題に入っていこうか!うん!今日話さなきゃいけないことはいっぱいあるからね!ほんとにいっぱいあるんだよ、マジで。とりあえず今日はできる所まで認識すり合わせして、あとは私の方でなんとかする……つもり。めちゃ頑張る。」「あ、話逸らした……。というか話さなきゃいけないこといっぱいって何をどうしたらそうなるんですか?」「ん?君の事務所に自分行けます!やらせてください!ってしたらこんな感じ(立ち絵からオリ曲までの柿崎冥ちゃんトータルコーディネートコース)になった。」「わーお……い、今からでも事務所に断りの連絡入れましょう!その方が絶対良いですって!ていうかうちの事務所の人達は知ってるんですか?そのこと!由良さんの忙しさ知ってるなら普通止めません?」「えーっと……ウンベナントの社長には言ったよ?ほら、これは契約を結ぶにあたって言わないわけにはいかないからね。一応VTuberとしての活動とは独立しててうちの所属事務所的にはなんの問題ないし、兼業のイラストレーターさんもいっぱいいるんだけどね。とはいえやっぱり君の今後を預かる以上ここは筋を通さないと。」「そんなに色々考えてくれていたなんて……私頑張ります!」「最近忙しかったのは……さっさと諸々終わらせて好き勝手するために無理してただけなので当分時間あるから大丈夫!のはず。」「由良さん?」
Last Updated: 2026-02-16
Chapter: #132 個性の盛り方
「えーっと……一応VTuberとしては初めて話すし、まずは自己紹介しよっか!」 一応建前上はここが初対面。立ち絵のヒアリングのために話した時の第一印象的なの話す機会もあるだろうし、私の自己紹介聞いてどう思ったか後で聞いとくか。「あ、そういえばそうですね!そっか、VTuber的には一応前世での知り合いってことになりますもんね。私は|藺月芽依《いづきめい》です。今回VTuber事務所ウンベナントから|柿崎冥《かきざきめい》としてデビューすることになりました!改めてよろしくお願いします!」「ブハッ!ふっふっふっふっ……まだ事務所の名前聞き慣れないや。ごめんごめん急に爆笑しだしてびっくりしたよね、ごめんごめん。事務所の名前のウンベナントって由来とか冥ちゃん知ってる?」「いや、知らないです。でもなんか響きかっこいいですよね!」「冥ちゃん、君さては厨二病だな?」「ッ!?ナ、ナ、ナ、ナワケナイジャナイデスカ!」「いやね、ウンベナントってドイツ語なのよ。厨二病は……ドイツ語発音に惹かれる生き物なのだよ。私は普通に何語かな〜って調べて知ったけど、冥ちゃんは知らないのに無意識に惹かれわけじゃん。つまり、そういうことだよ。ちなみにウンベナントはドイツ語で名称未定。名前考えるのめんどくさかったのかなとか想像しちゃってさ。」 もう一つの可能性は事務所設立の時にそれよりのファイルとか入れるフォルダの名前をノリでドイツ語の名称未定にしてそのまま採用みたいな。それはそれで誰がツッコミしろよ案件すぎる。「もう卒業しましたもん私。卒業しましたから!いや、社長はちゃんと名前考えてもろて。」「まぁまぁ、そんな恥ずかしがる必要はないよ。それも一つの個性だからね。配信者的にはプラスだよ。後付けの個性の多すぎは賛否分かれるけど人間的な個性はあればあるだけプラスだから安心しなよ。」「はい!それにしてもさすが由良さんって感じですね!やっぱりイラストレーターともなるとVTuberさんと関わる機会とか多いんですか?」"ニヤリッ"「それもあるけど、私の場合はそれだけじゃないんだよね。ふふっ……夢であるトップVTuberになるための修行をしつつ転生を繰り返した現役赤さんVTuberってキャラを盛りに盛りまくったこの私YURAが保証するよ。安心したまえ!」「ん?」「改めまして、VTuberのY
Last Updated: 2026-02-15
異世界行っても引きこもる〜悠々自適な引きこもり人形使いライフ〜

異世界行っても引きこもる〜悠々自適な引きこもり人形使いライフ〜

真の引きこもりたるもの自分の食い扶持くらい家にいながら稼ぐのである。家から出たくないだけで働きたくないわけじゃないからそこんとこ勘違いせんでもろて。え?ここどこ?異世界!?まぁいいやとりあえず引きこもろ。ふむふむ、ここには魔法があるなら魔法使って身代わりを作れば……分身体一号、二号よ!俺の代わりに外で働いてこい!魔法って便利~!
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Chapter: #83
「うむ、全員集まっているな?よし、それでは会議を始めていこう。火急の用件に故早速本題に入るが……よいな?」「「「御意っ!」」」「ではミシェル=リングスト、説明を頼むぞ。」「はっ!承知致しました。"パチンッ"では、まずはお手元の資料をご覧下さい。」「な、急に目の前に紙が現れたぞ!」「なんなのだこれは!」「空間魔法の類か?いや、あの伝説の魔法をあの少年が!?ありえぬ!」「静粛に。」「で、ですが!」「余の言葉が聞こえなかったのか?」「申し訳ございませんでした。」「ミシェルよ、続きを頼む。」「では、単刀直入に申し上げます。十日後に東の国境。マアズ砦付近にて、帝国が軍事演習を行います。そしてそれは我が国への示威行為が目的かと。そうなると開戦も時間の問題です。どうか早急な対応を。」「で、あるか……。」「由々しき事態ですな。この情報が真実であれば、ですがね?」「それでは私はお邪魔でしょうしこの辺で失礼致します。集めた情報は全て書面にまとめてありますので、あとのことは我が国の叡智あらせられます陛下、そしてその臣下たる皆様方にお任せいたします。私は一学生に過ぎませんので。」(逃げたなあのバカ息子。)(逃げやがったなエルのやつ……。)「「はぁ……。」」
Last Updated: 2026-02-19
Chapter: #82
「ねぇ〜僕帰っていい〜?」「もう始まるから!もうすぐ全員集まって会議始まるから!」 くっ……個人的にしえ調査して得た情報のせいでエル君をここに留める正当な理由がない!もうあと彼の善意に縋るしかない……けど、肝心のエル君がそういうので止まるタイプじゃない! だからといって我が国の諜報部が把握してない仮想敵国である帝国の軍事演習の規模と場所を知ってる人間が「帰りたい」って言ってるのを「はいそうですか」と帰せるわけないじゃないか!ん?「あぁぁぁぁぁぁぁぁああ!!!」"グルンッ" あーやっぱりあいつテヘッて顔してる!まじかよあいつ故意犯かよ!確信犯:正義は我にあり!故意犯:へっへっへ!悪いことしてやんよ! 言葉狩りは怖いからね!ほら、ちゃんと正しく使ったでしょ?通っていい?|閑話休題《それはそれとして》僕の立場をあいつはわかっててちゃんとこの場に残って説明する気ではいるんだからありがたくはある。だけどなぁ……「それはそれとしてからかってやろう」とか思ってなければもっといいんだけどな。 いやいやいや、それは贅沢か。今はこの情報を手に入れられたことに感謝しよう。本来ならこの件が当日砦から何も知らない王城に伝令で伝えられていたかと思うと背筋が凍る思いだよ。本っ当に得難い人材だよ、彼は。うーわめっちゃこっち見てニヤニヤしてる! くそっ!そうだ僕は凄いんだ褒め讃えたまえ!って顔してやがる!「そうだ僕は凄いんだ褒め讃えたまえ!」 ほんとに思ってた。
Last Updated: 2026-02-18
Chapter: #81
「バイ〇ンマンってのも知らないけど、この際どうでもいいからスルーするね。君さ、どこを目指してるわけ?いや、言わなくていい。言ってたもんねずっと引きこもりたいって。」「うん、僕の最終目標は引きこもりだ。できることならずーっと実家のベッドでぬくぬくしていたい。だけど、そうもいかないんですよ。非常に残念ながらね。ホントやめて欲しいもんですよ。白金貨百枚規模の軍事演習とか特にやめて欲しい。」 白金貨100枚=約10億円。つまり、総合火力演習一日分。マジでやめろし帝国。「ちょ、ちょっと待て。頼むから少し待ってくれ。それは僕の自室でする話じゃない。とりあえずうちの国の重鎮を集めて会議を開こう。頼むから!」「え〜僕会議嫌いだからヤダ。未来の王様の君ならいけるいける!で、その軍事演習だけなら叩き潰してもいいけどそれやると絶対もっと軍事に力入れ出すじゃん?あの国の傾向的に。ほんっとうに迷惑。王城は平常運転だったけど、うちの国ってアレ静観する感じなの?」「マジで頼むから僕一人に情報投げられても困る。僕の権限じゃ扱いきれないんだよ!無理だってば!」「たしか場所は国境付近のはずだけど。どこだっけなぁ……たしかマアズ砦?に向けた示威行為も兼ねてるとかなんとか。」「ほっとうにお願いします。」
Last Updated: 2026-02-17
Chapter: #80
――へいミーシャ!「にゃあッ!……ってあれ?エル君いないや。ここにもいないし、ここにもいない。あっれーぇ?たしかにエル君の声が聞こえたはずなんだけど。」――なんだよにゃあって、猫か。「ほんとどっから君話してるの?いつもみたいに頭に響く感じじゃないしどっかから音出てるんだけど……探知にも引っかからないし。」「よっと!改めてお久〜!」「みゃあッ!!いい加減普通に入って来てよ!寿命縮むかと思ったわ。」「アハハハハっ!ウケるんですけど〜!」「なら表情筋もうちょい動かせよ!」「今回新たな試みとして遠隔で魔法発動させてガワ生成してそこ喋るってのをしてるんだけど、表情筋とかの細かいところはちょっと難しくてさ。他の工程を止めてやればできるけどそこまで重要じゃないし、今日はこれで許して欲しいな。これもう少し要求演算能力下がればいざという時に即興で影武者を立てられるでしょ?それもあって色々試してるとこ。」「それはすごい……んだけどね?|王城《ぼくんち》でやらないでね?やってることは凄いんだからさ!たまには手放しに褒めさせてよ!」「あ、そういうことならこんなのどう?エントリーナンバー1番!対魔力吸収結界自動発動用イヤリング型魔道具〜!」「は?」「エントリーナンバー2番!対物理攻撃相殺結界自動発動用イヤリング型魔道具〜!」「ひ?」「エントリーナンバー3番!危機感知魔法発動用ネックレス型魔道具〜!」「ふ?」「エントリーナンバー4番!通信魔法発動用指輪型魔道具〜!」「へ?」「ほ〜?って、バイ〇ンマンかってんだよ。」
Last Updated: 2026-02-16
Chapter: #79
「えっとその……真面目にやります、はい。」 作るのは対魔結界と対物結界と危機感知と通信の計四種類の魔道具。 対魔結界の効果は魔力吸収で魔法的な効果を消す。でも既にある物を操作するタイプの魔法だと操作できなくなるだけで速度と質量は維持されちゃうから、ここで対物結界の出番。 対物結界の効果は相殺。オートで逆位相の同威力の無属性魔法を放って相殺を図る。マニュアル操作で攻撃にも転用可能な仕様にする予定。 危機感知は一旦後回しにして通信ね。通信はそのままで、なんかあったらオートで僕に通信飛ぶ。で、僕のうち誰かが救援に向かう感じかな。危険度によっては複数動員する。こっちもマニュアル操作で普段使いも可能。正直僕に速やかに連絡さえいけば最悪何とかできるからこれが一番大事まである。だから普段使いはメンテも兼ねる想定。 危機感知は毒と害意に反応させる予定。毒は知らずに運ばされてる人までは対処出来ないから毒だけは別で対処。それ以外は害意感知で対処出来る想定。呪いは害意が乗ってるし、魔法は魔力に感情がのる。魔道具は一見反応しなさそうだけど、魔道具のバッテリー内の魔力に使用者の感情のる。まぁ最悪結界で何とかする。 とまぁこんなとこかな。確実に即死を防いでそこに僕が駆けつけてスマートに解決っていう完璧な計画さ!
Last Updated: 2026-02-15
Chapter: #78
 さーて、まず機能は何が必要かを考えようかな。やっぱりこういうのはさ、特化させるべきだと思うんだよね。よくあるじゃん、なんでも弾きます!みたいな結界。あとは絶対防御!みたいなやつ?あーいうのってさ、だーいたい破られてない?やっぱダメなんだよ!どうしても器用貧乏みたいになっちゃう。 次は単純な理由ね?今から作るのは魔道具なわけじゃん。まとめると点検がしにくいのよ。ついてもう一つ、まとめるメリットそんなあるぅ?普通に持てよそれぞれさぁ!バラバラの方が小さくできるんよ。一個ゴツイのドーンはダサない? いやね?そこら辺は好みの問題だしとやかく言うつもりはないんだよ?ないんだけどさ、でっけぇアクセ付けていいのマダムだけだからァ!君にはまだ早いから!あ、母様?まぁたしかに夫人ではあるねぇ。で?趣味悪い成金みたいなるやろ馬鹿なん? ん?あぁマダムを馬鹿にしてる訳じゃないよ?なんか分かんない?このニュアンス。これあれだから、どちらかと言えば母様のこと弄ってるから。あの人外見年齢若くない?マジあの人今いくt……あぁ〜やめようかこの話。 まぁ、そんなわけでいい歳のとり方をしたことで得る深みと気品があの手のデケェアクセサリーが似合うようになるんだよ。あれ見てよ、いい歳のとり方云々以前に歳とってる?気品?見てよ!犬のうんちを木の枝でつついてるよ?こんなん気品さんも裸足で逃げ出しますわ!なんかエセ関西弁なっちゃったよ!To be continue…… え!?このまま終わる!?終わっちゃうの!あ、ちょっ待っt……
Last Updated: 2026-02-14
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