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結城 木綿希
結城 木綿希
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Novels by 結城 木綿希

憧れに手を伸ばせ

憧れに手を伸ばせ

 街頭ビジョンに映るVTuber達に憧れた一人の少女がいた。お世辞にも良いとは言えない彼女の家庭環境では憧れに手を伸ばすことすら叶わない。  しかし、それは彼女が諦める理由にはならない。家を出て就職し、プライベート全てを憧れに近付くための自己鍛錬に費やした。 いくら彼女に才があろうと努力をしようと両親から逃げ続けている以上は表舞台には上がれないし、憧れ続けたVTuberにもなれない。彼女は最期までVTuberにはなれず、来世を夢見て死んでいった。  これは、そんな彼女の来世が舞台のシンデレラストーリー。 ※#〇.5の回は本編に直接的には関わりません。でも、読むとキャラ達のいる世界のことをもっと知れます。
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Chapter: #151
「うだ〜うだうだ〜やることやりきったあとの解放感は最高だぜ〜。冥ちゃんはなんか大変そうだぜ〜。もう私は適当に配信つけてリレーっぽくこの後うちの子のデビュー配信あるからみんなみってね〜っていうだけの簡単なお仕事だぜ〜っと!そろそろ起きるかな。」 ほんっとうに特にやることはないんだけどにゃあ。誘導のために配信するって言っても内容自体はいたって普通の配信だしさぁー私が気合い入れてやると緊張で吐いちゃうからあの子。ふつーにいつも通り配信するとなるとさー準備がほんとにない。吐かないにしてもミュートか畳くらいはやるだろあの子なら。これが信頼関係か、嫌すぎる。Q.というわけで冥ちゃん今の気持ちは?A.いや〜なんというかスッキリしました!Q.その心は?A.出すもん出したんで!ちょっと喉がイガイガしますけどね!Q.それでは最後にデビュー配信に向けた意気込みをどうぞ!A.ウジ虫はウジ虫なりに頑張ります。せっかくYURAちゃんからこんなに可愛いお姿を仕立ててもらったのでそれに泥を塗らないように精一杯頑張らせていただきます!まだ自分のことは信じられないですけど、大丈夫って言ってくれた皆さんの言葉を信じて胸を張って堂々と画面の前に立ちます!ちょっと待ってください。気合入れすぎて吐き気が……ウッ……(規制音)。 まぁ、そんなわけで冥ちゃんも気合十分みたいだからね。私も陰ながら応援する所存だよ。いや、むしろ陰から顔を出して応援するぜい!お祝いだしケーキ買ってこようかな。前祝い的な?今食べたいからね。デビュー配信終わったらその時はまたもう一個ケーキ食べればいいしね。「よーし!ケーキを買いにコンビニまでレッツゴー!時代はショートケーキだぜ!なかったらなかった時!ケーキは良いぞ!幸せな気持ちになれるからね!デビュー配信終わりにオンラインで反省会兼打ち上げする予定だけど、まぁ私くらいの年齢ならちょっとケーキ食べ過ぎたらくらいで太らないからノーダメ!ケーキ♪ケーキ♪」 ケーキを食べたらひと休みがてら仮眠だね。なんせ夜更かしする予定だから万が一寝落ちしてまた冥ちゃんに寝息を録音されてしまったらさすがの私もちゃんと対処せざるを得なくなるからね。前回みたいに無かったことにはできないからホントに気をつけなきゃ……。って言って仮眠してそのまま配信寝坊したりしてね。なーんて、そんなあからさまなフ
Last Updated: 2026-08-20
Chapter: #150
「なんでだろう……すごい疲れたね。あとあれね?曲名募集は今日歌った全曲分だから……あれ?何曲分だっけか。まぁそれはあとで確認するとして、それぞれ募集して選ばれた曲名を考えた人に私の描いたアイコンがプレゼントされる形になる……んだけどさ、ちょっと歌いすぎたよねwww」——よく考えなくても多いよね——そろそろキリいい曲数だし終わるかな〜みたいなタイミングを数回通り過ぎたもん——耐久配信かなって思って何回か枠のタイトル見直したもんね「いや〜まーじで歌いすぎたな。私この後アイコン何個描くんだろ……。ま、まぁそこはいつも配信見てくれてるみんなへの恩返しだと思って頑張るよ……うん。だからみんなも奮ってご参加くださいな!というわけでー!あの曲たちが正式リリースされるかは君たちのネーミングセンスにかかっている!なんか〆っぽいこと言ったけど、ついでにお知らせを一つ。」——お知らせだーひゃっほーい!「前々から匂わせてはいた重大発表のうち一つのお披露目が近々できそうなのでね、皆さん是非是非楽しみにしていただけたらなと思っておりまーすっと!まーじで重大発表だからね?」 あ、ハードル上げすぎた。おそらく見ているであろう一般通過リスナー兼娘ちゃんこと冥ちゃんが緊張しちまうぜ!大丈夫かな、裏で死にかけてないかな。いやでもさすがに大丈……ばないわ。なんか通知きてるもんwww「やっぱごめんハードル上げすぎたかもしれない。ハードル上げすぎると当日の反応怖くてお腹痛くなっちゃうかもしれないからね。ほどほどに期待しといてもらえればと思います。」 ハードル上げすぎるとまじで冥ちゃんが吐く。吐きそうとかじゃなく百パー吐く。なんせ彼女には前科がある。二度あることは三度あると言うけど一度あったら二度目あるからね。「詳しくは言えないんだけどね、ほんともうちょっとしたら日時とか言えるから待ってて。あのほんとに私に聞かれても何も話せることないからさ。さすがの私とてそこら辺の分別はあるつもりだよ?さすがの私とてとか自分で言ってて悲しくなってくるわ。私がポロリしちゃうと色んな人に迷惑をかけちゃうからね。もうお説教されるのは懲り懲りだよ……。」
Last Updated: 2026-08-19
Chapter: #149
「……っと!みんな、私の名称未設定はどうだった?」——めっちゃいい曲だったのに名称未設定なのなwww——1曲目、(仮)はついてるけどタイトルあるだけまし4だったのか……——ほんと、後で頑張って考えよ……「名称未設定じゃなくしたければもっとしっくりくる名前考えることだよ!私的にもちょっと名称未設定はどうなん?って思いはあるからね。とはいえ私のネーミングセンスじゃいいの思いつかないからね!そういうわけで頼んだよ!みんな!」 ——私のネーミングセンスじゃいいの思いつかないからね!じゃねぇよ!——全力人任せ(2回目)で草——でもまぁ人間だし苦手分野くらいあるよね……—— にしても名前つけんの苦手過ぎやろがい!——自信満々に言えば誤魔化せると思うなよ!いやまぁタイトルは考えるけども!アイコン描いてもらいたいし!「あのさ、一人くらい曲の感想の話をしてくれないかな。」——あ、うん良かったと思う。思うんだけど今俺ら名前考えるのに脳のリソース割いてるからさ。——普段からあぁいうキャラ感を出して欲しいくらい清楚で素敵な女の子だったわ。まぁ無理だろうけど——なんつうかこれ聞いたあとで改めて思うんだけどさ、YURAちゃんって残念美少女なのな。聞けば聞くほど残念。——何を今更……——今更とは思うけどね?でもさ、歌枠の度に思うんよ。残念な子だなぁ……って  「ぴえん。なんで残念扱いされなきゃいけないんだよ……こんなにプリティでキュートなのに!褒めろよ!もっと褒めろよ!」——ぴえんってお前何年前だと思ってんねん!——今ググッてきたんだけどさ、あれ8年前なのな……——うっそだろおい……——そりゃ俺も老けるわけだ——チクショー!ど、どうなってるんだ!あれが8年前だと!?——ねえなんで一言一句同じ反応できるんお前ら……ちょっと怖いんだけど……「8年前とは言ってもさ、まだまだ現役だと思う……よ?まだギリギリ死語とは言えないんじゃないかな。」——オジサン的にはちょっと前なのにギリギリ死語じゃない程度……グスン……「|な、泣かないでよ!ほら、そろそろ次の曲いくから元気出して!《めんどくさいなこのおっさん……》」——漏れてる!本音漏れてる!追い打ちはやめてあげてよ!
Last Updated: 2026-08-18
Chapter: #148
「させと、とりあえず二曲目いこうと思うんだけど……みんなの準備はいお?」——なずん!——何がイオ〇ズンやねん——唐突に爆発せんでもろて   「それはホントにごめん誤字った。あとわざわざ治すの面倒くさくってそのままストーリのネタにしちゃえ的な?で、二曲目のタイトルはねぇ——名称未設定。」 この場にいる全員がこう思ったことだろう。あ、ついにこいつ名前考えるのサボったなと。いやね?サボったかサボってないかで言えばたしかに私さサボったよ。でも言い分は聞いて欲しい。元が冥ちゃんのために書き下ろした歌詞な以上それに合わせたタイトルをつけるとしたらどうしても冥ちゃん要素が入っちゃう。かと言って私が冥ちゃんのキャラデザを担当しているのはまだ社外秘。つまり私は冥ちゃんと結び付かないタイトルを上手く考えなければいけなかった。「ね?こんな名前になるのもしょうがないでしょ?」——いや何がだよ……——とりあえず一応試しにいい名前ないか考えたけどいいの思いつかなくてぶん投げたのはわかった——にしたってなんでファイル名そのまんまにするし……「めんどくさいとかそんなちゃちな理由じゃないんだよ?ただ、私が下手に名前をつけるよりありのままの名前の方が魅力的……もといマシなんじゃないかと考えた次第でして……はい。断じて名前つけをサボって楽してやろうとは思ってない。」 これはマジ。考えれば考えるほどなまじ冥ちゃんという女の子を知っていてそれに合わせて歌詞を書いたぶんどうしてもそっちに引っ張られてしまうんだ。これが彼女のオリ曲として正式採用された方ならむしろ好都合だったんだけどこれは不採用になった方。だからこれは彼女の曲ではないものとして処理しなければいけない。となると私に思い付く範囲だと無理だったのだ。とまぁそんな裏事情をリスナーに話すわけにはいかないので……「みんなにはこの曲の名前を考えてもらいたい!もちろんタダでとは言わない。私が見た中でこれだ!って思えるタイトルを考えた人には私がアイコン描きます!ほら!やる気出たでしょ?ね?ね?」——やっぱりめんどくさくなってリスナーに投げたんじゃ……——YURAちゃんの曲のタイトルに自分が考えたの採用されるかもとかもうそれだけでご褒美では!?——なにそれ詳しく!期限とか!——あぁ、YURAちゃんの思うがままにみんな転がされとる。
Last Updated: 2026-08-17
Chapter: #147  てへぺろっ!
「……っと!みんな、私の命揺蕩う(仮)はどうだった?」——頑なに(仮)付け続けるのなwww——もういいだろ正式採用で——何がそこまで掻き立てるのか……「(仮)を外したければもっとしっくりくる名前考えてよ。私的にちょっと命揺蕩うはしっくりこなかったのでね。他にいいの思いつくまで(仮)のままだから。私のネーミングセンスに期待しないでよね!とりあえず(仮)って付けとけば微妙な名前でも許されるでしょ?たぶん。」 ——ネーミングセンスの無さをドヤるなし——全力人任せで草——でもまぁ人間だし苦手分野くらいあるよね——うーん……そんなことはないんじゃないかな——(仮)付けときゃ許されると思うなよ!「あのさ、一人くらい曲の感想の話をしてくれないかな。」——あ、うん良かったと思う——普段のギャグキャラ具合が影を潜めてすっごく清楚だったわ——普段のYURAちゃんからは想像できない曲の出来だったよね——なんつうかこれ聞いたあとで改めて思うんだけどさ、YURAちゃんって残念美少女なのな——何を今更……  「ぴえん。なんで残念扱いされなきゃいけないんだよ……こんなに正統派美少女してるのに……。ほら、可愛かろう?可愛かろう?」——ぴえんってお前何年前だと思ってんねん!——今ググッてきたんだけどさ、あれ8年前なのな……——うっそだろおい……——そりゃ俺も老けるわけだ——チクショー!ど、どうなってるんだ!あれが8年前だと!?「8年前なの!?私生まれてないじゃん!」 ——おっと、コメント欄から加齢臭が……——おかしいだろ!だって!だって!——うっさいハゲ——ハゲって言った!ハゲって!——加齢……臭……は、はげ……カハッ……——禿げてないもん!ちょっぴり前髪が寂しくなってきてるだけだもん……まだ禿げてないもん…… 「流れ弾に被弾して瀕死なってるやつもいますっと。いや〜まじでクソワロタwww」——なにわろてんねん!——なにわろてんねん!——なにわろてんねん!——なにわろてんねん!「ナイスツッコミ&ナイスコンビネーション!それはそうと加齢に伴って体感時間短くなるってよく言うよね。」——おいコラぶっ飛ばすぞ!「アハハハハッ!てへぺろっ!」
Last Updated: 2026-08-16
Chapter: #146  歌枠みたいなナニカ
「どうも、みんなのアイドルYURAちゃんです。当然ですが今日は歌枠という名の歌ってみた動画のメイキング動画収録をやっていきます。」——こんゆらー——わこつ——今日は何をするんだい!——ちくわ大明神——なるほどなるほど……つまりどういうことだってばよ……——誰だ今の——恐ろしく古いネタ……俺でなきゃ見逃しちゃうね「開幕早々ネタに走りすぎですよ皆さん。枠主の実年齢忘れてません?当然ですけどこの枠は禁煙です。未成年なので。」——なぜだ!なぜわかる!——まぁいいやで、歌ってみた動画のリアルタイム制作ってことでおk?いや、自分で書いといてなんだけど頭おかしいんじゃねぇの?——何歌うのー!——そっか、ネタに走りすぎて忘れてたけど歌枠か!祭だ祭だー!拡散せねば!「メインテーマは『歌枠したいし、ついでにその録音データ使って歌ってみた動画作ったら一石二鳥じゃね?ついでにその制作動画もやったら一石三鳥どころか話題性考えたら一石四鳥なんじゃね!?』です。そんでもって裏テーマは『没曲の供養』ですね。」——没曲……没曲!?YURAちゃんならたくさん抱えてるはずだよね……つまり、ワンチャン恒常企画!?——嘘だろおい!この謎企画に恒常企画になりうるポテンシャル秘めてんの!?——いやでもそうか、YURAちゃんの作る曲ならきっとクオリティも高いはず。それにしっくりこなくて没になったってことは曲としてはいいけどテーマに合わなかっただけってこと……——つまり!約束された神回!——ktkr!!——あぁこれもう勝ったわ風呂入ってくる——風呂入ってたらリアタイできないぞー——いいもん風呂の中で聞くし  なにの没曲かと言えばもちろんアレである。そう、冥ちゃんのやつ。冥ちゃんのオリ曲制作にあたって色々案を出して試しに作ってみたもののなんかしっくりこなくてお蔵入りになった楽曲がいくつかあるのだ。とはいえ私のオリ曲に流用するにもしっくりこないし、かと言ってそのまま捨てるのももったいない。この機会にネタとして消化してしまおうという経緯で裏テーマが『没曲の供養』となっている。「ざっくり説明すると、試しに作ってみたけどしっくりこない没曲たちを今日この場で供養しようというのが今回の趣旨となっております!諸々の裏事情は一旦脇に置いといてっと。ま、楽しんでってよ!というわけでさっ
Last Updated: 2026-08-15
魔物嫌いの魔食家令嬢

魔物嫌いの魔食家令嬢

龍に殺されたはずなのに目が覚めると過去に戻っていた主人公が泥水をすすりながら死ぬ気で強くなる。一度死んで二度目の人生。自分を殺した龍より強い生物がいる世界で弱いままでいることは許されない。侯爵家の長女として、生まれながらの強者として、いずれ来る災厄を知る者として、わたくしは誰よりも強く在らねばならない。それこそが高貴なる者の義務なのだから。
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Chapter: #54
 落ち着きなさいアビゲイル=ルミナリア。イラつけばその分だけ魔力の制御が雑になってしまいますわ。「すぅ〜はぁ〜。よし!わたくしが殺るべきことはただ一つ。ひたすら攻撃ですわ!鱗が砕けるまで攻撃し続ければ砕けますもの!そしてその後は奴が死ぬまで攻撃ですわね!死ぬまで殴れば死にますし。これぞまさしく頭脳プレイ!やはりわたくしは天才ですわ!脳が冴え渡ってますもの。」 誰も信じてくれないだろうが一応彼女の名誉のために説明しておくと今の彼女は久々の強敵を前に少々?いやだいぶかなり興奮し過ぎていた。そのせいでもうアドレナリンがドッバドバである。それもあってだいぶ頭がゆるゆるになってはいるものの一応選んだ方法は脳筋ではあるものの最適解であった。 いや、もちろん本来であればこの場合撤退すべきではある。これはそれをせず戦う場合の話である。 最適解というより他に方法がないという方が正しい気もするが最適解は最適解である。全身鎧のせいで攻撃出来ない。ならば鎧を砕くしかないのである。 前言撤回をしよう。ただの脳筋である。「アハハハハハッ!当たりませんわねそんなヌルい攻撃!あなたそれでも龍なんですの?そーんな遅い攻撃しかできない上にわたくしの攻撃を躱せもしないだなんて、ただの龍の形をした頑丈な的ではありませんか。」 アビゲイルの煽りが止まらない。今日も今日とてキレッキレである。「あら、ご自慢の鱗にヒビが入ってしまいましたわよ?あらあら今頃焦っていますのね、もう遅いというのに。お可愛いこと。」
Last Updated: 2026-02-21
Chapter: #53
 現在絶賛一人で全力疾走なうですわ!ん?アインはどうしたのかって?彼は勇敢な殿方でしたわ……彼は尊い犠牲になりましたの。わたくし、彼のことを今後一週間は忘れないことをここに誓いますわ。彼の分まで頑張って強くならなければですわね。「クッ、龍め!このぉ!アインの仇ぃ!」龍「グルッ?」|閑話休題《茶番はそこそこに》 彼のこと、ちょっと強くビンタしすぎましたわね。さすがのわたくしと言えどさすがに猛省ですわ。とはいえ生きてはいますしセーフですわね。まぁ当家のものは優秀ですし、きっと帰った頃にはピンピンしていますわよね。たぶんおそらく?めいび…… あ、見ーつけたぁ!「お久しぶりですクソ龍さん。そして、さようならぁ!」"ガキンッ!!"「やっぱり相も変わらずカチカチですわね!ほんとなんなんですの?魔力で防御してるから固いとかならわたくしも納得できますのよ?魔力切れさせても素の防御力でわたくしの攻撃を普通に耐えやがる龍種は本当になんなんですの?」 ほんと理不尽極まりない存在ですわ。生物ですわよね?一応生物ですわよね?何ナチュラルに魔力で強化した金属以上の硬度を誇ってくれちゃってますの?バカですの?バカですのね。ほんっとうにスペックが頭悪い。僕が考えた最強の生物!じゃねぇんですわよ。そのくせまだ上がいるとかどうなってますの?まじで。
Last Updated: 2026-02-20
Chapter: #52
「よし、次は龍行きますわよ!」「は?何言ってるんですかアビゲイル様!?」「聞いてなかったんですの?今から龍を狩ると言っているのですわ。耳でも腐ってらっしゃるの?」「しっかり最初から聞こえてましたよ!残念ながらねぇ!聞こえてるから聞いたんですよ!信じられなくて!思わず耳を疑いたくなる内容だから!もっと行間を読んでくださいよアビゲイル様!それはそうとなんでそんな突然龍狩りだなんて。」「現状の狩りに飽きてきたからですけど……なにか問題でもありまして?」「(飽きてきたからなんか他の遊びしよっか〜!みたいなノリで龍狩りとか言うとか頭おかしいんじゃねぇの?)バッカじゃねぇの?」「ふむ、なにかわたくし聞き間違えてしまったみたいですわね。アイン、もう一度言ってくださる?」「ずびまぜんでじだ。」「あら、何に対する謝罪ですの?わたくしはもう一度言えと言っただけですのに。ほら、無駄な抵抗してないでさっさともう一回言ってくださいまし。わたくしも暇じゃないんですのよ?わたくしが言えと言ったのだからできますわよね?ねぇ、アイン?」「……バッカじゃねぇの?と言いました。」「そうですかそうですか。よーし、アイン!歯ァ食いしばってくださいませ?気ぃ抜いたら魂まで抜けちゃいますからね。」
Last Updated: 2026-02-19
Chapter: #51
「右に三歩、殴る。前に一歩、殴る。後ろに一歩、コンマ数秒止まる、右に一歩、左に二歩、殴る。」 クソつまんねぇですわね、これ。対価に高級な重りという名のわたくしのお小遣いを捧げてますけれど……リターン小さすぎて燃えませんわね。ハイリスクローリターンとか誰がやりますの?あ、やってるのわたくししでした。 一応ガッツリデバフ食らったときの予習にはなりましたけどね。ここの魔物は結構真正面から殴ってくるタイプなので出会いませんけれど、身体機能にデバフかけて動きづらい状態に慣れる前に仕留めきるとかいう殺意高めの敵もいるらしいですし、対策はするに超したことはないんですけれどね。 なんせ……絵面が地味。 にしても凄いですわよね、その魔物。そこに来るのだからデバフ喰らっても速攻解除するか適応してその中で最大効率で身体を動かして敵を打倒するのなんて当たり前。だからその前に最短で蹴りをつける。普通デバフで動きを封じたあとに生け捕りにして巣に持ち帰るとかしがちじゃないですか。それをしないでちゃんと最短で仕留める。暗殺者みたいでかっこいいですわよね。 わたくしもなりたいですわね、暗殺者。暗殺者は誰の目に止まることもなく淡々と敵を狩る。わたくしもそんな風に悲劇が起こる前に淡々と狩りたいものですわね。英雄の名声は悲劇を防げなかった証拠ですもの。
Last Updated: 2026-02-18
Chapter: #50
「だいたいコツを掴んできましたわ。さてと、そろそろ反撃開始と……いきましょうかぁ!」 にしても誰もわたくしのこと心配してらっしゃらないわね。それだけわたくしの強さを信頼しているということなのはわかっているのですが……なんか寂しいですわ。やはりわたくしも一人の乙女ということですわね。 白馬に乗った王子様とまでは高望みしませんわよ?でも、たまには「君の強さはよく知っている。それでも不安なんだ。君がかすり傷でも負ったら!こんなとき、ただ見ていることしかできない無力な我が身が憎いよ。私も男だからね、好いた女性のことを守りたいんだよ。」とか言われてみたいですわ。「……わたくしって妄想の中の王子様にもかすり傷しか負わないと思われてますのね。あなたの身に何かあったら!とかじゃないんですのね。虚しくなってきましたわ。」 まぁ、実際この重りに傷を付けられたら魔法の効率が下がって瞬殺してしまうんですけれどね。わたくしの付与の腕が未熟というのもあるんですけれど、ギッチギチに詰め込んだせいか魔法の構造が少々弱くなってしまっているんですのよね。 攻撃を喰らえば喰らうほど強くなるという……。そのうえ全身を被っている関係上重りの方が傷付きますし。あぁ、わたくしには過ぎた願いだったのでしょうか……。 世知辛いですわね。そもそも同世代と話す機会がないせいで友人が……この話はここらでやめておきますわ。負けが決まっている勝負なんてするだけ無駄ですもの。
Last Updated: 2026-02-17
Chapter: #49
「これは!マジで!やっべぇですわぁ!逝く!逝っちゃいますわ!みゃーーー!!!」一般人視点再び!「えっとアビゲイル様は何やってるんです?」「荷重トレーニング……らしいぞ?一応……。」荷重トレーニング:筋肉に対して通常以上のより高い負荷をかけることができる。そのため、自重トレーニングに慣れた人がさらなるレベルアップを目指す場合に最適。また、効率の良いフォームの獲得にも効果的。トレーニング効果の実感という意味でも、荷重を取り除いた際に身体が軽く感じられ、スピードや跳躍力の向上を実感しやすいため効果的。みんなもやろうぜ筋トレ!まずは自重トレーニングから!無理は禁物!休息日も忘れずにな!作者との約束だぜ!|閑話休題《それはさておき》「違うそうじゃない!なんであの人あんなもん身体につけて竜の巣突っ込んでるんですか!さすがに死にますて!」「アハハハっ!アイン殿は心配性だなぁ。"スンッ"あれが死ぬように見えるのか?」「アハハハハハッ!久しぶりにヒヤッとさせられましたわ!やはり修練はこうでなければいかけませんわね!燃えてきましたわよぉ!」「見えませんね、はい。」「にしても凄いよなアビゲイル様は。ご自身で全力の付与を施してガチガチに硬く重くしてるらしい。その重さで攻撃力が上がってしまうからと、この為だけに独自で攻撃時に装備者から魔力を奪って相殺する魔法を開発したらしいぞ?」「いや、もうそれ呪いの装備じゃないですか!」「あの方はどこまでも規格外だ。だが……いや、だからこそ我々は強くあらねばならぬのだ。あの方が何と戦おうとしているのかを無学故知らぬ。知らぬが、あの方がその敵と戦う時にただ守られるだけの無力な存在いる訳にはいかぬのだ。隣に立てるようになるとまで自らを過大評価していないが、あの方がなんの憂いもなく戦えるように場を整えるのが我ら騎士団の役目と考えている。故に、アビゲイル様を頼むぞ。アイン。」「この命にかえても。まぁ、現状まだまだ程遠いんですけどね。アハハハッ。」
Last Updated: 2026-02-16
転生したのでスタートダッシュをきめてみた

転生したのでスタートダッシュをきめてみた

いろいろあって死んだわけだけど、うだうだしてても仕方がないからとりあえずスタートダッシュをきめてみることにする。どうせ俺は凡人だしな。天才連中に追いつかれるまで意地汚く逃げてやんよ。別にこっちで天才連中とかあったことないし噂も聞いたことないけど。たぶん!きっと!おそらくいる!あとはあれだ!強ければ長生きできる!悠々自適な生活には干渉を跳ね除ける力が必要だからな!これぞ完璧な計画!わーっはっはっは!
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Chapter: 二話 魔力(推定)で遊ぼう!
(え?ここどこ?あ、なんか如何にも仙人とか神様って感じの人が来た) 『宮中よ、我が世界によく参った。おじぃ様から話は聞いている。我が加護を使ってお前の好きに生きるがよい。気が向いたら教会に来い。都合が合えば多少は話せるだろうからな……。——さてと、心の貧しきものではないのは確かではあるが斯様に凡庸な者のなにがおじぃ様の琴線に触れたのやら。まぁ頼まれていたことはやったことだし、あとはあの者次第。その生き様を楽しませてもらうとしようか。おっと、念話を切り忘れていたか。まぁいいか。精々生にしがみつくことだな。』 "ピロンッ、加護[創造神の関心]を取得しました" (あれ?なんか取得した。あと創造神様もミュートし忘れみたいなことするんだな。そんなことよりもう少し状況説明を……) 「あ、あの……」 (視界が……暗……く……なって……) ◇◇ (ここ……どこだ?真っ暗で何も見えない。でも何か聞こえ……) 『私の坊や、元気に産まれてきてねぇ〜』 (は?胎児からだと?あの爺さんがもう少し説明してくれてもいいだろ……)「イテッ!」 "ピロンッ、称号[最速で神罰を受けし者][神々の関心を集めし者]を取得しました" (え?あれ神罰なの?そんな気軽に神罰って下るの?まぁたしかに爺さん呼びは……)「イテッ!」 (良くなかったな……にしても気軽に神罰使うなぁ、あのご老体は。)「イテッ!」 "ピロンッ、称号[創造神の神罰|収集家《コレクター》]を取得しました。" (好きで神罰受けてる訳じゃないのに何か変な称号付けられたんだけど!?集めてねぇし!ったく創造神様のくせに心が狭いなぁ!……ん?神罰こない。さては図星か?)「イテッ!」 ◇◇ 1週間後…… (あぁ暇だ〜最初のうちは外の音とかに耳をすませて聞いてたり寝たりで時間過ぎてったけど、流石に暇すぎる。もう気が狂いそうだ。知らん言語で話されるとなかなかに苦痛なんよ。だいたいこういうのは異世界言語的なスキルがあって最初からわかるもんじゃないのかよ。)「イテッ!」 (いったいなぁもう!いや待てよ?たしかにそんな異世界なんて名のつく意味不明なスキル持ってたら怪しいことこの上ないな。見る人が見れば、それこそ異世界という概念を知ってる学者あるいは王侯貴族が俺のスキルのことを知れば最悪の展開にもなりうるか。創造神様、感謝致しま
Last Updated: 2026-08-31
Chapter: 一話 主人公が死んだ!この人でなし!
「先輩、お疲れ様です。」 (ほんっとうに疲れた。それでもこれが上司としての仕事。ならばそれを真っ当するまで!ただちょっとでいいから私に優しくしてくれる部下が欲しい。一応義理で差し入れしてくれて嬉しくは思うんだが……なんかこうもっと仲良くなりたい。) 「おう、お疲れさん。楽しんでこいよ。」 (会社という組織に所属し労働をする以上仲良しこよしが一概に良いとは言えないし、友達作りに会社に来てる訳でもない。それでも俺はもう少し仲良くなりたい。感情面を抜きにしてもこのご時世だと部下のメンタルケアもしていかないといつパワハラで訴えられたり退職代行を使われてしまうかわからない。) 「はい、じゃあみんな行こうか。それでは先輩、お先失礼しますね。」 (誘われたかったなぁ……こっちから誘うと断りずらいだろうしパワハラとかになっちゃうかなぁ……。) この物語の主人公である良いか悪いかで言えばそこそこ良いけれどもモテるほどかと言われる微妙な顔をした彼の名前は宮中 修司。今しがた後輩を見送った彼は39歳でとある大企業で課長をしているサラリーマン。若いうちに課長へ昇進できたことを大いに喜び、さらに上を目指すことをワインを片手に誓いそれはそれはよく働いた。だが今の彼は……鬼〇ろし片手に泣いていた。 (上層部は圧力かけてくるし、部下の育成は上手くいかないし!そもそも私は……いやもう心の中でまで取り繕う必要はないか。俺はこんな仕事することになってんだよ!いい大学に入って大きな会社に入って自分磨きを怠らずにコツコツやれば良いことあるって聞いたのに!なんで!こんなに悲しいんだよぉ!慕ってくれる部下はいない!帰りを待ってくれる恋人もいない!マッチングアプリに登録しても連絡をくれるのは一向に会ってくれないおそらくサクラの女のみ。どうしてこうなった!) 彼は上司にも部下にも恵まれなかった。上司は業務成績について彼に詰め寄り、仕事は彼に押し付ける。その上で彼の成果物は図々しくもむしり取り何もしていない上司が主導でことを進めたことにされる。ただのまるまる太った寄生虫である。 部下も部下でミスが多くその尻拭いに彼が奔走することが多々あり、ミスのフォローのために彼が会社に遅くまで残って作業をすることも多々あった。いつまで経ってもその部下のミスのフォローから開放されることは無く、
Last Updated: 2026-08-31
異世界行っても引きこもる〜悠々自適な引きこもり人形使いライフ〜

異世界行っても引きこもる〜悠々自適な引きこもり人形使いライフ〜

真の引きこもりたるもの自分の食い扶持くらい家にいながら稼ぐのである。家から出たくないだけで働きたくないわけじゃないからそこんとこ勘違いせんでもろて。え?ここどこ?異世界!?まぁいいやとりあえず引きこもろ。ふむふむ、ここには魔法があるなら魔法使って身代わりを作れば……分身体一号、二号よ!俺の代わりに外で働いてこい!魔法って便利~!
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Chapter: #84
「ふむ、どうしたものかな。ひとまず集まってもらったが今この場で話しても建設的な議論はできそうにない。故に2日後に改めて会議を開く。帝国との戦争を前提に各部署で対応を協議してきて欲しい。期限は短いが急を要するのだ。頼むぞ。」「「「「御意」」」」「ミハエル、後ほど執務室で詳しい説明を頼む。」「承知致しました。」「では、会議を終了する。解散!」◇◇「で、あの情報はどこから湧いてきたのだ。まさか本当に個人的にミシェル=リングストが集めていた情報とは言うまい。そなたが奴に依頼して情報を集めさせていたのであろう?頼むからそう言ってくれ!これ以上余は胃を痛めとうないのだ。」「奴は……帝国を乗っ取ろうと考えています。奴は帝国がいる以上自身に平穏は訪れないと考えました。かと言って国を潰せばその余波で平穏が脅かされてしまう。故に奴は裏から操ってやろうと考えたのです。今は帝国に潜伏しておりますが、いつ本格的に動き出すかは……。帝国内で揉めた時用の切り札として個人的に入手していた情報を使用しているようですね。たまに帰ってきて私と情報交換しているのですが、そのタイミングで件の情報を伝えられまして……。そして、今の状況に至るわけです。正直私もよくわかってません。無理です。対応しきれません!助けてください父上!」
Last Updated: 2026-08-19
Chapter: #83
「うむ、全員集まっているな?よし、それでは会議を始めていこう。火急の用件に故早速本題に入るが……よいな?」「「「御意っ!」」」「ではミシェル=リングスト、説明を頼むぞ。」「はっ!承知致しました。"パチンッ"では、まずはお手元の資料をご覧下さい。」「な、急に目の前に紙が現れたぞ!」「なんなのだこれは!」「空間魔法の類か?いや、あの伝説の魔法をあの少年が!?ありえぬ!」「静粛に。」「で、ですが!」「余の言葉が聞こえなかったのか?」「申し訳ございませんでした。」「ミシェルよ、続きを頼む。」「では、単刀直入に申し上げます。十日後に東の国境。マアズ砦付近にて、帝国が軍事演習を行います。そしてそれは我が国への示威行為が目的かと。そうなると開戦も時間の問題です。どうか早急な対応を。」「で、あるか……。」「由々しき事態ですな。この情報が真実であれば、ですがね?」「それでは私はお邪魔でしょうしこの辺で失礼致します。集めた情報は全て書面にまとめてありますので、あとのことは我が国の叡智あらせられます陛下、そしてその臣下たる皆様方にお任せいたします。私は一学生に過ぎませんので。」(逃げたなあのバカ息子。)(逃げやがったなエルのやつ……。)「「はぁ……。」」
Last Updated: 2026-02-19
Chapter: #82
「ねぇ〜僕帰っていい〜?」「もう始まるから!もうすぐ全員集まって会議始まるから!」 くっ……個人的にしえ調査して得た情報のせいでエル君をここに留める正当な理由がない!もうあと彼の善意に縋るしかない……けど、肝心のエル君がそういうので止まるタイプじゃない! だからといって我が国の諜報部が把握してない仮想敵国である帝国の軍事演習の規模と場所を知ってる人間が「帰りたい」って言ってるのを「はいそうですか」と帰せるわけないじゃないか!ん?「あぁぁぁぁぁぁぁぁああ!!!」"グルンッ" あーやっぱりあいつテヘッて顔してる!まじかよあいつ故意犯かよ!確信犯:正義は我にあり!故意犯:へっへっへ!悪いことしてやんよ! 言葉狩りは怖いからね!ほら、ちゃんと正しく使ったでしょ?通っていい?|閑話休題《それはそれとして》僕の立場をあいつはわかっててちゃんとこの場に残って説明する気ではいるんだからありがたくはある。だけどなぁ……「それはそれとしてからかってやろう」とか思ってなければもっといいんだけどな。 いやいやいや、それは贅沢か。今はこの情報を手に入れられたことに感謝しよう。本来ならこの件が当日砦から何も知らない王城に伝令で伝えられていたかと思うと背筋が凍る思いだよ。本っ当に得難い人材だよ、彼は。うーわめっちゃこっち見てニヤニヤしてる! くそっ!そうだ僕は凄いんだ褒め讃えたまえ!って顔してやがる!「そうだ僕は凄いんだ褒め讃えたまえ!」 ほんとに思ってた。
Last Updated: 2026-02-18
Chapter: #81
「バイ〇ンマンってのも知らないけど、この際どうでもいいからスルーするね。君さ、どこを目指してるわけ?いや、言わなくていい。言ってたもんねずっと引きこもりたいって。」「うん、僕の最終目標は引きこもりだ。できることならずーっと実家のベッドでぬくぬくしていたい。だけど、そうもいかないんですよ。非常に残念ながらね。ホントやめて欲しいもんですよ。白金貨百枚規模の軍事演習とか特にやめて欲しい。」 白金貨100枚=約10億円。つまり、総合火力演習一日分。マジでやめろし帝国。「ちょ、ちょっと待て。頼むから少し待ってくれ。それは僕の自室でする話じゃない。とりあえずうちの国の重鎮を集めて会議を開こう。頼むから!」「え〜僕会議嫌いだからヤダ。未来の王様の君ならいけるいける!で、その軍事演習だけなら叩き潰してもいいけどそれやると絶対もっと軍事に力入れ出すじゃん?あの国の傾向的に。ほんっとうに迷惑。王城は平常運転だったけど、うちの国ってアレ静観する感じなの?」「マジで頼むから僕一人に情報投げられても困る。僕の権限じゃ扱いきれないんだよ!無理だってば!」「たしか場所は国境付近のはずだけど。どこだっけなぁ……たしかマアズ砦?に向けた示威行為も兼ねてるとかなんとか。」「ほっとうにお願いします。」
Last Updated: 2026-02-17
Chapter: #80
――へいミーシャ!「にゃあッ!……ってあれ?エル君いないや。ここにもいないし、ここにもいない。あっれーぇ?たしかにエル君の声が聞こえたはずなんだけど。」――なんだよにゃあって、猫か。「ほんとどっから君話してるの?いつもみたいに頭に響く感じじゃないしどっかから音出てるんだけど……探知にも引っかからないし。」「よっと!改めてお久〜!」「みゃあッ!!いい加減普通に入って来てよ!寿命縮むかと思ったわ。」「アハハハハっ!ウケるんですけど〜!」「なら表情筋もうちょい動かせよ!」「今回新たな試みとして遠隔で魔法発動させてガワ生成してそこ喋るってのをしてるんだけど、表情筋とかの細かいところはちょっと難しくてさ。他の工程を止めてやればできるけどそこまで重要じゃないし、今日はこれで許して欲しいな。これもう少し要求演算能力下がればいざという時に即興で影武者を立てられるでしょ?それもあって色々試してるとこ。」「それはすごい……んだけどね?|王城《ぼくんち》でやらないでね?やってることは凄いんだからさ!たまには手放しに褒めさせてよ!」「あ、そういうことならこんなのどう?エントリーナンバー1番!対魔力吸収結界自動発動用イヤリング型魔道具〜!」「は?」「エントリーナンバー2番!対物理攻撃相殺結界自動発動用イヤリング型魔道具〜!」「ひ?」「エントリーナンバー3番!危機感知魔法発動用ネックレス型魔道具〜!」「ふ?」「エントリーナンバー4番!通信魔法発動用指輪型魔道具〜!」「へ?」「ほ〜?って、バイ〇ンマンかってんだよ。」
Last Updated: 2026-02-16
Chapter: #79
「えっとその……真面目にやります、はい。」 作るのは対魔結界と対物結界と危機感知と通信の計四種類の魔道具。 対魔結界の効果は魔力吸収で魔法的な効果を消す。でも既にある物を操作するタイプの魔法だと操作できなくなるだけで速度と質量は維持されちゃうから、ここで対物結界の出番。 対物結界の効果は相殺。オートで逆位相の同威力の無属性魔法を放って相殺を図る。マニュアル操作で攻撃にも転用可能な仕様にする予定。 危機感知は一旦後回しにして通信ね。通信はそのままで、なんかあったらオートで僕に通信飛ぶ。で、僕のうち誰かが救援に向かう感じかな。危険度によっては複数動員する。こっちもマニュアル操作で普段使いも可能。正直僕に速やかに連絡さえいけば最悪何とかできるからこれが一番大事まである。だから普段使いはメンテも兼ねる想定。 危機感知は毒と害意に反応させる予定。毒は知らずに運ばされてる人までは対処出来ないから毒だけは別で対処。それ以外は害意感知で対処出来る想定。呪いは害意が乗ってるし、魔法は魔力に感情がのる。魔道具は一見反応しなさそうだけど、魔道具のバッテリー内の魔力に使用者の感情のる。まぁ最悪結界で何とかする。 とまぁこんなとこかな。確実に即死を防いでそこに僕が駆けつけてスマートに解決っていう完璧な計画さ!
Last Updated: 2026-02-15
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