異世界行っても引きこもる〜悠々自適な引きこもり人形使いライフ〜

異世界行っても引きこもる〜悠々自適な引きこもり人形使いライフ〜

last updateTerakhir Diperbarui : 2025-11-22
Oleh:  結城 木綿希Ongoing
Bahasa: Japanese
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真の引きこもりたるもの自分の食い扶持くらい家にいながら稼ぐのである。家から出たくないだけで働きたくないわけじゃないからそこんとこ勘違いせんでもろて。え?ここどこ?異世界!?まぁいいやとりあえず引きこもろ。ふむふむ、ここには魔法があるなら魔法使って身代わりを作れば……分身体一号、二号よ!俺の代わりに外で働いてこい!魔法って便利~!

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Bab 1

#1 死んだっぽい

"Pak Devan, lokasi kecelakaan masih sangat berbahaya, Bapak nggak boleh mendekat."

"Kami sudah menghubungi tim penyelamat, ambulans sebentar lagi akan datang."

"Pak Devan ...."

"Minggir! Kalau sampai terlambat dan terjadi sesuatu padanya, kalian semua akan kukirim ke alam baka untuk menemaninya!"

Di tengah suara hiruk-pikuk yang bagaikan ombak menghantam telinga, sebuah teriakan penuh amarah membuat Scarlett Permana perlahan sadar dari pingsan akibat kecelakaan.

Dengan susah payah, dia menoleh dan melihat sosok tinggi besar yang begitu familier sedang berlari cepat ke arahnya bagaikan dewa penolong.

Air mata haru langsung mengalir di wajah Scarlett. Setelah kecelakaan, dia sudah lama terjebak dalam mobil yang terbalik. Dia sempat berpikir Devan tidak akan datang.

Sebelum kecelakaan, dia bahkan masih bertengkar dengan Devan. Karena semalam mereka sudah janjian bertemu di kantor, tetapi pagi harinya Devan tiba-tiba membatalkan janji setelah menerima telepon.

Tidak peduli bagaimana dihubungi, panggilannya tak pernah diangkat. Hingga akhirnya kecelakaan itu terjadi, Scarlett segera menggunakan sisa baterai ponselnya untuk mengirimkan lokasinya kepada sekretaris Devan.

Scarlett sempat mengira, Devan akan kembali mengabaikan pesannya seperti biasanya. Tak disangka ....

"Sayang ... masih ada harapan .... Papa sudah datang ...." Scarlett menatap darah yang terus mengalir dari tubuhnya, tetap memeluk harapan terakhir demi sang bayi.

Dia tak peduli pada rasa pusing dan mual yang mendera, ingin memanggil nama Devan. Namun, baru saja membuka mulut, dia sadar suaranya serak dan tak mampu keluar.

Tidak masalah. Toh Devan sudah menemukannya. Dia mengangkat tangannya yang lemah, mencoba melambaikan sedikit .....

Namun detik berikutnya, Devan Laksmana justru melewatinya dan terus berjalan. Scarlett tertegun, mengira dia salah mengenali orang.

Hari ini Scarlett memang tidak membawa mobil dari rumah Keluarga Laksmana. Pagi tadi mobil itu dipinjam adik iparnya. Mobil yang dia kendarai ini adalah hadiah dari ibunya, yang jarang dia gunakan. Jadi, wajar jika Devan tidak mengenalinya.

Scarlett tak sempat berpikir banyak. Dia menguatkan diri dan berteriak memanggil nama Devan. Namun, karena kehilangan banyak darah, suaranya lirih bagai dengungan nyamuk.

Devan tidak mendengar, malah semakin menjauh, hingga berhenti di depan sebuah mobil putih yang menabraknya.

Sebelum Scarlett sempat mencerna, Devan membuka pintu mobil itu, lalu mengangkat seorang wanita yang gemetar ketakutan di dalam pelukannya.

Wanita itu mengenakan mantel panjang, bertubuh ramping, berwibawa, tetapi juga tampak rapuh. Penampilannya yang seperti itu membuat siapa pun yang melihat ingin melindunginya.

Begitu melihat wajah itu, tubuh Scarlett seketika membeku bagaikan jatuh ke dalam jurang es. Itu adalah Vivian, cinta pertama Devan.

Dia sontak teringat barusan mobil itu terus berpindah jalur, bahkan tidak memberinya waktu untuk menghindar dan gila-gilaan menabrak dari belakang. Namun, sekarang mobil itu diam di pinggir jalan, seolah-olah adalah seorang anak kecil yang ketakutan.

Selain itu, pemilik mobil itu kini bersandar di pelukan suaminya.

Scarlett tidak sempat memikirkan kenapa Vivian yang seharusnya di luar negeri tiba-tiba pulang, atau kenapa kebetulan sekali dialah yang menabrak mobilnya. Yang ada di benaknya hanya satu, yaitu menyelamatkan bayinya.

"Pak Devan, di dalam mobil itu masih ada orang!"

Saat Scarlett berusaha mengangkat tangan ingin mengetuk kaca, seorang pengawal di sisi Devan sudah lebih dulu melihat ada bayangan bergerak di dalam mobil. Dia juga merasa mobil itu agak familier sehingga berseru kaget.

Mendengar itu, Devan menoleh. Wanita di dalam mobil berlumuran darah, tubuhnya terus mengalirkan darah. Meskipun tampak menyedihkan, tetap terlihat jelas wajahnya yang cantik dan bersih. Sepertinya agak familier juga.

Devan sempat terhenti sejenak, hendak berbicara sesuatu. Namun, Vivian yang berada di pelukannya malah mengerang lirih penuh kesakitan.

"Vivian terluka, segera bersihkan jalan menuju rumah sakit." Devan tidak lagi peduli pada hal lain.

"Tapi Pak Devan ...." Belum selesai pengawal berbicara, tatapan dingin Devan langsung membuatnya menelan kembali kata-katanya. "Baik, Pak."

Scarlett hanya bisa menatap suaminya yang hanya berhenti sebentar untuk melihatnya, lalu berbalik membawa Vivian masuk ke mobil.

'Devan, tolong aku! Tolong anak kita ....' Scarlett mencoba berteriak, tetapi begitu membuka mulut, darah langsung menyumbat tenggorokannya.

Tak seorang pun menghiraukannya lagi. Mobil Devan melaju kencang membawa Vivian.

Scarlett hanya bisa menatap mobil itu semakin menjauh, pandangannya perlahan mengabur. Detik berikutnya, rasa sakit yang meremukkan hati bagaikan banjir besar yang menenggelamkan segalanya.

Dia akhirnya tak sanggup bertahan lagi. Dunia di hadapannya gelap, lalu dia kembali kehilangan kesadaran.
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#1 死んだっぽい
 俺はどこにでもいる普通の在宅ワーカー。またの名を引きこもり。自室という名の城があるというのにどうしてわざわざ外に出て仕事をせねばならない。誰が何と言おうとサラリーマンになどなるものか!これは俺の自論、それも少々過激なものなのだがあえて言おう。「人生における墓場は就職である」と。 無職やニート、社会不適合者、親のすねかじり、親不孝者。そんな心ない言葉が耳に入ることだって当然ある。実際自宅に引きこもってはいるし、そういうような世間からの見られ方をするのも承知の上だ。同居中の母には肩身の狭い思いをさせてしまって申し訳ないと思っている。 だけど、これが俺の生き方だ。極力人との接触を避けて、話すときはいつも端末越し。これが俺だ。この生き方のどこが恥ずかしいというのか。どこに陰口を叩かれるべき要素があるというのか。自ら稼いだ金で家を建て、そこに女手一つで俺を育て上げてくれた母親を呼んで一緒に住む。しかも27歳でだ。引きこもりだから他の人がどうかはわからないがこれでも十分早い方だろう。たぶん……。 同年代よりしっかり働いているし、親孝行もしている。まぁ孫とかは……うん。それ以外は結構うまくやれているし、陰口を叩かれるのは世の偏見のせいだろう。俺は悪くない。今時自宅で稼ぐ方法などいくらでもあるというのに……。 「家から出たくないから」と言って働きもしないで引きこもって親にかねをせびるのはダメだとは俺も思う。家から出たくないのなら、家を出なくても仕事ができる仕組みを作ればいい。俺はネットを介してたくさんの人と繋がり、仕事も貰えて生活もできるようになった。その努力も無視してあーだこーだ言いやがって。苦情入れてやろうか。こちとらそれなりに弁護士との伝手もあるんだぞ! そんな俺は今、何の因果か真っ白のだだっ広い空間にいた。「これって、まさか!異世界召喚ってやつー!?」――告、違います。転生です。 あ、俺死んだっぽい。
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#2 お前、何者?
 前回までのあらすじ!引きこもりしてたはずなのに気付いたら真っ白な空間にいて、文字だけのやつにお前はもう死んでいるって言われたんだ!「ひでぶっ!!」――問、茶番は終わりましたか。「人が現実逃避してたってのになんて冷たいやつなんだ!お前の血は何色だァァァァ!あ、こいつ文字だったわ!」――告、説明事項があります。よって、今すぐその無駄にまわる口を閉じなければ私が強制的に口を閉じさせます。「へっ!文字だけのやつに何ができるってんだよ!」――告、黒歴史の暴露を開始します。クールキャラに憧れて意味もなく窓の外を眺めて「ふっ……」と意味ありげに笑う。想い人に偶然を装って接触し、気持ち悪がられる。自作の小説の主人公の必殺技は……「や、やめろォ!わ、わかった!真面目にする!さっきまでのは悪かったと思ってる。だから!だから!」――光《リュミエール》翼《フリューゲル》。「イャァァァァァァァァ!!!!!」――これに懲りたらもう少し真面目に話を……「……シテコロ……シテ……」◇◇――告、もう待てません。真面目に話を聞くか先程の続きをするか選びなさい。 今俺は、無言で土下座をしていた。情けないということなかれ。黒歴史というのは心を深く深く抉る。もう無理ですこれ以上は立ち直れません心が死んでしまいます許してください。そう思いながらする俺渾身のジャンピング土下座。これでダメなら俺は死ぬ。――告、反省の意及び聞く姿勢を確認しました。説明を再開します。 よ、良かったぁ……。でも長くなりそうだからこれだけは先に聞いておかねば。 「先に一つ質問してもよろしいでしょうか。」――告、許可します。「今更なんだけどさ……お前、何者?」 いや、だって気になるじゃん!自分に死を告げ転生を示唆する存在だよ?――解、私はただの応答システムなため個体名がありません。ですので好きなようにお呼びください。 名前がないのか、ふっふっふ……俺のネーミングセンスが火を吹くぜ!俺のネーミングセンスが良すぎて他の人が名前を付ける機会を奪っちゃうから名付けへの参加させてもらえてなかったけど?まぁ?殿堂入りみたいな感じだし?「ふーん、名前ないんだ。名無し……ななし……なな……ナナって呼ぶわ。あ、話止めて悪かったな。話の続きを頼む。」 毎回ビシッと名付けてみんな俺のセンス良すぎて言葉失ってた
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――かくかくしかじかです。「いや、かくかくしかじかで伝わるわけk……頭痛っ!痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い!」 意識が遠の……k……◇◇  んな雑なと思われるだろうが尺の節約のためだ。長々説明してもだれるのだ。で、脳にダイレクトにぶち込まれた情報によると『転生するよーこの記憶も残るよー魔力の存在するファレンツィアって世界だよー理論上不可能はないから頑張ってみてねーということだ。』 いや、にしてもマジで頭痛いな……。そしてここはお腹の中だ。まだちょっと頭痛いし寝よ。おやすみなさ〜い。◇◇とある日の貴族家 「メイリー、体調の方は大丈夫かい?」 この家の当主であるリオネルは心配そうに妻であるメイリーに問うた。いかに第二子で多少は慣れているとはいえ心配なことに変わりはないのだろう。 「大丈夫よ、貴方が手配してくれた治癒魔法士のおかげね。お医者様はもうすぐ産まれるって言っていたし楽しみだわ。無事に産まれてくれるといいのだけれど。」「そうだね、どんな子に育つかなぁ。」「きっと貴方みたいに強くて賢い子よ。でも、魔法にも興味を持ってくれると嬉しいわね。ウィル君はあんまり魔法には興味がないようだし……。」「僕みたいな剣士になりたいって言ってくれるといいなぁ〜。ウィルには嫡男としてもう少し魔法を使えるようになってもらいたいんだがなぁ。あいつは少し脳筋すぎるというか……。」「あ、そういえばお腹の子の名前ってどうするの?」「それはもう決めているよ。王宮占星術師長殿にも相談して決めたんだ。」 王宮占星術師、それはこの国の占星術師の最高峰。そんな精鋭たちのトップである占星術師長は術で十数年先の災いまで見通し、王に的確な助言をする賢者として国政を支え続けていた。要するに息子の名前の相談なんてしてんじゃねぇ!ということである。職権乱用、ダメ!絶対! 「それなら安心ね。ほら、貴方のネーミングセンスってその……独特というか個性的というか……。」 そこにツッコミをせずに「それなら安心ね」というあたりある意味お似合い夫婦と言えるのかもしれない。ちなみにリオネルは犬(?)にセリヌンティウスと名前を付けるタイプの男である。彼の名誉のために言っておくと、彼は別に自分のペットの犬(?)を身代わりにして妹の結婚式に出席したりしていない。彼の犬(?)は磔の刑に処されるこ
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 我、爆誕☆ え?ちょっと待って!滑った!?マジで!嘘でしょ!渾身のボケなのに…… 右手で天井指さして、左手を地面指さしてっと。い、いくぞ?言っちゃうぞ?ほ、ほんとに言うからな!すぅぅぅぅぅーはぁぁぁぁぁ……よし!「|天上天下《てんちょうてんちぇ》……う、うんたりゃかんちゃら!」 後半忘れた!てかあれだっけ?何歩か歩いてから言うんだっけ?あぁー!こんなことならしっかり調べとけば良かった!まぁ別に悟りを開く予定があるわけでもないしいいや。「天才だぁ!まだ産まれたばかりのなのに言葉を喋って何かを伝えようとしているぞ!メイリー!メイリー!僕らの子は天才みたいだ!」 そんなこんなでクソどうでもいいことを考えている間にも時間は流れていく。ちゃんと時間が流れているはずなのに頭なでなでが終わらない。今世のお母様?お父様?禿げちゃうのでそろそろ終わりにしてください。え?ほんとに時間流れてる?同じ時間を繰り返してたりしない?動画の最初と終わりを上手いこと繋げたショート動画みたいになってない?大丈夫そ?「そうね、貴方!こんなに賢い子なんだもの!きっと立派な魔法使いになるわ!魔法書を読み聞かせしてみようかしら!」 さて、こうして無事産まれたわけだが……よくあるテンプレ小説なら必死に身体を動かせるようにしたり魔法を使うための特訓をするんだろう。だが、俺は違う。成長障害のリスクを無視するわけにはいかないからだ。俺はイヤだぞ!低身長のままは!避けられるリスクはきちんと避ける。これが異世界生活の常識だ。「それはいい!僕は兵法書を読み聞かせようか……。いや、魔物図鑑の方がいいだろうか……。」「何言ってるの?貴方はお仕事で忙しいでしょうし読み聞かせは私がやります!」 この命が前世に比べて軽い世界では少しの油断が命取りになるのだ。ゲームと違って死んだらそれまでなのだ。謙虚堅実に、かつ最高効率で強くなる。弱さは罪なのだから。今何ができるかを常に考え続けなければならない。それがこの世界で生きるということなのだ。「いや、でも……」「いやもでももありません!この子産まれる時にあたふたしていたせいで溜まった仕事もまだあるんでしょ?」  話は戻るがこの貧弱な身体でなにをすべきかなのだが……結論から言うと『勉強』だ。「わかった……仕事してくるよ。可愛い可愛い僕たちのミシェル。執務室
last updateTerakhir Diperbarui : 2025-06-05
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last updateTerakhir Diperbarui : 2025-06-06
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last updateTerakhir Diperbarui : 2025-06-07
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『猿でもわかる魔法学』【はじめに】 この本は猿でもわかるように噛み砕いて説明していますが、理解できるかと実践できるかは別のお話です。わかりやすくなってはいるもののこの本は魔法学の専門書です。わかったからやってみようと、そこら辺の猿のように短絡的な思考で実践に移ると絶対に失敗します。ミスれば余裕で身体が壊れます。最悪の場合、周囲に被害をまき散らしながら爆散します。絶対に指導者のいない状況での実践はやめましょう。早死なんて、したくはないでしょう? 怖っ。でもそうだよね。魔法っていう超常の力を扱うんだからこのくらい慎重であるべきだよな。お母様に教えてもらうつもりだったけど、これはちゃんとした指導者さんを雇ってもらうべきかもな。なんか抜けてるお母様に習うのちょっと怖い。それにあの人教えるの下手そうだし。 グッとしてバーンだよとか真面目な顔して言ってきそう。違う違うそうじゃないの!キュッ!バーン!じゃなくてグワッ!てしてズドーンだから!とか言われたらどうしよう。僕、一桁歳にしてグレるかもしれない。続き読もっと。【魔力入門】 空気中に存在する純粋なエネルギー体である魔素を仮想の臓器である魔臓に取り込み使いやすい形にしたもの。魔臓の性能がそのまま魔法士としての能力である。魔臓は魔物でいるところの魔石にあたる。【魔法入門】 魔力を用いて理に干渉する技術であり、小さいものなら指先に火を灯すもの。大きいものになると時間を操るものまである。当然、干渉する規模が小さいほど魔力の消費は減る。そのため、水辺での水魔法は魔力消費が少ない。また、発動補助のための道具なども存在する。それが魔杖である。指輪型やネックレス型などいろいろな形状があるが、総じて魔杖と呼ばれている。 発動を補助するものとして精霊がおり、魔力を対価に魔法の発動を代替してもらえる。この技術を精霊魔法という。ただし適正がないと使えない上に精霊の位階によって発動可能魔法に制限がかかる。その上魔法の細かい調整ができないためあまり広くは使われていない。 ほへ〜いろいろあるんだなぁ……。わかりやすいしこの本いいなぁ。ちょっと借りパクしちゃおっと!まぁ、ちゃんと後で返すから大丈夫でしょ!あとで返すから許してね!お父様!
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#9 情けなさすぎるよ兄様……
 なんやかんやで四歳になりました。長いようで短い四年間だった。変化は素振りを始めたことくらいかな。もちろん木刀なんて持たせてもらえないから相棒の世界樹の枝。もといただの木の枝を使った素振りだけど。 剣術を習い始めた時にゼロからスタートじゃなく1でも0.5でもいいからアドバンテージが欲しくってやってることだ。この特訓自体には別に大した効果は期待してない。一番の目的はポイント稼ぎだ。僕が努力家だと分かればきっとあの両親ならウッキウキで指導者を探すことだろう。二人はそういうタイプの親だ。あの二人は無理に何かを子供にやらせたりはしない。しかし、ひとたび子供が何かに興味を持ってやりたいと言えば全力で背中を押してくれる。そんな自慢の両親だ。 まぁ子供に甘いただの親バカと言われればその通りなのだけどね。実際そのせいで嫡男であるウィリアム兄様は今や立派な脳筋だ。別に悪い人でないんだよ?でも、正直あんな調子で家督なんて継げるのか?って思ってはいる。脳筋バカだが人に好かれるし、戦いにおける判断も早く的確だ。 将としては優秀だけど為政者としての能力には疑問が……いや、どうせ口には出していないしこの際はっきり言おう。アレじゃ無理だ。天性人たらしを存分に活かして部下にしっかり任せることができれば……でもなぁ戦場以外だと口を開いたらバカ丸出しって欠点があまりにも大きすぎるんだよなぁ。父様もさぞ不安だろうよ。 僕としては実務を兄様には適当に矢面にたってもらってそれを裏で操るのが理想的だよなぁ。でもなぁ……僕が指示を出したところであの脳筋野生児っぷりを隠しきれるかって言われると自信ないなぁ。にしても戦場での采配全てを勘だと言い切る野生児はやっぱり違うよね。 早急に僕の身代わりを作っちゃわないとなぁ。そのためには……やっぱり魔法の力が必要だよね。とりあえず僕の師匠になってくれる人を探してもらわないと。知識だけはこの四年間で死ぬほど蓄えたからね。机上の空論かもしれないけどそこはもうしょうがないものとして調整をおいおい頑張っていこう。「お、ミシェルじゃないか!未来の侯爵家当主様は今日も精が出るな!」 は?何言ってんの?馬鹿なの?ねぇ馬鹿なの?「え?ウィリアム兄様が継ぐんじゃないんですか?てっきり兄様が継ぐもんだと思ってましたけど。」 長男が家督を継ぐのがこの国のしきたりじゃん!常識じ
last updateTerakhir Diperbarui : 2025-06-09
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#10  玄関から入れよ
「よっこいせっと。ふむ、君がミシェル君かな?勉強熱心で何よりじゃ。」「へ?」ポク・ポク・チーン「ギャーーーーー!!!」 師匠はその日、空間をぶち抜いて読書をしていた僕の目の前に現れた。いや、玄関から入れよ。今ならそう言えるが当時の僕からすればその時の師匠は不法侵入してきた不審者だ。侯爵家に送られてきた刺客の可能性すらも考慮していた。まぁそれにしてはのんびりしすぎだが……。「急に叫ぶでないわ少年。心臓に悪いじゃろうが。」「あ、すいません……いやいやいや!違う違う違う!急に何もないとこから出てくるあんたが悪いだろ!なーに他人の家に勝手に入ってきた不法侵入の不審者のくせに被害者ヅラしてんだよ!当家に御用の方は玄関から入ってどうぞ!」「ツッコミがキレッキレじゃのう。どうじゃ少年、儂と共に芸人をやらんか?」「やるか馬鹿!ていうかまずは名乗らんかい!」 何だこの爺さんは。ネタに走ってばっかりじゃないか!話は全然進まないし部屋に誰も来ないし……。さっき叫んだしメイドの一人や二人くらい駆けつけてきてもいい頃合いなんだけど。「なんじゃつまらんのう。ノリ悪いのう。まぁそれもそうじゃな名前も知らんやつとコンビなんぞ組めぬか。」「は?」 いい加減にしろよこのジジイ。「まぁそう睨むでない。おふざけはもうやめるでな。儂はヴェルムート。筆頭宮廷魔法士兼、国立魔法研究所所長じゃ。侯爵家のはなたれ小僧から頼まれて少年に魔法を教えることになった。あやつもメイリーに任せるのは不安そうじゃったわい。」「母様、えいやってやってズバーンってするのよ!とか言いそうですもんね。」「うむ、実際あの感覚派の大馬鹿ものは妹弟子にそう教えておったからな。その者はすぐにあやつの元を去ったわい。あやつも魔法士としての技量は問題ないんじゃが、ちと擬音が多いからの。とはいえあやつは間違いなく天才じゃ。それも儂の弟子たちの中で一、二を争うレベルで。儂が来れない時はあやつに見てもらうとよい。」 あ、あの感じ昔からずっとなんだ……。「えっと……これからよろしくお願いします?」「随分と親しげじゃないか、ミシェル。老師殿も相変わらずお元気そうですね。」「あのはなたれ小僧も老けたものだな。もう立派なおじさんではないか。」「そりゃ歳も取りますよ。老師殿じゃあるまいし。老師殿が魔法学校で教鞭を振るってい
last updateTerakhir Diperbarui : 2025-06-10
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