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Hayama
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Novel-novel oleh Hayama

Chapter: 第3話
「え、そんなに驚くこと?キスの一つや二つぐらいもうとっくの昔にしてるでしょ?」「し、してる訳ないじゃないですか!」顔を見るのも嫌だって言われてるぐらいなのに「あ、」「へ?あ…っ…!」い、今、キスされた…?「敬語やめてって言ったでしょ。あ、もしかして初めてだった?」一度も恋なんてしたこと…彼氏さえ出来ないまま結婚したんだから当たり前だ。「別に…」恋は湊さんと出会った時に、初めてした。初恋が実らないって言うのは嘘だけどほんとなんだ。「強がっちゃって」キスなんてしたこと無かったけど、私だって見栄を張りたい時ぐらいある。今がまさにそう。「ほんとに、初キスじゃないです…っ、ちょ、ちょっと!やめてくださ…っ、んん、湊さ…、湊さん!」キスなんて何年も一緒に過ごしてきて、一回たりともした事なかったのに…たった一日で何回するのよ。一生分した気分。「…ムカつく」「へ?」「俺以外とキスしたとか、」独占欲…強い…「そんなこと言われても…」「ねぇ、ほんとの事を言わないと、今よりもっとすごいキスするけど」今よりもっとすごい…?って、そんなの無理に決まってるじゃん!「湊さんが…初キス、だよ、」「っ、」正直に言ったんだから、これでもうキスしないだろう「湊さん…?っんん、ちょっ…んっ」どうして…こんなの、約束とちがうじゃない!「…これは、俺に嘘をついた罰」「何を…んっ、ちょっと待って、」「…これは沙耶ちゃんが可愛すぎる罰」「ちょっ…もうやめ、っ、んん、」「まだまだあるけど…これ以上したらいろいろと耐えられない気がするから、ここら辺でもうやめといてあげる」「正直に言ったらキスしないって言ったのに…、」「本当のこと言ったら、今よりすごいキスはしないって言ったけど、キスをしないとは言ってないよ」「な、そんなの…」ずるくない?「はっ…!」今度はなんだ「この怪我は何!?」あぁ、この怪我はお皿を割ってしまって、片付けようとした時にできた傷。だけど、それほど傷も深くないし、絆創膏を貼る必要もないと思ったからほっておいたのに、「大丈夫?お医者さんに見てもらった方が…」心配症すぎるよ…前の湊さんならきっと、傷を作ったお前が悪いって気にもとめなさそう「大丈夫だから。そんなに大袈裟にする事じゃないよ、」「大袈裟なんかじゃないよ!どんな
Terakhir Diperbarui: 2025-10-22
Chapter: 第2話
「え…、天使…?」この人は…何を言ってるんだ…?この部屋に天使と思えるようなものなんて何も…ま、まさか幻覚でも見えてるんじゃ…「いるじゃんここに」そう言って私のことを指さした。「え、わ、私ですか?」「うん」私が天使…?そして、そんな瞳で私のことを見つめないでください。「私は天使なんかじゃないですよ、」こんな言葉人生で初めて言った「ってことは、ここは天国?」「違います…」さっきからおかしなことばかり言って…頭を強く打ちすぎておかしくなったのか…それとも、ただ私の事をからかってるだけ?いや、湊さんはそんな事をするタイプの人じゃない。「そっか、えっと…俺達初めましてなのかな?」「え?」どういうこと?私と過ごした時間をなかったことにしようとしているのか?「君の名前は?」「彩花です…み、湊さん、本当に私が誰か分からないんですか?」どう考えても嘘をついてるようには思えない「ごめんね、君のことだけじゃなくて、実は俺が誰なのかも分からないんだ」ーー至急、家にお医者さんを呼んで診てもらった。「記憶喪失…?」「はい。後頭部を強く打ったことにより脳震盪が起きたのでしょう」 「そんな…湊さんはすぐに記憶が戻るんですよね?」「今はまだ何とも…」どうして…どうしてあの時我慢できなかったの。いつもの事だからって、聞き流しておけばこんな事にはならなかったのに。「そうですか、ありがとうございます。」「はい。では失礼します」私のせいだ。私のせいで湊さんは…どうしよう…け、警察に行くべきなのか…もう少しで人を殺めてしまいそうに…いや、もちろん故意ではないけど殺人未遂…「彩花ちゃん!ねぇ彩花ちゃんってば!」 「っあ、はい」名前を呼ばれているのにも気づかないぐらいぼーっとしていたらしい。「大丈夫?顔色悪いけど」「大丈夫です。」嘘だ。大丈夫なんかじゃない。だけど今一番混乱しているのはきっと湊さんの方。「彩花ちゃん…?」でも、考えれば考えるほど…「湊さんっ…私のせいで、私のせいで…ごめんなさ、」謝ってすむ問題じゃない。分かってる。だけど私には謝ることしか出来ない。「え、ど、どうしたの?どこか痛い?泣かないで、」「ごめんなさい、」泣きたいのは湊さんの方なのに、涙が止まらない「何があったか分からないけど、もう謝らないでいいから」
Terakhir Diperbarui: 2025-10-22
Chapter: 第1話
「きゃっ!あぁ、またやっちゃった」お皿が割れた音に反応して来てくれたみたいなんだけど…「彩花!大丈夫!?怪我してない?」そんなに慌てなくても大丈夫なのに、「私は大丈夫だけど、ごめんね、お皿無駄にしちゃった」お皿を片付けようと伸ばした手を「駄目だよ」そう言って掴まれた。「え、でも」「俺が拾うから、彩花は触らないで。また指切ったりしたら俺が嫌だから」「そんなに心配しなくても大丈夫だよ」心配症だなぁ。なんて呆れた顔で笑ってみたけど、本当はすごく嬉しかった。前までは心配するどころか、むしろ…「きゃっ、」早く片付けないとこんなのバレたらまた…「何やってんの」「湊さん…」彼はいつもゴミを見るかのように私のことを見下す。その目を見る度に私は…「はぁ、」なんて、わざとらしくため息を吐くから「ご、ごめんなさい…」私はそうとしか言えなくて「皿洗いもろくに出来ないのか」「ごめん、なさい、」皿洗いもまともに出来ない私が悪い。「お前は何もできないんだな」「ごめんなさい、」何も出来ない私が悪い。「はぁ、ごめんなさいはもう聞き飽きたんだよ」「っ…」それでもやっぱり、私にはごめんなさいしか言えなくて、「もういい、怪我でもしたら危ないから、…お前がちゃんと掃除しておけよ」「はい…」「はぁ、お前を見てるとため息が出る。顔も見たくない」こんな事を言われても、それでも耐えるしかない。これは私が決めた事じゃなくて、私の両親が決めた事だから。そう言って言い訳して、本当は…自分でも分かってる。だから余計に辛いんだって。「ほんとお前は何をやっても駄目だな」あの日もいつものように私に暴言を吐いていた。だけど、何故かあの時だけは無性に腹が立って、言い返してしまった。今思い返してみても、本当にどうしてなのか分からない。ただ、これ以上我慢したら、壊れてしまいそうだった。「私だって、結婚なんてしたくなかった!毎日毎日、そんな事しか言えないんですか!?」対抗なんてすると思わなかったのか、一瞬だけ驚いた表情をした。ような気がした。「っ、…お前が、出来損ないだから悪いんだ。誰に歯向かってるのか分かっているんだろうな」「両親のためとはいえ…もう、耐えられません。我慢の限界。私達、もう終わりにしましょう」「は、何言って、」「今まで迷惑ばかりかけてし
Terakhir Diperbarui: 2025-10-22
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