夜のハウステンボスのアトラクションの数々教会をイメージした建物で映像が映し出されていた今にも飛び出すようなキャラクター達が迫力満天で、飛び回る。この教会は中にはガラス工芸、中世、近世には王侯貴族が欲しがった地元近くの唐津、波佐見などで作られた陶器の博物館手前には花時計のある建物であった。夜の夜景の中で、花火が上がってゆく「タイミング良く、花火の期間に当たったようだね、ふむ」私、アラインの呟きだったりする。「すごく、綺麗ですね」やや、疲れ気味のリンが微笑みを投げかけた。花火の音に光…美しい色彩豊かな花火の光に彼リンのはにかんだ笑顔が映し出される。アラインの心が弾けそう!ドキン!ドキ、ドキ、ドキ「大丈夫」そっと私は彼リン君の肩に手を乗せて、華奢な彼の身体を引き寄せる 互いの身体が寄り添いあう彼リン君は頬を赤く染め私達は互いに絡み合うように、瞳を見つめ合ったそっと彼の身体をもう少し引き寄せて、赤い唇に自分の唇を重ねようと…。「リン兄ちゃん、アライン兄ちゃん〜綿菓子食べる?」小さな妹ちゃんアリスちゃんが出店から戻り駆け寄るそうして…忍者組の二人、護衛達は見なかったふりをして、視線を宙に漂わせていたのだった。
ハウステンボスの城パレスハウステンボスでの撮影幾何学的な刈り込まれた樹木に噴水の中に白い階段に置かれた花が咲く大きな壺の傍でリンと小さな妹ちやんのアリスがファンタジーな世界観をイメージした森のエルフに扮したコスプレをしている。メイクにカラーコンタクト、カツラなどでのコスプレ木々から二人が飛び出す有様微睡んでいる様子など…。弓を手にして、ポーズを取ったりもして時々、噴水、勢い良く噴水の水が上り、水音を立てるのだった。次には中世のお姫様のドレス、紳士の衣装二人がドレス姿になって様々なポーズを取る。紳士姿のリンが小さな妹ちやんアリスちやんの手を屈んで、そっと手にキスしている様子に小さな足にシンデレラをイメージして、硝子の靴を履かせていたりする。次には明治、大正時代をイメージした和服に…和風柄のゴスロリの衣装を着た二人其処に何故か撮影スタッフの忍者の二人組も混ざっていたりするが…。「見事な世界観、世界観を表現出来た、流石、リン君に小さな妹ちやんアリスちやんだ」ご満悦なアライン「準備をして、tikなどにも配信しないと」「それから、親戚に友人達にもくばろないと」ちなみにだが、親戚、友人ご一同様にまで配布、配信されている事をまだ、リンは知らない卒倒するかも知れない…気弱な小鳥の心臓だから…そうして…ニヤリと暗い悪人のような素晴らしい笑顔を見せるアライン勿論、日本のコミケにもリン君のファンは多いのでほのぼの同人誌と合わせ、写真集も出す予定だったりする。フランスのジャパンエキスポでのコスプレのお披露目も情報ではフランスだけでなく、アメリカなどでも開催されているようだ。先ずは小規模で、リサーチにネットの数字を確認しながら、さらなる飛躍を試みる予定… 参加者を増やしたり、同人誌作家などの他のプランも加えても「ふふ…ふ、くくっ」怪しげな笑い声のアライン夕暮れの時間、夜の闇の時間が来る頃に撮影完了「お疲れ様です、ありがとうございます」「お疲れ様」「お疲れ様です」差し出された飲み物を口にしているリンにアラインは一言「明日まで、貸し切りだから、頑張ってね、リン君、アリスちやん達」にこやかな笑顔で一言目を見開き、固まるリンどうにか、踏み止まる「明日も撮影〜」妹ちやん、アリスちやんは嬉しそう
パチリと目を覚ますリン「あ…」「大丈夫かい?疲れが出たのだろう今日の撮影は中止して、ゆっくり休んだ方が良いだろう」「大丈夫ですか?リン様」「リン様」忍者の二人組も、護衛の皆さんも心配そう「リン兄ちやん、大丈夫?」買い物で、遅れて来た小さな妹ちやんのアリスだか…リンの脳裏にハウステンボスの城、パレス・ハウステンボスの一日分の借賃の事が過るどれくらいの金額がハウステンボスの城の借賃として、必要で動いたのだろうか?普段、ハウステンボスの城は美術館としても機能している。それらの催事もあっていて…一日借りるだけで、廻りの皆様にどれくらいのご迷惑が!それになによりも借賃…借賃が!実に小鳥の心臓のように、根は繊細お金で苦労を重さねたリンにとっては…「い、いえ、大丈夫です!少し休んでさえいれば大丈夫ですから、撮影しましょう!」それは力強く、きっぱりと言うリン「そうかい?では、もう少し、休んでから撮影に入ろうね」「はい」「このハウステンボスの城、降りてすぐの場所にホテルの一つ、ホテル・アムステルダムという名前だったか、ホテルがあったな…海が見える喫茶があるから、其処で、休んでから撮影に入ろうか」他の者達も頷き、心配そうにリンを見ている。「はい、ありがとうございますアラインさん、皆さん」◇ ◇ ◇海辺のホテル全面窓ガラスの白を基調としたアンティークな作りの喫茶店窓ガラスからは晴れ渡った海の情景が見えた。ウェイトレスが慣れた手並みでガラスケースに入っている幾つのケーキを見せてから「ご希望のケーキは?如何致しますか?」紅茶、コーヒーなどの飲み物もそれぞれ差し出される。ティラミスにチョコのガトーショコララズベリーのケーキなどがテーブルに置かれた。そうして、ひと時の休息の後でハウステンボスの城に戻り、撮影が始まる。
「あのハウステンボスの御城、凄く素敵で綺麗で…でも、何故、誰もいないでしょうか?」不安そうにリンが聞く「勿論、貸切だからね ふふ」 ニヤリとまるで悪人のような素敵な笑顔で私アラインは答えたのだった。「……」おや、リン君は言葉も出ない程、感激してくれているようだが少し顔が青いような?「アライン様、リン様は小鳥のように穏やかな方なので、内心、パニックを起こしかけてます」忍者っ子の一人「え、そうなの?」 う、う〜む、サプライズで喜ばせようとしたが「リン様、まずは飲み物を飲んで、座って下さいね」頷くと用意した簡易の椅子に座るリンテキパキと飲み物を渡すが手が震えている。だ、大丈夫か!そっと忍者っ子の一人が私、アラインに小さな声で呟く「口移しのキスですよ、口移しのキス」え、え、え、え〜〜っあ、えっと…仕方ないそっとリン君の手を押さえ、瞳を交わすように…見つめた後コップを手にして、自分の口にゴクン!あ、いかん、いかん、私が飲んでしまった!次の一口で、口に水を含みそのまま、リン君の顎を指先で上げキス〜口移しである目を見開くリンあ、柔らかな形の良い唇だ〜も、もう少し〜〜ああ、あ〜これは天国?ゴホン!忍者っ子達のわざとらしい咳横向いたり、上に下を向く、護衛の皆さん顔が真っ赤のリン 小さな妹ちやんのアリスちやんも「あ〜キスぅ」と一言「は、はははっ、大丈夫かい?リン君私は君の為なら、某ネズミさんランドも一日くらい、貸切のレンタルするよ~」「…」私の一言で倒れ込みそうなリン君あ、倒れた!私を始め、皆が受け止めたのだった。
再び、小船に乗る私達小さな室内の喫茶の小船である。安定した乗り心地で、揺れも少ない海から引き込んだ運河の水には微かに潮の匂いがしたこの小船の穂先からもシャボン玉が虹色の光を時折、放ち傍を白鳥の親子に鴨達が泳いでいる洋食のメニューに鴨料理があった気がするが…気のせいだな運河から中洲に辺る位置にはお洒落な別荘群を取り囲むようにしていた。あの別荘にも泊まる予定朝には朝食をアンティークな風前のあるダークブラウンの色調、ふんだんに使われた木材に洒落た灯りに家具の数々…。幾つかのテーブルの席の一つウエイトレスに差し出されたメニューを眺め「何が良い?リン君、アリスちゃん」「あ、あのピスタチオとラズベリーのケーキと紅茶を」リン「イチゴのショートケーキ」小さな妹ちゃん、アリスちゃん「私はニューヨーク・チーズケーキとカフェオレと赤ワイン」「ヨットハーバーもあるけど、主に森のイメージかな」「何でもヨットハーバーから所有のヴィラ、別荘を利用する富豪に、会社の者達も居るようだ」「ハウステンボスでは、ファンタジーの森の妖精をイメージしたコスプレに欧州の貴族をイメージしたもの、 明治、大正時代の着物の姿などを予定だけど、他にも希望、リクエストはあるかい?」「はい、僕はそれで」真面目な顔でリンは答えた。
園内を廻り、3階建の観覧車に乗る「わ〜い」小さな妹ちゃんアリスちゃんは特に楽しそう 「ユニコーンにペガサス〜あははっ」「滑り落ちないようにねアリス」妹ちゃんを心配するちょっと心配そうなリン しっかり保護者である。「彼処のチョコレートハウスではチョコレートの小さな滝があって、チョコレート、ショコラもあるそうだよリン君、後で飲みに行こう」「まあ、小船の喫茶も予約したがから、軽くね」三人乗りの自転車で、幾つかの小さな橋を渡り、次にはチョコレートハウスの生クリー厶入りの甘いショコラを堪能した後は…園内にある沢山の店の数々に小さな小川が流れる咲き誇る花々達を愛でながら、巡るのだった。「綺麗ぃ~」小さな妹ちゃんのアリスちゃん「そうだねアリスちゃん」「うん、アライン兄ちゃん」「僕も素敵な景色が見れて、とても嬉しいよ、ありがとうございます、アラインさん」リン「あ、トルコ料理の出店」「おや、何があるのかな?ナツメヤシ(デーツ)茶、茶菓子に厶ール貝に詰めたピラフ、レモン汁をかけたものに、切り売りの丸ごと肉の焼いたもの」「ミディエ・ピラフ、ドルマ?だったかな…ですね、ドラマで見ました」「おお、そうか、幾つか貰おう」「わぁー美味しい」「美味しいの」「これは美味だ、小船の喫茶の茶菓の分があるが…ふふ」「ところで、小船の喫茶では貸し切りに出来たから、撮影はどうだろうか?」「はい、わかりました」朗らかにリンは答えたのだったその言葉を聞いて、忍者組の二人は頷くと「僕らがメイク道具と衣装、撮影機材を持って参ります」「ああ、頼んだよ」「あ、ごめんなさい、よろしくお願いします」「大丈夫ですよ、リンさん」ふふ、喫茶船だけでなく、明日はハウステンボスの城も貸し切りにしているのだ まだ、内緒、秘密〜「さて、喫茶船の予約時間に間に合うように移動しょうか」