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第7話

Author: もぎたて桃
青葉が病院に戻ると、ちょうど友子から電話がかかってきた。

「青葉、清吉は今回やりすぎだよ!さっき電話でガツンと言ってやったからね!気にしないでね」

青葉の心には何の波風も立たなかった。逆に落ち着いた声で彼女を慰めた。

「大丈夫ですよ、おばあさん。彼が三崎さんを愛していることは、私たちみんな知っていましたから」

「まったく、あの子は本当に馬鹿だよ。私の言うことを聞かないんだから。きっといつか後悔するよ」

青葉は返事をしなかった。

「もうすぐ私の誕生日だけど、来てくれる?」

「もちろんです。お祝いが終わったら、約束通り北城を離れます」

「私の誕生日の次の日は清吉の誕生日でしょ?毎年あなたがそばにいてお祝いしてくれてたのに……」

青葉は静かに言った。

「今は彼に、誕生日を一緒に過ごしたい相手がいます。私なんて歓迎されませんよ。おばあさん、私たちはもう、互いに選んだんです。もういいじゃないですか」

その瞬間から、友子はもう清吉の名前を口にしなくなった。

彼女はそれ以上何も言わず、電話を切った。

電話が切れる直前、「あの子、きっと後悔する」と嘆く声だけが聞こえてきた。

清吉が本当に後悔するかどうかは、青葉には分からない。

だが、自分は後悔しないと、はっきりと分かっていた。

退院後、青葉は黙々と身辺の整理を続けた。時間はあっという間に過ぎた。

友子の誕生日前日、青葉は東原グループのすべての業務を引き継ぎ終えた。

翌日、青葉はひとりで、友子の誕生日会に出席した。

そこには、清吉と真琴が連れだって現れた。

会場に集まったのは、ほとんどが東原家の親戚や知人、そして一部のビジネス関係者だった。

皆が、青葉と清吉の婚約を知っていた。

その前で堂々と真琴を連れて現れ、親に紹介するという行動に、会場の視線は三人に集中した。

青葉は、今日この宴が終わったら北城を去るつもりだった。だから人の視線など気にしなかった。ただ静かに振る舞った。

だが、清吉はその視線に耐えられなかった。

突然マイクを奪い取って叫んだ。

「俺は青葉との婚約を破棄する!」

友子の笑顔が、その瞬間に消えた。

清吉の父親の顔も険しくなった。

清吉は拳を握り締めた。

「ようやく真琴と再会できたんだ!誰にも邪魔させたくない!もし誰かが邪魔するなら、俺は死ぬ!」

場内の空気が凍りつき、誰もが息を呑んだ。

清吉の父は低く叱った。

「何を言ってるんだ!今日はお祖母さんの七十歳の祝いだぞ。こんな場でそんなことを言って、お祖母さんをどう思っているんだ!」

だが清吉はなおも訴えた。

「でもお祖母さん、俺は唯一の孫なんだね。俺が幸せになるのを、願ってくれてるよね?

この誕生日会で、この馬鹿馬鹿しい婚約を終わらせて、俺を祝福してくれるよね?」

友子は青葉に視線を向けた。

「青葉、あなたはどう思うの?」

青葉は静かに、だがはっきりと答えた。

「彼がそう言うなら、それでいいです」

場内がざわついた。

清吉の表情が一瞬だけ揺らぎ、そして嬉しそうに言った。

「お祖母さん、聞いた?彼女も同意してるよ!」

友子は怒りを抑えながら、笑みを浮かべて言った。

「いいでしょう。私が許します。今日をもって、あなたと青葉の婚約はなかったことにしよう」

清吉は、なぜか真っ先に青葉を見た。

青葉は静かに彼に微笑んだ。それはもう、二度と交わることのない人生への、最後の祝福だった。

だが、清吉の顔が急に歪み、彼女を睨みつけると、すぐに真琴の方を向き、笑顔で話しかけた。

その後、青葉は宴会の流れに従って、贈り物を渡し、祝いのケーキを食べ、静かに会場を後にした。

空港に向かう車の中、スマホが何度も震えた。

画面を見ると、すべて清吉からのメッセージだった。

【君、わきまえてるじゃないか。今回のことは水に流してやる】

【明日は俺の誕生日パーティーだ。君も来いよ。今年は何を用意してるんだ?】

【青葉、お高く止まってんじゃねぇよ。調子に乗るな】

【さっさと返事しろ!】

青葉は少しの間、その画面を見つめたあと、何も返事をせず、すべての連絡手段をブロックした。

振り返ることなく、保安検査を通過し、遠い所へ向かう飛行機に乗り込んだ。
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