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第2話

Penulis: 五月雨
一航からすぐにメッセージが届いた。

【それ、どういう意味だ?】

別れの意味に決まってるでしょ。

それ以上何も言う気はない。彼のすべての連絡先をブロックし、あの12人のグループチャットからも抜けた。

顔を上げた時、私たちが一緒に借りたアパートの前だ。

その夜、一航は戻ってこない。

おそらく佳乃と、私に邪魔されたあのことを続けているのだろう。

そう考えながら荷造りをしていると、一枚のチェキが出てきた。

高校時代、まだただの片思いだったあの頃。休み時間に問題を解く彼の姿を、こっそりとカメラに収めた一枚だ。その瞬間、彼がふっとこちらの方を向いた。その眼差しは確かに優しかったけれど、どこか遠くを見ているようでもあった。

あの時、私は顔が火照るのを感じて、自分の秘めた想いがまるわかりになってしまうと思い、慌ててその場から逃げ出したのだった。

そのチェキをしばらく手に握ったまま、窓の外の空の色が少しずつ暗くなっていくのを見ていた。

私は写真をスーツケースの最も奥底に押し込み、蓋を閉めた。

床に座り、二年以上も住んだこの部屋を見回す。記憶が懐かしさとともに、抑えきれぬ勢いで押し寄せてきた。

私と一航が本当に付き合い始めたのは、大学一年の後期だった。

実は高校で三年間同じ学校にいたが、ほとんど話したことはなかった。

彼は顔も良く、家柄も優れ、理系クラスのエリートで、バスケも上手い。そうしたすべてが、彼を学校の注目の的にしていた。周りにはいつも人が絶えなかった。

私は文系クラスの、どこにでもいるような生徒だった。最大の勇気と言えば、休み時間にわざと彼のクラスの後ろのドアの前を歩き、うつむいて問題を解く彼の横顔を、一瞬、目に焼きつけるように盗み見ることだけ。

元々私たちの間には、分相応の距離というものがあると、私は知っていた。

大学入試の後、私たちは同じ大学に合格した。

新入生登録の日、体育館の広い入口で私はすっかり方向を見失い、重い書類を抱えて右往左往していた。次の瞬間、ドシンと何か硬いものにぶつかる感触がした。

抱えていた書類の山が崩れるように散乱し、私はかすかな悲鳴を上げて拾おうと屈んだ。その時、頭上から声が響いた。

「芽衣?」

顔を上げると、逆光の中に一航が立っていた。シンプルな白いTシャツを着て、眉目がくっきりと見えた。

彼が私の名前を知っていたなんて。

私は呆然として言葉が出ず、彼はもう私の隣にしゃがみ込み、一緒に拾い始めていた。

「文系三組の芽衣さん、だよね?」

彼は拾いながら言った。

「卒業式で、卒業生代表としてスピーチしてた。覚えてるよ」

私の心臓はめちゃくちゃに鼓動し、ただうなずくことしかできなかった。

彼は書類の大半を抱え上げ、どの寮に行くのかと聞いた。歩きながら、高校の先生や大学の新鮮な印象について、自然に親しげに話してくれた。

寮の階下まで送り届け、彼は書類を手渡すと、微笑んだ。

「これからは同窓だね。よろしく」

私は携帯電話を握りしめ、彼の遠ざかっていく背中を見つめ、手のひらは汗でいっぱいだった。

あれ以来、私たちは本当によく連絡を取るようになった。

最初はキャンパスで顔を合わせれば、軽く会釈する程度の間柄だった。それが自然と食堂で席を並べるようになり、そうしてある日、彼が図書館へ一緒に勉強しようと誘ってくれた。

彼は実はそれほど勉強家ではなく、よく参考書を開いたまま机に突っ伏して寝てしまい、柔らかい髪が額にかかっていた。

私は本を読みながら、こっそり彼を見つめ、胸が甘酸っぱいものでいっぱいになった。

大晦日の夜、彼は私を川辺に花火を見に行こうと誘った。

人混みで、私と彼は人波に押し流され離ればなれになった。

焦っていると、目の前のステージのライトが一瞬光った。

みんなの注意は目の前のバンドに引き寄せられた。

ステージ中央に浮かび上がったのは、ボーカルとしてマイクを握る一航の姿だった。彼は揺るぎない笑みを浮かべて、私が立つ一点をじっと捉え、すべてをその場に捧げるように歌っていた。

次の瞬間、夜空を彩る花火の光が彼を照らし出し、その炸裂音と同時に、彼の力強い宣言が飛んだ。

「芽衣!前から好きだった!付き合ってくれ!」

彼のきらきらした瞳を見つめ、私は心臓が高鳴る音だけを聞きながら、精一杯大きな声で答えた。

「うん!」

最初の日々は幸せだった。

彼は朝早く起きて、キャンパスの反対側から朝食を届けてくれたこともあった。

私が風邪を引けば、不器用ながらもしょうが湯をこさえてくれた。

何気なく観たいと言った映画を覚えていて、いつの間にかチケットを手配し、「一緒に行こう」と誘ってくれた。

そんな彼だったから、私は自分が間違った人を好きになったわけじゃない、と胸を張って思えた。

佳乃が現れたのは、私たちが付き合い始めて半年ほど経った頃のことだ。

彼の幼なじみで、家は向かい同士。文字通り、小さい頃からずっと一緒に育ってきたのだ。

彼女を一目見たとき、私は初めて「お似合い」という言葉の、残酷なまでのリアルな意味を理解した。
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