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第69話

Author: 冷凍梨
産婦の答えは、確かな「はい」だった。

なんと、今朝の4時か5時頃、八雲と葵が産婦の病室を訪れていたらしい。

「お二人が、先生のことを話してくれました」伏し目がちに産婦は言った。「本当は、義母が最初に騒ぎ立てた時から全部知っていました。でも......私が弱かったんです。家庭の平和を守りたくて、見て見ぬふりをしてしまった......でも紀戸先生が、目を覚ませって叱ってくれて......水辺先生、本当に、ごめんなさい」

産婦が去った後、看護師長が私の肩を叩いて、嬉しそうに言った。「だから言ったでしょ、うちの病院はちゃんと結束があるって。藤原くんはこっそり監視映像を手配してくれたし、あの紀戸先生も産婦のところまで行ってくれたし......優月ちゃん、よく頑張ったわね」

私は驚いて看護師長を見つめた。「監視映像って、病院が調べたんじゃないですか?」

「病院も調べたが、ちゃんと審査を通さないといけないし、手順もあるからね。あれは藤原くんが裏で色々手を回したのよ」と、看護師長は声を潜めて言った。「かなり頑張ってたわ」

昨日の午後、浩賢と話していた場面が脳裏をよぎった。

なるほど、だからあんなに早く情報を知っていたのか。

「ともあれ、今回の件はこれで一件落着ね。優月ちゃん、本当に危なかったけど、無事で何よりよ」看護師長は慈愛に満ちた表情で続けた。「でもね、あの二人、特に紀戸先生。普段は仕事しか見えてないタイプなのに、時間を割いてまで口を開いてくれたんだから、感謝の気持ちはちゃんと伝えなさい。せっかくだから、ご飯でもおごって」

確かに、名義上の夫という関係はさておき、同僚として助けてもらった以上、礼は欠かせない。

「でも今日中に行っても、もう遅いんですかね?」

看護師長は呆れたように私を睨んだ。「早ければ早いほど、誠意が伝わるの。相手が応じてくれたら、それはそれで人脈の一つになるし、仮に応じてくれなくても、私たちはやることやったって胸張っていられるでしょ?わかる?」

言われてみれば、確かにその通りだ。八雲が助けてくれたのは事実だし、感謝を表すのは当然だ。

私は素直にうなずいて言った。「じゃあ、後で神経外科に行きます」

すると、看護師長はクスッと笑って、私の額を軽く弾いた。「いい子ね」

30分後、私は一人で神経外科へと向かった。思いがけず、廊下の角で葵に
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Comments (2)
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おすがさま
わかりません…… この冷たさがどこから来るのか…… とにかく、早く離婚しないと見えてこないのかも。 優月も、もう少し頭使わないと……いつも後手後手だから……自分の感情だけが先走りしている。
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千恵
マジ最低な夫 何でこんなに冷たいんだろう
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