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第13話

Author: 7秒
怒りを通り越して、滑稽にさえ思えた。

私は昨日、他の人と結婚したばかりだ。なのに今日、彼は私に、自分の幼馴染へ謝れと要求している。

私は尋ねた。「どうして私が謝らなきゃいけないの?」

莉乃は弱々しく彼の袖を掴んだ。「礼人、もう言わないで……茉央が私のこと嫌いなのは、分かってるから……」

礼人はひどく痛ましそうに彼女を見下ろした。「お前はこんなに苦しんでるのに、まだ茉央を庇うのか?」

私はついに堪えきれず、声を上げて笑ってしまった。

「礼人、あなた忘れてない?私はもう、結婚しているのよ。別の女を抱きかかえて私の職場に乗り込んできて、その女に謝れだなんて。正気の沙汰だと思ってるの?」

周囲にいる同僚たちの見る目が、一瞬にして変わった。

礼人もようやく事の異常さに気づいたらしい。彼の顔に、サッとバツの悪そうな色が浮かんだ。

「俺はただ……」

「あなたはただ、いつだって真っ先に彼女を庇うだけでしょう」

私は彼の言葉を冷たく遮った。

「でもこれからは、もう私の目の前でその茶番を見せないでちょうだい」

言い捨てた直後、背後から聞き慣れた穏やかな声が響いた。

「茉央」

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