Alpha King Greyson

Alpha King Greyson

last updateLast Updated : 2021-09-25
By:  EllabambellaOngoing
Language: English
goodnovel16goodnovel
9
2 ratings. 2 reviews
4Chapters
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Synopsis

King Alpha Greyson takes Princess Faelyn's first kiss. But after he leaves, Greyson is nowhere to be found. And what was that thing about being mates? Fae ventures off across the land of Amaratha in search of this handsome, mysterious stranger. Will they finally meet again? "You're so feisty. I love it." His hot breath tickled my neck and I squeezed my eyes shut. My neck was so sensitive, yet here he was making me all hot and bothered. I hated him! Greyson took a deep breath and inhaled. "I can smell your arousal, princess. You better get it under control or we will have to take this somewhere else.

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Chapter 1

Faelyn

「真白雅(ましろ みやび)、結芽はここで一人きりで、頼れる人もいないんだ。

俺が連れてって年越しさせてやるくらい、いいだろ?嫌だって言うなら、実家に連れて帰るけど、それで満足か?

本当にそれでいいって言うなら構わないけどな。三人で帰省して、皆の前で気まずい思いをするのは、果たしてお前か俺か、楽しみだな」

怒気に満ちた声が頭に響き、私は思考が止まってしまった。

目の前には、嘲るような笑みを浮かべる男と、その隣で悲しそうに目を伏せる女がいた。

その女はそっと金城潤(きんじょう じゅん)の袖を引き、小さな声で言った。

「潤さん……そんな言い方、しないでください。雅さんが嫌なら、無理しない方がいいです。

どうせ今までも、毎年一人でお正月を過ごしてきたんですから……今年も、一人で大丈夫です」

気丈に笑おうとしていたが、その表情は泣きそうな顔よりも切なかった。

潤は顔を曇らせ、彼女の手を握りながら優しい口調で慰めた。

私が何も言わずにいると、彼は苛立ちを露わにした。

「なあ真白、また何か企んでるんじゃないだろうな?また母に言いつける気か?警告しとくぞ、結芽がまたお前のせいで傷ついたら、今度こそ許さないからな。

いつになったら、その嫉妬深い性格直すんだよ?ただ結芽と一緒に年越しするだけで、別にお前を捨てるわけじゃないだろ。何をそんなにムキになってるんだ。

黙ってるなら、了承したってことにするぞ。そのあとで文句言っても、知らないからな」

潤の鋭い声に、私はようやく意識を戻した。

彼が何か言いかけたその瞬間――

「いいよ」

私が先に口を開いた。

潤は一瞬驚いた顔をしたが、私が黙ったままスーツケースを取り出し、黙々と荷物をまとめ始めると、どこか落ち着かないようだった。

以前なら、彼が小林結芽(こばやし ゆめ)のことを少し出しただけでも、私は嫉妬で大声を上げていた。

それなのに今、彼女と年を越すと言っても、私は何事もなかったかのように荷造りしている。

潤は不審そうに私を見つめ、私の少しふくらんだお腹に目をやると、ふっと鼻で笑った。

「なるほどな。妊娠すると変わるっていうけど……素直になるもんだな。文句も言わなくなって」

ドア枠にもたれながら、嘲るような笑みを浮かべていた。

結芽は唇を噛みしめ、今にも泣き出しそうな目で私を見て言った。

「雅さん、ごめんなさい……社長は、ただ私が一人で可哀想ですから、一緒に行こうと言ってくれただけで……

無理しないで。本当に嫌なら、私、一人で行きます……

ですから、お願い、もう荷物とか……やめてください」

結芽は私の手からスーツケースを取ろうとして、次の瞬間、それが床に落ちて鈍い音を立てた。

私は服を持った手をかすかに震わせながら、目の前で涙を堪えている結芽を見つめた。

――その時、ようやく私は確信した。

私は、生まれ変わったのだ。

結芽が一人で海に向かった、あの日に。

前世でも、今日だった。

潤は結芽と海で年越しをすると言い出し、私はそれを止めようとして、彼の両親にまで話が及んだ。

潤は閉じ込められ、結芽は一人で泣きながら海へ向かった。

そして――命を奪われた。

それを知った潤は、ただ一言だけつぶやいた。

「死んだ?ならそれでいい。そんな女、気にする価値もない」

それから私との政略結婚に抵抗しなくなり、私に対しても態度を変えた。

私は、それが私の想いに気づいたからだと信じていた。

でも、出産間近だった私の腹を、彼は自分の手で切り裂いた。

そして私は、無残に苦しみながら殺された。

その瞬間に、ようやく気づいた。

潤は、結芽の死を私のせいにしていた。

ずっと、私を……憎んでいたのだ。
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Comments

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Lisa
sad.. no more updates
2022-12-02 10:09:18
0
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April Thomas Johnson
So far so good
2022-01-05 12:11:01
0
4 Chapters
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