Black Spirits

Black Spirits

last updateLast Updated : 2021-10-13
By:  Nikilitha McimbiOngoing
Language: English
goodnovel16goodnovel
10
1 rating. 1 review
12Chapters
3.0Kviews
Read
Add to library

Share:  

Report
Overview
Catalog
SCAN CODE TO READ ON APP

Synopsis

A kidnapped princess Diego Reed finds herself spending the last moments of her life in the hands of her fathers rival King Dorian, before a ritual commences to forcefully extract a powerful demon spirit from her being. A process that is guarenteed to kill her in the end. Her attempts to escape lead her to bring rescued by a young gladiators that dreams of being a knight. He vows to take her home after she promises him knighthood in her kingdom. Together they travel through the land of Dorne as fugitives, as they arr hunted by the Dornish men.

View More

Chapter 1

CHAPTER 1 - THE DORNISH

詩奈が神谷邸へ転がり込んで3日目、手首を切った。

傷はごく浅く、血もほとんど出ていなかった。それでも、いつも冷静な蒼士は我を失った。

数十億円規模の国際契約を決める会議を取りやめ、ろくに眠りもせず、詩奈のベッドのそばにつききりになった。

詩奈の誕生日には、都心の大型ビジョンを何面も借り切った。

映し出されたのは、たった一言。

【詩奈、これからもずっと笑っていて】

親友は怒りに震え、そんな扱いに耐えてまで蒼士の妻でいることはないと私に言った。

私は何も答えられなかった。

それでも、どうしても納得できなかった。

共に過ごした日々に、わずかでも本当の愛情があったと信じたかった。

涙をこらえて問いただすと、蒼士は昔と変わらない優しい声で私をなだめ、髪を撫でた。

「千夏なら分かってくれるだろ。詩奈はもう、何もかも失ったんだ」

人工心臓のあたりが、きつく締めつけられるように痛んだ。

苦笑しか返せなかった。

藤原家を失ったのは、蒼士が藤原グループを潰したからではないか。

どうして、その埋め合わせを私がしなければならないのだろう。

「でも、詩奈はあなたを愛してない。あなたはあの人の家庭を壊したんだよ。恨まれていてもおかしくない」

蒼士は一瞬黙り込み、かすれた声で答えた。

「詩奈に特別な感情なんてない。お前の家族だから、放っておけないだけだ」

大型ビジョンを借り切り、一晩中ベッドのそばにいた人が、よくそんなことを言える。

二人の関係は、もうとっくに一線を越えていた。

思わず乾いた笑いが漏れた。

「蒼士、詩奈は私の家族なんかじゃない。あの人は家政婦の娘だよ。私の人生を20年も奪って、私の両親の愛情まで独り占めした相手なの」

蒼士の表情が険しくなった。

「千夏、いつからそんなに嫉妬深くなった?詩奈だって何も知らなかった被害者だ。お前を守ると約束した。破る気はない。お前はれっきとした俺の妻だ。それ以上、何が欲しいんだ。

詩奈は命を絶とうとするほど追い詰められている。こんなときまで張り合うのか?」

あまりにも馬鹿げていて、笑いそうになった。

詩奈のどこが被害者なのだろう。

裕福な家で育ち、何不自由なく暮らしてきた。それでも飽き足らず、今度は私のそばにいる人まで奪おうとしている。

喉の奥にこみ上げる苦いものをのみ込み、蒼士を見上げた。

「じゃあ、私は傷ついてもいいの?詩奈は私の人生を奪った。今度は夫まで奪おうとしてる」

蒼士は苛立ちを隠そうともしなかった。

「何度言わせるんだ。詩奈はお前の家族だ。それに、俺の妻はお前だけだ!」

言い返そうとしたとき、部屋の隅にいる詩奈が視界に入った。

いつから聞いていたのかは分からない。ただ、その目に嫉妬がよぎったのを、私は見逃さなかった。

私は目を伏せた。

忘れていた。

そうだった。詩奈は昔から、哀れなふりをするのが誰よりもうまい。

上原家にいた頃も、詩奈が涙をこぼせば、悪いのはいつだって私になった。

蒼士に対しても、それは変わらない。

詩奈がその場を離れると、蒼士は気配に気づいたらしく、慌てて後を追った。

私に残したのは、短い一言だけだった。

「俺の妻は千夏だけだ。だから、もう詩奈に意地を張るな」

その背中を見送り、私は笑うしかなかった。

蒼士は知らない。

私の胸で動いている人工心臓は、もうすぐ止まる。

彼の妻でいられる時間は、ほとんど残っていなかった。

Expand
Next Chapter
Download

Latest chapter

More Chapters

To Readers

Welcome to GoodNovel world of fiction. If you like this novel, or you are an idealist hoping to explore a perfect world, and also want to become an original novel author online to increase income, you can join our family to read or create various types of books, such as romance novel, epic reading, werewolf novel, fantasy novel, history novel and so on. If you are a reader, high quality novels can be selected here. If you are an author, you can obtain more inspiration from others to create more brilliant works, what's more, your works on our platform will catch more attention and win more admiration from readers.

reviews

A. JOEZAH
A. JOEZAH
Amazing story
2022-01-31 19:40:25
0
0
12 Chapters
Explore and read good novels for free
Free access to a vast number of good novels on GoodNovel app. Download the books you like and read anywhere & anytime.
Read books for free on the app
SCAN CODE TO READ ON APP
DMCA.com Protection Status