LUNA'S SECOND CHANCE AT LOVE

LUNA'S SECOND CHANCE AT LOVE

last updateLast Updated : 2024-07-21
By:  Siren rayCompleted
Language: English
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2 ratings. 2 reviews
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He inhaled then chuckled, "I see you still smell like vanilla when aroused, but the way you were spitting words at me, calling me a murderer, and all the other day, I did not think that only the view of my naked chest can make you so wet." After overhearing a murder plan by her fiance and his family to kill her, Alex Cage left Shadow Pack with a broken heart and a pregnancy.  But in a twist of events, she crosses paths with her mate, Hayden Walker, who starts to force his way into her life using their children and denies knowing anything about the plan to kill her. Will Alex forgive him and let old feelings be ignited? Did he really try to kill her, or was it a setup? Find out in The Luna's second chance at love.

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Chapter 1

Chapter One

「宮本様、本当によろしいのですか?胎嚢と心拍が確認できて、赤ちゃんは順調に育っていますよ。ご主人様と、もう一度よく相談されては……」

「いいえ、結構です。処置をお願いします」

宮本涼子(みやもと りょうこ)は俯いたまま、か細い声で答えた。その言葉は、騒がしい診察室の慌ただしさにあっという間に掻き消される。

彼女は顔を上げ、待合スペースの大型モニターに目をやった。画面では、今年度の入社式が生中継されている。

「それでは、新人代表の佐々木舞衣(ささき まい)さんから一言お願いします」

中央に立つ綺麗な人が、優雅な仕草でマイクを手に取った。

「最後に、ある方に心からの感謝を伝えさせてください。その方は、私のすぐ後ろにいらっしゃいます。この七年間、私が困難に直面し、心が折れそうになったとき、いつもそばで励まし、支えてくれました。

七年かかりましたが、ようやく戻ってこられました。待っていてくれてありがとう。修司くん」

舞衣はマイクを置くと、振り返り、背後の男に迷いなく抱きついた。宮本修司(みやもと しゅうじ)は目を細め、愛しそうに彼女を見つめる――その瞳には、隠しきれないほどの愛おしさが滲んでいた。

カシャリ。画面はそこで静止した。

「佐々木さん、本当に幸せ者ね。宮本家の御曹司を射止めるなんて、もう一生勝ち組確定よね」

「しっ、射止めるだなんて。佐々木さんって、宮本さんの初恋の人なんですって。七年前に海外へ行かれて、最近やっと帰国されたらしいわよ」

「でも宮本さんって、確か奥様が……」

「ああ、その噂の奥さんのこと?宮本さん、一度も奥さんを表に出したことないでしょ。結婚してるって言っても噂かもしれないし、それに七年も経つのに子供の一人もいないなんて、その涼子さんってひょっとして……」

二人の若い看護師が、口元を押さえながらひそひそと囁き合い、涼子のそばを通り過ぎていった。

手に握りしめていたエコー写真は、もうくしゃくしゃだ。ふと、涼子は力を抜いた。

七年間待ち続けても、修司の心を温めることなんてできなかった。彼女はそっとお腹に手を当てる。

ここに子供が加わったところで、どうなるのだろう。一人で背負ってきた罪を、二人で分かち合う必要はない。

七年前、涼子の実家・森山家は没落した。森山家の養子だった修司は、実の親元である宮本家に引き取られ、認知された。森山家への恩返しと、再建の手助けのため、修司は涼子と結婚した。

だが、涼子は知っている。この結婚はただの恩義で結ばれた形だけのものだと。修司の心には、涼子には決して立ち入れない場所がある――それは舞衣のためだけに空けられた場所だ。

修司がプロポーズしてきた日は、奇しくも舞衣が迷いなく先輩と海外へ旅立った、ちょうどその日だった。

もしあのとき、舞衣が何の迷いもなく去らずにいたら、涼子が「宮本夫人」になる機会なんて、最初からなかっただろう。いや、彼女にはその資格すらなかったのだ。

もっと早く気づくべきだった。何年も続く深夜の不在、何度も反故にされた約束――修司の心はずっと、別の誰かのために熱を注ぎ、輝いていたのだ。

涼子はただ一人、自分を騙し続け、愛という名の独り芝居を演じていただけだった。

舞衣が帰ってきた今、この間違った結婚を終わらせよう。もう心が疲れた。彼の心を温めようと藻掻くのは、もう諦めよう。

涼子は静かに人混みから抜け出し、修司と舞衣の華やかな世界から遠ざかった。

【どこ行ってた?】

スマホに一通のメッセージが届く。要件だけの素っ気ない文面、修司の苛立った表情が目に浮かぶようだった。いつも従順な自分だからこそ、余計に。

少し考えてから、涼子は電話をかけ直した。

「……病院よ、ちょっと息苦しくて。今日何かイベントがあったみたいで人が多かったから、気分が悪くなって外に出ちゃったの」

「ああ、入社式があったんだ。検査の結果は?」

修司は舞衣のことに一切触れない。それでも質問を投げかけてきたことに、涼子は少し意外な気持ちになった。

「特に問題はなかったわ。最近疲れが溜まってるんじゃないかって、先生に言われただけ」
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reviews

M.A. Enigma
M.A. Enigma
Great book, with a masterpiece plot. I can't wait to finish reading it, I highly recommend it
2024-04-25 16:42:58
1
0
Nuella Philips
Nuella Philips
Nice plot, highly recommended, Alex and hayden are my favorite couple!!
2024-04-25 15:22:02
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109 Chapters
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