ONE NIGHT TO BURN

ONE NIGHT TO BURN

last updateLast Updated : 2025-12-14
By:  Mubby Ongoing
Language: English
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I thought my marriage was the end of me. Charles Donovan had it all: money, power, control and me, locked in his golden cage. On paper, I was the perfect wife. Behind closed doors, I was nothing but his property. One wild night, I broke. I slipped away into the city lights, into a stranger’s arms. He tasted like danger, kissed like sin, and made me feel alive again. I told myself it was one night. A mistake. But mistakes have consequences. Because that stranger Nathaniel Carter is the man my husband fears most. His enemy. His enemy. The billionaire vowed to destroy him. Now Nathaniel wants me again. Not just my body, but my dedication, my heart. And God help me… every touch, every stolen kiss pulls me deeper into the fire. But in a world built on deception, can I trust the man who wants payback against my husband? Or am I just another tool in his war? One thing is certain. The night I submitted to him wasn’t the end. It was the beginning. And the secret we share could burn us all.

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Chapter 1

Chapter 1 The Perfect Cage

村田明里(むらた あかり)は不思議でたまらなかった。昨夜、夫である二宮潤(にのみや じゅん)はベッドの上で自分を激しく翻弄した。一体どうしたっていうんだ。

そして今朝、明里は理由を知った。

潤の弟・二宮隼人(にのみや はやと)が婚約するのだ。

しかも、その女性は潤の初恋の相手だった。

つまり、潤が長年想いを寄せていた女性が、彼の弟と結婚することになるのだ。

なんとも皮肉な話だ。

昨夜、潤が自分の腰を掴み、赤い目で、まるで狂ったように何度も激しく抱いてきたことを思い出し、明里は言いようのない虚しさに襲われた。

明里が階下に降りると、既に身支度を整えた潤が出かけるところだった。

190cm近い長身は、それだけで威圧感を与えていた。

長年、高い地位にいるせいか、彼の整った顔立ちよりも、その強いオーラに目が行きがちだった。

しかし、実際は、潤の顔立ちは端正で、どんなに冷徹な表情をしていても、美男子であることは隠しきれない。

さらに、広い肩幅に細い腰、スラリと伸びた長い脚は、高級スーツに包まれ、力強さと自信を醸し出している。

二宮家の御曹司である夫は、落ち着き払っていて、常に冷静沈着であることを、明里はとっくに知っていた。

まるでこの世に、彼の感情を揺さぶるものは何もないかのようだった。

ただ一人、あの女性を除いては……

明里は胸に込み上げる苦しさを押し込め、潤を見ないようにして、ダイニングへと向かった。

潤は明里を一瞥すると、カフスボタンを直し、そのまま出て行った。

二人は一言も言葉を交わさなかった。

ドアが閉まる音を聞き、明里は苦笑いした。胸に、じんわりと痛みが広がる。

こんな冷え切った結婚生活を受け入れられると思っていたのに……

自分の気持ちはどうすることもできなかった。この男に、少しずつ心を奪われていく。

明里は朝食を食べるものの、味も分からず、ぼんやりとしていた。

スマホが鳴り、明里は出ると、席を立った。「すぐ行きます」

午後になり、明里は研究所で疲れ切っていた。

これまで息の合った岩崎凪(いわさき なぎ)と組んでいたのに、彼は突然異動になり、新しく来た田中俊介(たなか しゅんすけ)はデータ分析が苦手だった。

一人で二人の仕事を抱え、さらに心のモヤモヤも重なり、余計に疲れていた。

仕事を終え、スマホを見ると、潤からメッセージが届いていた。【今夜、屋敷へ戻れ】冷淡な短い文字だった。

隼人と清水陽菜(しみず ひな)の婚約発表だろうと明里は思った。

隼人は、潤の異母兄弟だ。

そして陽菜は、潤が忘れられない女性だった。

兄弟が同じ女性を好きになるなんて。

今夜の夕食は……きっと一触即発の空気になるだろう。

二宮家の屋敷に着いた明里は、玄関を入ろうとしたところで、角に佇む潤と陽菜を見つけた。

少し離れていたため、何を話しているのかは聞こえなかった。

しかし、潤がプレゼントの入った袋を陽菜に渡すのが見えた。

陽菜の顔は、幸せそうな笑みに満ちていた。

彼女は、守ってあげたくなるような顔を上げていた。その表情は、明里が見慣れた、か弱い乙女の表情そのものだった。

一方、潤は、この角度からは横顔しか見えないものの、高い鼻筋と引き締まった顎、そして少しだけ上がった口角が印象的だった。

明里と一緒にいる時には決して見せない笑顔だった。

明里の心は、締め付けられるような痛みを感じた。

明里は爪を手のひらに食い込ませ、視線を逸らし、階段を上った。

ヒールが石段に当たる小さな音が響いた。

その音に気づいた潤は、こちらを振り返った。先ほどの笑顔は消え、視線は冷く、表情も硬かった。

明里は潤を見ずに、ドアを開けた。

そして、潤は立ち去ろうとした。

その時、陽菜が潤に声をかけた。「潤さん、明日の午後は時間ある?隼人は彼の先生のとこに行くから、一緒に動物病院に付き合ってくれない?」

潤は低い声で答えた。「明日の午後は会議があるんだが……ちょっと確認してみる。とにかく、早く中へ入るんだ。寒いだろ」

陽菜は微笑んで言った。「潤さん、先に入ってね。隼人に電話する」

潤が去るのを見届けると、陽菜の口元に笑みが浮かんだ。それは、自信に満ちた、勝ち誇ったような笑みだった。

リビングに入った明里の耳に、嫌味な声が飛び込んできた。

「食事に来るのに、何度も催促させるなんて、どういうつもり?二宮家の嫁なら、もっと自覚を持つべきでしょう。結婚したら、家で夫を支え、子供を育て、家事をするのが当たり前なのに、外で仕事をするなんて、みっともないわ!」

明里が視線を向けると、潤の継母である九条真奈美(くじょう まなみ)がソファに座っていた。いかにも裕福な貴婦人といった雰囲気だ。

しかし、言葉は辛辣で、傲慢だった。

二宮家は大きな家業を抱えており、潤の父親である二宮湊(にのみや みなと)が亡くなってからは、潤が中心となって切り盛りしていた。

真奈美は継母であり、潤とは折り合いが悪く、当然、二宮家の財産は全て自分の息子に相続させたいと思っていた。

彼女は潤が嫌いだったし、明里も嫌いだった。

当時、湊の指示で潤と明里が結婚することになった時、誰もが村田家は二宮家には釣り合わないと思っていた。

ただ一人、真奈美だけは、この結婚を喜んでいた。

潤が身分の低い女性と結婚すればするほど、隼人が釣り合う相手と結婚して家業を継ぐのに有利になるからだ。

今の息子の婚約者には、真奈美はとても満足していた。

清水家には息子が二人いるが、娘は陽菜一人だけなので、とても大切にされていた。

陽菜の上には二人の兄がおり、二人とも彼女をとても可愛がっていた。そして、将来は隼人の助けとなるだろう。

こうして比べてみると、明里は何の取り柄もない女に見えた。だから、誰もいない時は、真奈美は遠慮なく明里に辛く当たった。

しかし、真奈美が言い終わるか終わらないかのうちに、潤が明里の背後に現れた。

彼は手を伸ばし、明里の背中に手を当て、冷たく言った。「ここで何をしている?入れ」

明里は潤の手を避け、中へ入った。

潤は握り拳を作り、指の関節が白くなった。

真奈美は立ち上がり、上品な笑みを浮かべて言った。「潤、いらっしゃい。もうすぐ食事よ」

潤は真奈美に向かって冷たく言った。「なぜリビングにいるんだ?キッチンにいるべきだろ?二宮家に嫁いできたなら、夫を支え、子育てをし、家事をするのが当たり前だろ!」
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reviews

Mubby
Mubby
Amazing ...️...️...️
2025-11-15 04:31:22
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Mubby
Mubby
loving the best climax and storyline. this story is very interesting. kudos to the author.
2025-11-11 13:44:00
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