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第16話

Author: 鳳小安
かっこいい男、息を呑むほどかっこよかった。

穂波は、冬凌も十分に顔立ちが整っていると思っていたが、結衣の兄は明らかに彼を凌駕していた。

「篠原さん、妹を送り届けていただきありがとうございます。よろしければ、お茶でもいかがですか?」

穂波は断ろうとしたが、なぜか無意識に頷いてしまっていた。

「はい」

ソファに座ると、彼女はひどく緊張していた。

桜井蒼介(さくらい そうすけ)から放たれる強烈なオーラに、息が詰まりそうだった。

「篠原さん、お茶をどうぞ」

「ありがとうございます」

「お礼を言うのは俺の方です。妹を送り届けていただいて。ワガママで手のかかる妹ですが、ご迷惑をおかけしていなければいいのですが」

「ちょっと、お兄ちゃん!私がいつワガママで手がかかるなんて言ったのよ?」結衣は唇を尖らせて不満を露わにした。

「私と穂波は一番の親友なんだから。お兄ちゃんみたいに、いつも私を煙たがったりしないわよ」

穂波は微笑んだ。「ええ、結衣のことを鬱陶しいなんて思ったことないわ」

彼女は手にしていたティーカップを置いた。「そろそろ帰りますね。お邪魔しました」

「お気をつけて
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