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第12話

作者: 夏日
「お母様の言った通りですね。私が醜かった頃は、あなたたち早乙女家にとっての汚点、あなたに恥をかかせる道具だった。

今の私が素顔を見せたからといって、今度は突然、あなたが自慢できる、あなたの後悔と罪悪感を埋め合わせるための所有物にでもなるんですか?」

駿平の顔から血の気が引き、まるで面と向かって強烈な1撃を食らったかのように、よろめきながら半歩後ずさった。口を開いたが、声は出てこなかった。

「あなたの謝罪は、受け取りました」

夏生は駿平を見ることなく、キャンバス地のトートバッグを背負い直した。

「でも、必要ありません。許すこともありません。

もう、ついてこないでください」

最後にそう言い残す声は、骨まで凍りつくほど冷たかった。

「さもないと、警察を呼びます」

夏生はバーの木製の扉を押し開け、その姿はすぐに外の朧げな夜の色と、さらさらと流れる水音の中へと溶け込み、消えていった。

駿平はその場に立ち尽くしたまま、まるで全身の力を抜き取られたかのようだった。

店内は静まり返り、あとには歌手のかすれた歌声だけが響いていた。

駿平はテーブルの上のグラスを掴み取ると、琥珀色の
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