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第336話

作者: 魚ちゃん
息子の隼人が最近、家柄の良い令嬢と付き合い始めたこともあり、真奈美の中で、陽菜の評価は地に落ちていたのだ。

潤が書類を手に階段を降りてくると、リビングには真奈美だけが残っていた。

「お父さんがもうすぐ帰ってくるわよ。夕食を食べていく?」

「いや」潤は冷たく言い捨て、外に出た。車の横で、陽菜が待ち構えていた。

「潤さん、少し送ってもらえるかしら?」陽菜は微笑みながら彼を見た。「お話ししたいことが」

潤は動じない。「ここで話せ」

「潤さん……」

目の前の女は可憐で、声も甘ったるいが、今の潤には、耳障りなだけだった。

彼は眉をひそめた。「結局、何の用だ?」

陽菜は観念したように口を開いた。「潤さん、怜衣の誕生日パーティーには行くかな?どんなプレゼントを用意すればいいか迷っていて、あなたの意見を伺いたくて」

「行かない」潤の答えは簡潔だった。

陽菜は内心ほくそ笑んだが、表面上は不思議そうに装った。「どうして?幼馴染の怜衣の誕生日なのに」

「他に用事は?」潤はもうドアを開けようとしていた。

陽菜は焦り、下唇を噛んで切り札を切った。「潤さん、もう一つだけ」

「手短にしろ」潤の忍耐は限界だった。

「明里さんのことよ。彼女、あなたに付きまとっていないの?」陽菜は畳み掛けた。「彼女、子供までいるのに、まだ元夫に付きまとうなんて、恥知らずにも程があるよね」

潤の顔色が一気に険しくなった。

陽菜はそれを「明里への怒り」だと勘違いし、さらに焚きつけた。「やっぱり!子供までいるのに、そんな節操のない真似をするなんて……私、言ったでしょう?彼女は最初からあなたが好きだったから、離婚のことも絶対に駆け引きで……」

潤の手が止まった。

陽菜は続ける。「とにかく彼女が何を言っても騙されないでください。彼女はあんな清楚な顔をして、中身はとても陰険で計算高い女なの……」

「……今、何て言った?」潤は呻くように問い返した。

陽菜はきょとんとした。「え?彼女は陰険だって……」

「その前の言葉だ」

「騙されないでって……」

「その前だ!」

「えっと……離婚のこと?」陽菜は彼の形相に怯えながらも、探るように言った。「彼女が、あなたを好きだったから……?」

潤は彼女をじっと見つめる。「どうして、そう思う?」

陽菜は潤の真意が掴めなかった。

だが一般的に、好意
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