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第19話

مؤلف: 星入りポケット
「ご予約はございますか」

「ありません」宥里は正直に答えた。

受付の二人は再び顔を見合わせ、「やっぱりね」とでも言いたげな目配せを交わす。

「申し訳ございません。社長は大変多忙につき、ご予約のない方をお通しすることはできかねます」受付嬢の一人が、あくまで事務的に答えた。

すると、もう一人がすかさず口を挟む。「よろしければ、社長へ直接ご連絡されてはいかがでしょうか」

宥里は、二人の受付嬢の事務的な営業スマイルを一瞥し、これ以上何を言っても無駄だと悟った。

知輝に電話をかけようとしたところで、あの男は先ほど自分を着信拒否にしたのだったと思い出す。

仕方なくため息をつき、もう一度受付のほうへ視線を戻した。「お手数ですが、内線で知輝さんに、私がここで待っていると伝えていただけますか。私は知輝さんの――」

「……宥里さん?」

宥里の言葉が終わる前に、男の声がそれを遮った。

彼女は反射的に振り返り、自分を呼んだ男のほうを見た。

洋介はちょうど会社に入ってきたところで、受付のあたりに宥里らしき女性が立っているのに気づいたのだった。

相手が間違いなく宥里だと確認すると、洋介はた
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