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第461話

Author: 北野 艾
この一文を送信するのに、悠人はありったけの勇気を振り絞らなければならなかった。

彼にとって柏木志帆とは、常に雲の上の存在であり、清廉潔白な高嶺の花だ。他人の恋路を邪魔するような、卑しい「泥棒猫」の真似などするはずがない。

だからこそ、詩織に真実を突きつけられた後、その衝撃的な情報を消化するのにかなりの時間を要したのだ。

それでもなお、彼の心の天秤は志帆の方へと傾いていた。

長い沈黙の後、ようやく志帆からの返信が届いた。

【違うわ】

短い否定に続いて、長いメッセージが送られてくる。【確かに、彼女と柊也くんの間には、はっきりしない曖昧な関係があった時期もあるわ。でもそれは、彼女が汚い手を使って柊也くんのベッドに潜り込んだからよ。この事実は、柊也くんのごく親しい人たちしか知らないトップシークレットなの】

【悠人くんも知ってるでしょう? 柊也くんの正体は、あの賀来グループの御曹司よ。江崎詩織ごときの身分が、一生かかっても手の届かない天上人だわ。だから彼女は七年もの間、必死にしがみついていたの。その間、柊也くんが彼女を恋人として公表したことが一度でもあった?いいえ、ずっと彼女が一方
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