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第466話

Author: 北野 艾
志帆が横から口を挟む。「お母さん、柊也くんにそんな他人行儀なこと言わないでよ。水臭いじゃない」

詩織はそちらに目を向けこそしなかったが、あの母娘が示し合わせて三文芝居を打っていることくらいお見通しだった。

今のやり取りは、明らかに自分への当てつけだ。

性格は遺伝するらしい――志帆が誰に似たのか、よく分かった。

いちいちその挑発に乗るのも馬鹿らしい。詩織はあえて反応を示さず、そのまま初恵を連れて検査室へと向かった。

ナースステーションでは、柊也が看護師に事情を尋ねていた。「病室はどうなっているんだ?」

この病院には、賀来家専用の特別室が二部屋確保されている。

これまで志帆が入院した際も、常にその部屋が手配されていた。

だから今回、術後の経過観察に訪れた佳乃が当然のようにVIPルームへ通されるものと思っていたところに、まさかの満室回答だ。

病院のオーナー筋にあたる柊也を前に、看護師は明らかに萎縮していた。

「その……もう、先客がいらっしゃいまして」

「柊也くんの許可もなく、誰がその部屋を使えるっていうの?」佳乃は眉をひそめ、疑いの目を向ける。「まさか病院側の誰かが、職
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