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第619話

Author: 北野 艾
もし柊也が、エイジア・キャピタルの全資産を投じてこの穴埋めをするなら、間違いなく破産するだろう。

五十一倍のレバレッジ。柏木志帆はどういう神経でそんな博打を打てたのか。

だが、今のところ柊也側からの公式発表は一切ない。

彼が最終的に志帆を救うのか、それとも切り捨てるのか。

詩織を含め、誰にもその心中は読めなかった。

一方、江ノ本市。

志帆は自宅に篭もって五日目を迎えていた。一歩も外に出ることができない。

分厚い遮光カーテンは閉ざされたままで、明かりをつけることさえ躊躇われた。

彼女の世界は今、この薄暗い部屋と同じように、出口のない闇に包まれている。

佳乃がスープを盆に載せて部屋に入ってきた。

だが、志帆に食欲などあるはずもなく、匙を持とうともしない。

佳乃はしばらくあれこれと勧めていたが、諦めたようにスープをサイドテーブルに置くと、問いかけた。

「柊也くんからは、まだ連絡ないの?」

毎日、判を押したように繰り返される質問。

そして答えもまた、変わることはない。

「あの子、一体何をやってるのよ」佳乃は苛立ちを隠せない様子だった。「こっちは今にも火が付きそうな
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Comments (3)
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utano33
こんな一族とは縁戚どころか顔見知りにもなりたくない 自分たちが波に乗ってる時は自慢話 旗色が悪くなったら犯罪者なんて両極端すぎる
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Masako Fujii
これは酷い話だ! 海雲に何かあっても遺書があって、遺産は詩織のもとに行くと勝手に思っているのですが... もう待てない! 地獄に落としてくれ!
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awayfromhome-takako
佳乃、和代、ゲス帆、美穂 この4人最悪 お金のために人の命簡単に狙ってくる 早く捕まればいいのに 詩織の実の父親も知ってんだか、知らないのか.. いずれにせよ家長として手綱も握れない、情けない男
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