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第6話

Auteur: みっつ
「尋人が体調を崩した時、夜中に遠くの薬局まで薬を買いに走ったのは美月だ。

尋人が起業したばかりで資金繰りが行き詰まったとき、3年かけて貯めた金を出したのも彼女だ。

尋人のお母さんが入院したとき、仕事を休んで入院の手続きを引き受け、必要なものを揃えたのも彼女だ。自分の都合なんて、一度も口にしなかった。

なのに、お前は?」

昴は冷たく笑った。

「今さら現れて、尋人をスイスまで連れ出して式を挙げたうえ、愛人のくせに、花嫁の座まで奪うつもりか?ふざけるな!」

周りが一気に騒然となった。

「スイスの式って何?」

「誰と誰が式を挙げたの?」

「尋人は今日結婚するんじゃなかったのか」

「茉莉って同級生じゃないの?」

尋人の従妹が最初に気づき、茉莉の指輪を見つめた。

「その指輪……婚約指輪じゃない?」

茉莉は反射的に手を後ろへ隠した。

けれど、もう遅かった。

全員の視線が彼女の手に集まる。

その指輪だけが、場違いなほどきらめいていた。

それでも尋人だけ、茉莉を見なかった。

彼の視線は、テーブルへ向けられていた。

そこには、私の婚約指輪が置かれていた。

内側には、
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  • 七年愛した彼に、さよならを   第14話

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