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第46話

Author: 花咲 錦
「ふふっ」星歌は微かに笑い声を漏らした。「前だったら、確かに痛い目を見るのは私だけだったかもしれない。でも、今はね……」

そこで言葉を切ると、彼女は冷ややかな笑みを浮かべた。

そして、その氷のように冷たい指先を、飛鸟の赤く腫れ上がったこめかみにピタリと当てたのだ。

「痛ッ!?」

容赦なく傷口をえぐられた飛鳥は、鋭い痛みに顔をしかめ、思わず後退りして床に尻餅をついた。怒りに顔を歪めて星歌を睨みつける。

しかし当の星歌は、心の底から愉快そうに唇の端を釣り上げていた。「今はね、あなただってただじゃ済まないのよ。特に今日はね。ほら、そんなに見事に腫れ上がっちゃって……」

「……っ!」

ほら、じゃない!

先ほどの揉み合いの最中、彼女が渾身の力で食らわせてきた頭突きのおかげで、こめかみにはたんこぶができている。あの時の殺気立った彼女の勢いは、本気で俺の命を奪いにきているとしか思えないほどだった。

星歌の態度に苛立った飛鳥は、無意識のうちに薬を塗り込む手に力がこもり、ひどく乱暴になっていた。

「っ、痛い!」不意に痛みが走り、星歌がたまらず手首を引くと、その勢いで彼女の拳が飛鳥の頬
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