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第100話

花咲 錦
その頃、主治医の診察室から出てきた星歌の顔には、氷のような冷酷さが張り付いていた。

外では、啓介が手配したボディガードたちとグロが待機していた。

星歌が出てくると、グロが素早く車椅子を引き寄せ、彼女を座らせた。星歌は手元のスマートフォンを操作し、たった今録音したばかりの音声データをグロに送信した。

データを受け取ったグロは、軽く画面に目を落としてから星歌に尋ねた。「医者は認めたのですね?」

「ええ。認めたわ」

それにしても、夏蓮と陽子の母娘が自分を陥れるために費やした執念と手間には、ほとほと感心するほどだ。

「では、直ちに司法手続きに移行し、彼女を罰しますか?」

星歌は静かに首を横に振った。「いいえ。あの程度の罪でただ刑務所に打ち込むなんて、安上がりすぎるわ」

「私がY国に戻る時に……まとめて片付ける」

それまでの間は――

陽子には、権力の頂点から泥沼へと転がり落ちる、その絶望感と無力感をたっぷりと味わってもらわなければならない。

そして、夏蓮にも。

あいつはいつも、「母親」という強大な後ろ盾を笠に着て生きてきた。

彼女たちは他人の弱みにつけ込み、権力で踏み躙
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Kommentare (4)
goodnovel comment avatar
May
星歌の反撃にスカッとする…本来の身分が公になった時この家族はどう思うのか… 早く続きが読みたいですー
goodnovel comment avatar
emma
100話で更新止まるのなんで〜?! 続きを待ってます!!
goodnovel comment avatar
マルコ
また…。100話で、止まってしまってるので。1日も、早く続きを、お願いします
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