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第224話

Auteur: みそ煮
last update Date de publication: 2026-06-25 13:06:58

しばらくして落ち着きを取り戻したのか、平静を保った湊斗が口を開いた。

「沙織が今回の一件を仕組んだというのはわかった……だが、彼女に関する証拠は今のところ何一つ上がっていない。すぐに検挙というわけにはいかないだろう」

「別にいいわ、いつか捕まるのならね」

里亜に危害を加えられるのだけは恐ろしいものの、一度失敗してしまっている以上、すぐに二度目とはならないだろう。しばらくは彼女も大人しくしているはずだ。

湊斗はポケットからスマートフォンを取り出し、電話をかけようとした。

「さらなる調査が必要だな。神宮司家の者総出で……」

「……ねぇ、湊斗。本当にいいの?」

電話をかける前の彼に、瀬奈が話しかけた。その言葉の真意がわからず、湊斗は通話ボタンを押そうとしていた指を止めた。

「……何を言っている?」

「あなた、沙織のことあれだけ愛していたでしょう?そんな彼女を警察に突き出すだなんて……」

瀬奈は湊斗が沙織を捕まえることを渋ると思っていた。しかし、今の彼には一抹の迷いすら生じていないようだった。

どうして、そんなにも平然としていられるのか。瀬奈はそのことを疑問に思って尋ねたのだ。彼女は結婚生活
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