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第636話

Auteur: リンフェイ
このお嬢さんはいつも富豪家の名家とは結婚したくないと言っているくせに、実際自分自身もその家庭出身ではないか。

ただ牧野家はとても控えめにしていて、現実的な一族である。家柄はとても良いのに依然として上流社会で生きる人たちとは少し違い、一般人に近い生活をしている。

「両親はもう寝ているので、九条さん、今回は家にお招きするのはやめておきますね」

悟は微笑んだ。「もう遅いし、俺も何も持ってきてないですしね。それに、おじさんとおばさんにご迷惑かけるわけにはいかないから、また改めてお土産を用意してから、ご挨拶に伺いますよ」

明凛はこの時、心の中でぶつくさと「私に花束をプレゼントしてくれたばかりで、私にアピールし始めたばかりでしょ、もう両親に会いたいだなんて」と呟いていた。

「結城さんは急いで帰って来たのに、また明日になったら出張に戻るんですか?」

明凛は突然そう尋ねた。

悟は少し考えてから言った。「うーん、たぶん明日急いでまた戻ると思いますよ。出張先のことは彼が責任者ですから、何か問題があったら彼が対処しないといけないので」

「だったら、今日みたいにしてたらとても疲れるでしょう」

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