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第397話

Auteur: 大落
オレンジ色のスクールバスがゆっくりと発車した。

理玖は両親の間に座り、興奮してきょろきょろと周りを見回し、キラキラした瞳を輝かせた。今この車の中で彼が一番幸せな子供だという自信を持っていた。

突然、耳元にある声が届いた。

「理玖君、このきれいなお姉ちゃんは誰?」

彼はあごを少し上げ、誇らしげに言った。

「僕のママだよ、世界で一番素敵なママなんだ」

次の瞬間。

その子は再び口を開いた。「でも、前のママはこの人じゃなかったよ。確か別のきれいなお姉さんで、髪を下ろしていたよね……」

話し終わる前に、彼の保護者に口を押さえられてしまった。

「すみません、うちの子はよくでたらめを言うんです」

その場の空気が突然微妙になった。

未央はただ笑みを見せた。もちろんその子が言ったきれいなお姉さんとは綿井雪乃のことだと分かっている。そのことにはとっくに気にしなくなっていた。

過去のことは、もう手放すと決めていたのだ。

博人は瞼がピクっとつり、不安を感じて、思わず未央をチラッと一瞥した。

しかし彼女は無表情で、先ほどの話など聞かなかったかのようにしていた。

暫くしてから。

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