Se connecter「……ファイヤーアロー!!」
ハルの言葉共に放たれた大量の炎の矢がブルーウルフの群れへ飛んでいく。 ってあれ?ファイヤーアローって6発ぐらいの炎の矢じゃ無かったっけ? 今ハルが放った矢はどう少なく見積もっても20発程放たれていた。 その結果は4匹のブルーウルフは躱しきれる事もなく、燃え上がり光となって消えていく。 「すげぇ…」 「ふぅ。…なんか気合い入れ過ぎちゃった…かも?」 ハルがちょっと恥ずかしそうに頭を捻りながらこちらへ向く。 「ハルちゃんや、練習の時より格段に魔力の込め方が上手くなってるのぅ。実戦でいきなり何かコツを掴んでしまったかのぅ?」 「えーっと?さっきのユウキの戦い見た時に凄く…ドキドキしたの。それで私も頑張らなきゃ!って無我夢中で…」 「なるほどのぅ。それにしてもファイヤーアローで20発以上発動させられるのは上位の魔法使いか、それこそ炎の精霊ぐらいなものよのぅ。ハルちゃん凄いぞ!」 …いや…ね。 魔力を初めて感じた時からこの子凄いと思ってたのよ?真面目に天才肌と言うかセンスの塊じゃないかと。それにしたってすげぇ。 「ハル凄いぞ。なんか守る!って言ったの恥ずかしくなってきたな…」 「へへへありがとー!でもユウキが居てくれるからだよ?きっとユウキと一緒に居たいって気持ちがあるからこれだけできたんだと思う!」 そんな強くならなくても俺は一緒に居るのにな。 むしろこのままハルが強くなったら俺が用済みになるのでは… それはまずい。非常にまずい! 「そっか。俺もハルと一緒に居られるようにもっと頑張って強くなるよ!」 「うー…う、うん!一緒に頑張ろー!」 あれ?何か間違えたか俺?ハルの反応が微妙だったような…。 「…ゼノンの言う通り助けなんぞ必要なかった。もうこのまま二人でどんどん倒していくのじゃ。後は数をこなせば問題なかろうよ」 マリクさんが呆れ顔でそう言ってくる。 語尾にのぅをつけ忘れてるぞー。 そんなに呆れてる? 「よし。じゃハルどんどんいくぞ!」 「おー!」 二人で魔物退治を進めるのであった。 〜〜〜 それから3時間程が経過した。 3人は神殿まで戻ってきていた。 「お帰りなさいませ!皆様ご無事で何よりです」 神殿へ戻るとルーナさんが迎えてくれた。 「ただいまぁ!お腹空いたぁ!」 …お前は小学生の子供か。いやめっちゃ可愛いけどもさ。 「お食事のご用意もできていますよ。外でのお話はお食事時に色々お伺いいたしますね。どうぞこちらへ」 ルーナさんに促されてそのまま食堂へ向かう。 それから食事をしながらルーナさんに外での話をする。 あのハルのとてつもないファイヤーアローの後、俺達はどんどん魔物を倒した。 倒したのは最初に倒したブルーウルフの他、 1本角の生えてる兎、鳥型の魔物、猫ぐらいの大きさのネズミ。 個人的に苦戦したのは鳥型だな。剣で戦うには動きが早く捉えにくかった。 …ハルに魔法は?って言われて自分も使えること思い出してそこからは戦えたけどな。とは言え俺のウインドカッターは動いてるヤツに当てるのが難しい… いや俺が下手な訳じゃないぞ…多分。 でもさ、ハルのあの凄い魔法見たら自分が使えることなんて忘れちゃうよね。うん。 「お二人とも大活躍ですね!これはもうタリスへ向かうのも問題は無さそうですね」 「魔石も小さいが200個ほど溜まったしな。これタリスで換金するんだよな?どれくらいになるのかな?」 こないだ資料室で調べたのでこちらの世界のお金については知っている。元の世界よりだいぶざっくりとしていて、銅貨、銀貨、金貨、白金貨と言った感じだ。 価値としては下から元の世界の100円1000円1万円って感じだな。白金貨は10万円以上かな。 「恐らくこのサイズですと1つ銅貨1枚か2枚かになるかと。ですので。200個ですので金貨でしたら1枚か2枚と言った所ですね」 1万円から2万円か。あんなにあっさりでそんなに稼げていいのだろうか? と考えていると… 「ユウキ殿よ。この世界の普通の人々は先程の魔物であっても脅威なのだよ。2人がちょっと…いじ…凄いのでそんなに簡単に稼げるものでもないのだよ」 今異常って言おうとしたな? 「まぁそうだよな。俺達もこの世界に召喚されてそのまま外に放り出されてあの魔物達と遭遇したら…」 「魔法も闘気も使えないで武器も持ってなかったら無理だよねぇ」 ハルも続く。そうだよちゃんとチュートリアルしてもらえたから簡単なだけだな。 「よし、ハル。改めて気合い入れて注意しよう。もっと強い魔物もいるんだろうし、俺達は冒険初心者だって事を忘れないで行こうな!」 「はーい!」 「それではタリスへ旅立つのはいつに致しますか?先日もお話しましたがここからタリスへは1日の距離です。最も身体強化についてもユウキ様は優れておりますので本気で行けば数時間で着くかと。…まぁその場合はハル様を抱き抱える必要がありますが」 「え。抱っこ??…ユウキー抱っこー」 ハルがこちらを向いて両手を広げる。 やべ。抱きしめたいじゃないか。 あの下世話神官最後余計なんだよ。なんでわざわざそれを言う? って可愛いハルを見れたからいいんだけど。 「ハル…。抱っこは今度な?ハルだってある程度身体強化できるんだから普通に行くぞ」 「むー。でも今度って言ったね?私聞いたからね?」 「私も聞きましたハル様!と冗談は置いておいてそうですね。ハル様も身体強化出来ますので恐らく道中の魔物を倒しながらでも半日程でしょうか」 なんか抱っこに凄く反応されてるが…とりあえずスルーしておこう。 「そうか。そうしたら明日はゆっくり休んで明後日の明後日出発しようか」 おいなんだその顔は?しないぞ抱っこなんて…しないからな!「おー!タリスの英雄の帰還ってやつだな!」 「違うよ!お父さん!純情カップルの英雄!それか、プリンセスキャリー略してプリキャリだよ!...タリスの英雄なんてつまらない呼び方しないで!」 「...お、おう。すまねぇ」 帰ってきてそうそう親子漫才なのか? 苦笑いになる俺。 「いや、頼むから全部やめてくれ...。そんなつもりじゃなかったんだ...」 「ユウキそれは悪いことした人のセリフだよ?」 「ハハハ。悪い悪い!ちょっとした悪ふざけだ!許せ!」 「でもこうでもしないと二人の関...係.....が...って、おや?おやおや?おやおやおやおや!!?」 盛大にトオルさんが笑い飛ばしたあとナツキさんが俺達が手を繋いでいる事に気づく。 「しかも!その指に光るのは??」 指輪にも気づいたようだ。 「ハルちゃん...上手くいったんだね?」 「んー。七割ぐらい?まだ付き合ってはいないんだよね」 「は?...ユウキさん?ちょっと裏来てもらっていいです?」 ナツキさんがとてつもなく冷たい目になる...。 え。いや、そんなキャラだったっけ?? 慌ててハルが間に入ってくる。 「ナツキちゃん!ちゃんと話すから!大丈夫だから!別にユウキが悪いわけじゃないから!」 全く。帰ってきて早々にこんな騒がしいとは...。 まぁ悪くはないな。 「で。その英雄云々ってのはなんでそーなったんだ?」 「いやお前らが出発した日かな。ジュリアが発表したんだよ」 「ジュリアさんか。しかしどんな発表の仕方をしたらこうなるんだ?」 「たしか……魔力のダンジョンにて、Sランク相当の魔物災害が発生した。もし外まで出てきていればタリスは無事には済まなかっただろう。だが二名の勇敢な来訪者によって魔物は倒された。…だったかな?」 「それだけだと半分よ?アナタ?」 カオルさんが奥から出てくる。 「こんにちは。カオルさん。お身体は問題なさそうですか?」 「ええ。二人のお陰でね。ありがとうございます」 「それで半分って言うのは?」 カオルさんに質問する。 「ジュリアが先程の発表をした際に周りからどんな二人なんだ?と。なってね。その際に……純情カップルだ!ただしまだお互いの気持ちに気づいてない!周りは暖かく見守るように
これまで二回同じベッドで寝た事はあった。 だが二回とも寝ている間にハルが入り込んで来た為、実質俺にとっては今回が初なのと変わらない。 結論。 寝られるか! ハルもハルでさっさと寝息をたて、 寝返り打ってどんどんこちらに近づいてくる。 挙句の果てには背中に抱きつく始末。 生殺しにも程があるわけですよ。 という訳でほとんど明け方ようやく眠りに着いたため寝不足なんです。 「ふぁぁぁ」 俺はタリスへ向かう道のりで大きなアクビをしていた。 「眠そうだねぇ。大丈夫?」 ハルが俺の顔を覗き込んでくる。 「まぁ少しは寝れたし。元の世界の時は毎日三時間睡眠だったから問題はないよ」 「そっか。あの頃のユウキ疲れ果ててたもんね。会う度に大丈夫かな?って思ってた」 二人で会話をしながら歩いていくと、 何体か魔物が現れる。 姿を見たハルが、 「この辺の魔物もなんか懐かしい感じだねぇ」 「ほっ!...ほんの数日ぶりなんだけどな。...はっ!」 魔物を剣で倒しながら俺も答える。 タリスを出てラキアへ向かい、今日戻ってくるまで5日程。なのに何かとても久しぶりの感覚。 んー。やっぱりラキアの出来事が大きいからかなぁ。 「タリス着いたらとりあえずはペガサス亭?」 「とりあえずも何もタリスでの俺達の家みたいなもんだからな」 「そーだね!...トオルさん達元気かなー?あ、そーだ。ユウキ一つ聞いておきたいことがあるんだよね」 ハルが俺の顔を覗き込んで質問をしてくる。 「どうした?」 「あのね。...ナツキちゃんに私達のこと話してもいいかな?タリスにいる間色々相談乗ってもらってたから...」 「ん?俺達のこと?んー。まぁ隠す必要もないし。いいけど...。相談ってなんの?」 俺の返事に対し、ハルがジト目になる。 「鈍感王子様のこと。...そーゆーとこだよ?」 「あ、そういう事ね。あー。あの時のガールズトークの時ね。あ...そーか。恋バナってそーゆーことか。...俺の事話してたってことか」 今更気づく俺。 あー。そう考えると... 皆がニマニマしてたのってそーゆーことか。 「今更?私結構わかりやすかったと思うよ?なんで気づかないかなぁ」 「いやいや。ハルだって俺のに気づいてなかったじゃん?お互い様でしょう?」 「ユウキは...誤魔化して
翌朝。 目を覚ました2人は朝食を済ませてエストへ向かった。 「指輪楽しみだねぇ!」 「あぁそうだな」 もう自然と手を繋いで歩くようになった。幸せだ。 エストに着くとあの店員さんが迎えてくれた。 「いらっしゃいませ!...手を繋いでおる...付き合っていないのに...あぁはよ付き合え...」 なんかまたトリップしてらっしゃるね。 まぁこれにも慣れたな。 「...あのー?指輪出来てますか?」 「...あぁもう明日からこの二人を見れないなんて...何を楽しみに生きていけば.....」 「おーい。戻ってきてくださーい」 「はっ!...コホン。失礼致しました。指輪出来ていますよ!...こちらになります。こちらの黄色い石がダメージ軽減、紫色の石が治癒効果向上のものとなります」 店員さんが説明してくれる。 説明を受けた指輪をハルが受け取る。 ん?なんでハルが受け取るの?俺のだよね? 「ありがとうございます!...ユウキ。手を出して」 ...え?まさかの?これは?もしや? 言われるがままに手を出す。 「ちーがーうー!なんで右手を出すの?違うでしょ!」 「彼氏さん...それはダメですよ!せっかくの雰囲気を壊してますよ!やり直しです!」 はい。二人からめっちゃ怒られました。 いや左手かなって思ったんだけどね。 そして彼氏じゃないのよ。彼氏じゃ。 「ご、ごめん」 「...コホン。ユウキ。左手出して」 「あ、そこからやり直すのね。...ごめん。はい」 サラッと左手って言われました。 「ユウキいつもありがとう。これからもよろしくね!」 ハルがそう言って俺の左手の薬指に指輪をはめる。 「あー!こんな!こんな幸せな瞬間に立ち会えるなんて!式は!!式はいつですか!!子供!子供は何人ですか!!」 なんか1人おかしなテンションの人いるけど放っておこう...。 「ハル...。こちらこそありがとう。これからもよろしくな」 「へへ。なんか照れるね。」 「そうだな」 「キスは!?ここでキスではないのですか!!?」 「...コホン。店員さんもありがとうございました」 「...はっ!...失礼致しました。尊さが限界値を超えていたようで...。またいらっしゃって頂けることをほんっとうに!心から!お待ちしておりますっ!」 力の入り方おかしい
「こちらは彼女さんと同じ指輪の男性用になります」 そう言って店員さんが指輪を出してくる。 ...彼女さん。いい響きだ。彼女ではないんだけども。 「効果は同じで風と火の効果を若干高めるものですね」 「うーん。デザインはもちろん同じだからそれはいいんだけどなぁ」 ハルは何か思うところがあるようだ。 「何か違うのか?」 「んー。デザインはいいんだけどね。...すみません。効果だけ変えることってできたりするんですかね?」 「こちらの石を他のものに交換すれば出来ないことはないです。ご希望の効果が出る石があれば...ですが。どういったものがご希望でしょうか?」 なるほど。あの石が効果を出していると。 「出来れば少しでも受けるダメージが減るとか、自然に回復するとかって効果がいいんです。ありますか?」 「は!それはつまり彼氏さんの事が心配ということ!なんて尊い!なんて健気!あぁ…尊い……生きてて良かったぁ」 完全に自分の世界にイッちゃってるね。この人。 これいちいちこの反応する感じ? 「あのー?どうですか?」 「.....あ。ごめんなさい!えっとその様な効果の石...ありますね。ちょうど受けるダメージを減らす、治癒効果が高まる。両方ございます。ちょうど石は二つ付けられますので!」 あるのか。 それを聞いてハルが嬉しそうに答える。 「じゃあそれでお願いします!」 「かしこまりました!誠心誠意を込めて石を交換させていただきます!!」 ...そんなに込めなくてもいいんだけどなぁ。 普通にやってくれればいいのよ。普通に。 「交換させて頂きました指輪のお渡しが明日になってしまいますがよろしいでしょうか?明日の朝イチには完了してると思います」 交換には少し時間がかかるのか。そりゃそーだよな。 「明日の昼にラキアを出発する予定だったので大丈夫です」 「では...こちらが交換表になります。明日お持ちください」 「わかりました」 指輪の予約をして店を出る。 「へへへー。明日が楽しみ!」 「うん。正直俺も楽しみだよ。そもそもペアリングどころか、指輪なんて初めてするんだよね」 「え!そうだったの??それにしてはこの指輪のデザインとかいいじゃん!センスあるね!」 それは...あの店員さんのおかげなのよ。 ありがとう店員さん...。 「そ
ラキア三日目の朝を迎えた。 「おはよー!ユウキ!」 「おはよう。ハル」 昨夜ある種の告白をした訳だが、 ハッキリと好きとか付き合おうとかって話では無かったので、特に関係は変わってない...こともないか。 お互いに一番特別な相手。 今はそれでいいんだと思う。 「さて、今日はどうするんだ?明日にはタリスに戻るわけだけど。ハルの買い物は昨日結構したよね?...まさかまだ欲しい物が?」 「無いわけじゃないけど...。今日はユウキの服を買おうと思います!ユウキこっち来て何も買ってなくない?」 そう言われてもな。元の世界でも仕事で着るスーツ以外私服なんてほとんど持ってなかったからなぁ。 「んー。この冒険者の服あれば...」 「ダメでーす。私が選んであげるからね!」 ...ハルに選んでもらえるならいいか。 しかし、今日も買い物長くなりそうだなぁ。 朝食を済ませた後ラキアの街へ繰り出した。 自然と手を繋いで歩けるようになっていた。 やっぱ関係が変わって無くはないってことだな。 ...手汗ヤバイけど。 〜〜〜 疲れた...。 あんなにハルが俺の服で悩むとは思わなかった...。 「これ着てー!あ、これもー!」 「うーん。こっちの色だと合わせるのが...」 「これユウキに似合うんだけど、そーすると私が合わせるのが...」 「あー。これいいなー。めっちゃ似合う。でもこっちも...」 と完全に着せ替え人形でした。 まぁ結果ハルも満足したみたいだからな。 「ユウキー。夕飯までまだ時間あるからもう1個行ってもいい?」 「...あぁいいよ。どの店行きたいんだ?」 疲れを隠して答える俺。 「疲れてるね?まぁこれだけ買い物付き合ってくれたもんね!ありがと!」 隠せてないね俺。 「まぁ普段これだけ買い物することないからなぁ。で、どこ見たいんだ?」 「...んっとね。ユウキが買ってくれたこの指輪のお店行きたいの」 ハルがちょっと照れくさそうに指輪を触りながら答える。 「エストか。どうした?指輪のサイズは例のごとく自動で合ってるはずだけど...」 「ううん。そうじゃなくてね...。私からもユウキにプレゼントしたいなぁって。...指輪を」 ハルの頬が真っ赤だ。...可愛すぎか。 「ありがとう。本当はさ、その指輪買う時ペアリングもあ
こっそり指輪を買った翌日。 今日はハルが昨日回った店の中から欲しいものを買うとの事で2週目となった。 これ、明日はどうするの? 今日買うんだよね?明日は? 「まずはー。洋服から行ってみよー!」 「昨日見た店だな?」 「うん!この白いワンピース可愛くない?旅してる間は着れないけど、休養日とかならありかな?って」 「まぁしばらく無理して稼がなくてもだしな。次の目的地決まるまではのんびり出来ると思うしいいんじゃないか?」 「ユウキー?私は可愛いかを聞いているのだよ?」 ジト目でハルに言われる。 あ、質問そっちがメインなのね。 おじさん読み間違えたよ。 「ごめんごめん。うん。ハルの雰囲気にピッタリだと思うよ」 「へへへ。じゃあまずはコレ。はい。ユウキ持っててね?」 そう言ってハルがワンピースを渡してくる。 この調子で買ってくわけだね。 …もしかして全て感想聞く感じかな? おじさんの語彙力足りるかな? 一軒目で休みの日の服を八着買いました。 ハルさんに一週間は七日しかないんだよ?と言いました。 はい。当然怒られました。 続いて二軒目。 「ここは…冒険用の服装ってことかな?」 「うん。ルーナさんにもらったこの服も何着かあるし、デザイン嫌いじゃないけどいつも同じなのもねー」 結果冒険用の服も十着買った。 ...十着...。 三件目… 靴屋。 ハルは百足なのかな?人間には足は二本しかないんだよ?なんで十足も必要なのかな? って顔してたら店員さんに「女性はそういうものなんですよ」と諭された。 そういうもんなんだね。また一つ賢くなったよ...。 …四件目。 昨日の下着屋 ここは流石に外で待ちました。 ハルからは「試着したの見るー?」とニマニマ顔でからかわれました。 大人をからかうんじゃない! 五軒目、六軒目、七軒目… 心を無にして。それでも笑顔で付き合いました。 世の中の彼女持ちの男性はみんなこの苦行を乗り越えてるんだろうなぁ。 でも七軒目の雑貨屋でいい事を聞けた。 この街にカップル向けの展望台があると。 この街は魔法の灯りが多く灯っているので夜景が綺麗らしい。 デートと言えば夜景。 …簡単すぎると言うんじゃない。 ベタなのがいい事もあるんだ。…あるよね?……ないかな? と心の中で葛藤してはいた