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第5話

Author: 霧の世
「もう行く必要はないわ。睦月は死んだ。あなたとはもう永遠に会えないのよ」

「なんだと?」

豪は一瞬、呆然とした。

そして、とっさに執事を突き飛ばして、外へ出ようとした。

「母さん、冗談を言ってる場合じゃないんだ。

母さんが睦月を嫌っているのは知ってる。でも、睦月はひどい怪我をしてるんだ、様子を見に行かないと」

引き留められないと分かると、莉子は豪の前に立ち、力尽きでその頬に平手打ちした。

「いい加減にしなさい!

自分の今の姿を見てみなさい!」

ベッドにいた真白が、不安そうな声で莉子に呼びかけた。

「豪さんのことは責めないでください。彼がこうなったのは、全て私のせいで……」

莉子は彼女に冷たく目を向けた。

その視線で全てを察した執事は頷き、前に進み出ると、真白の頬を容赦なく叩き込んだ。

「奥様と豪様のお話に、部外者が口出しするんじゃありません」

真白は悔しそうに、腫れ上がった頬を押さえて唇をきつく噛み締めた。

莉子と目が合うと、こみ上げてきた泣き声を必死に飲み込んだ。

莉子が手を挙げると、ボディーガードが数人の男たちをすぐに引きずり込んできた。

その男た
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