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第190話

مؤلف: 星柚子
奈穂は、もう一着の青いドレスに着替えて出てきた。

先ほどのドレスほど気に入ってはいないが、突然のことで仕方がない。

「さっき、誰かの声が聞こえた気がするんだけど」奈穂が何気なく尋ねた。

「うん、秦音凛だ」正修は正直に答えた。

その言葉を聞き、奈穂は彼を見つめ、少し眉を上げた。

「別に何も話してない」正修は急に少し早口になった。「君が聞きたいなら、さっきの会話をそっくりそのまま話してもいいよ。ただし、一字一句はさすがに無理だけど」

彼は記憶力は良いが、どうでもいいことに使いたくはないのだ。

奈穂は本来、ちょっと怖い顔をして脅かすつもりだった。しかし、彼のその言葉を聞くと、結局こらえきれず吹き出してしまった。

「ほんとバカね」そう言って、彼女は指先で彼のおでこを軽くトントンと叩いた。

後ろについてきていた二人のボディガードは、さっきまで冷たい表情だったのに、思わずビクッと肩をすくめた。

まさか、九条家の跡取りの額を指でつつく人間が現れたとは。

しかも当の本人は、甘ったるいほど優しい笑みを浮かべている。

正修は奈穂の手を握りしめた。「君に、少しでも不快な思いをしてほし
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