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第311話

Author: おやき
言葉を発したのは痩せ型の背の高い男で、手を振り上げて清華を殴ろうとした。

だが次の瞬間、清華の平手打ちが飛んだ。

乾いた音が響く!

部屋の中は一瞬にして静まり返り、チンピラたちは目を丸くして彼女を見た。

攫ってきた大人しい羊が、突然鋭い爪を剥き出しにして、狼である彼らを引っ掻いたのだ。これは一体……

「馬鹿な奴らね、肇にハメられたのよ!」清華は冷ややかに言い放った。

その平手打ちは鮮やかで、言葉にも確かな威厳があり、チンピラたちを完全に圧倒した。

その時、髭面の男が道を塞ぐ手下二人を押し退けて清華の前に進み出た。彼がこの連中のボスなのだろう。

「度胸があるなら、もう一度言ってみろ」

彼は手に鋭く冷たい光を放つナイフを握っていた。陰惨な目で彼女をねめつける。

「私が誰だか知ってるの?」清華は目を細め、男よりもさらに冷酷な視線を返した。

ボスの男は鼻で笑い、急におかしくなったように吹き出した。

「命知らずな奴は見たことがあるが、自分から死に急ぐ奴は初めてだぜ」

「如月家って聞いたことある?」

「如月家?それがどうした」

「節穴の目をかっ開いてよく見なさい。私は
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