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第1158話

Author: 小粒キャンディ
彼女たちがこの薬を作った以上、当然一花の許可を得ている。

このすべては柊馬のために始まったことだが、西園寺製薬が作り出したものである以上、柊馬一人のためだけのものではない。

一花が関わっていることも、理にかなっており、当たり前のことだ。

茉白のこの回答は完璧だったが、伊集院家の者たちの顔に浮かんだ、心なしか寂しげな表情を見て、彼女の胸も詰まる思いだった。

だが一花は彼女にこう言い含めていた。薬を届ける時は、できる限り自分のことを出さないように、と。

彼女の存在感を最小限に抑えるのが一番だと。

茉白も分かっていた。この薬は簡単に手に入ったものではない。一花がどんな方法で手に入れたのか、想像もつかない。

おそらく、柊馬が彼女への感情を捨て去ってこそ、何も気にせず飲むことができるのだろう。

午後、湊は薬を柊馬の住まいへ届けた。

だが事情を説明しても、柊馬の表情が変化することはなく、ただうなずいて、薬を置いて帰っていいと言うだけだった。

「社長、この薬は検査済みで安全です。ですが、万が一と思って、私が先に……」

「彼女が言っていただろう、薬の数に限りがあると。無駄にする必
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