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第1163話

Author: 小粒キャンディ
「殺したいなら好きにすればいい。でも言っておくけど、本当に私の髪の毛一本でも傷つけたら、あんたも西園寺一花も、そして西園寺グループまで……」

イセリーは泣き出しそうなほど怖がり、目を必死に瞬かせ、目は赤くなってきた。

それでも彼女は面目を保とうと、歯を食いしばって一言一言を絞り出した。

陸斗は構う様子もなく、袖をまくり上げて前に歩み出た。彼女の目の前に止まるところで、彼女はどんと床に崩れ落ちた。

言葉も途切れ、両手で頭を抱えて顔を俯き、嗚咽を漏らし始めた。

あれほど傲慢だったお嬢様が、一瞬で脆くも崩れ去った。陸斗にも、かえって哀れみの情が湧いてくるほどだった。

彼はしゃがみ込み、手をポケットに入れた。

イセリーは目の端で男の動きを捉え、鋭く悲鳴を上げて逃げ出そうとした。

陸斗は素早く彼女の腕を掴んだ。

「安心しろ。何もしない

……これを聞き終えたら、帰っていい」

イセリーはぎゅっと目を閉じていたが、陸斗の言葉を聞き取ると、恐る恐る目を開けて彼を見た。

確かに、陸斗の手にあるのはただのペン型のレコーダーだった。

彼女が落ち着いたのを見て、彼も手を離し、それを再生
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