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第1193話

Auteur: 小粒キャンディ
曖昧な雰囲気が寝室に満ちている。

夜は更け、カーテンが揺れ、月明かりがひっそりとベッドの上に注ぎ、抱き合う二人の姿を見守っている。

「……」

侑李が再び目を開けた時には、空が白み始めていた。

彼が手を伸ばして隣を探ると、触れたのは柔らかい布団だけだった。

起き上がると、侑李は少しぼんやりした。部屋には自分一人しかいない。昨夜のあの確かな感触も、そばで忙しなく世話してくるあの姿も……まるで夢だったかのようだ。

夢だったのか?

侑李は自分の唇に触れた。体の熱はすっかり下がっていたが、それ以外に、家の中の何も変わっていない。

部屋の中にも外にも、誰かが来た形跡は一切なかった。

もし彼女が来たのなら、彼女の性格からして、黙って立ち去るだろうか?

侑李の心は乱れ始めた。

携帯を探すと、まだ床に落ちていた。もうバッテリーは切れていた。

ちょうどその時、インターホンが鳴った。

彼は心臓が跳ねるのを感じ、素早くドアを開けた。

「君、どうして……」

だが、声は途中で途切れた。目の前にいたのは、茉白ではなかった。

「あの、西園寺様でしょうか。お届け物です」

侑李にじっと見
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