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第23話

Auteur: 豆々銀錠
彼女は心配で腹に手を当てて守ろうとした。

どれくらいの時間がかかったのか分からなかった。やっと止まった。

「紗枝、俺を怒らせないで」啓司が荒い息をしながら言った。

彼の言葉を遠くに聞こえた。

彼女の目は空しくなった。「私の体を決して触れないと言ったじゃないのか?」

「これはどういう事なの?」

彼女は枕に顔を沈め、啓司に青白くなった顔を見せなかった。

紗枝が再び言った。「こんなことをして、彼女が分かるの?彼女が分かったらきっと怒るだろう!」

紗枝は前の啓司が情けないところがあるが、情深いところもあると思った。

今の啓司はちっとも良くないと思った…

彼女と言えば、葵のことを言ってると啓司は分かっていた。

「辰夫と一緒にいたとき、この質問を考えたことがあるのか?」

人を殺すより人の心を殺す。

啓司は女のために自分を屈することがなかった。紗枝の為ならなおさらだった。

啓司は惜しまなく紗枝を嘲笑いした。「あなたみたいに痩せた女、男に好かれると思うのか?」

話しながら、啓司は服を着直した。

紗枝は耳がごろごろ鳴り始め、体から液体が流れ出たような気がした…

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